真夏のアニソンカーニバル! アニサ
マは今年もすごかった 「Animelo Su
mmer Live 2018 “OK!”」8月24日・
初日編レポート

Animelo Summer Live 2018 “OK!” DAY1 2018.8.24(Fri)さいたまスーパーアリーナ
世界最大級のアニメソングライブイベントとして、2005年以来夏の風物詩となっている『Animelo Summer Live』(略称・アニサマ)。今年は「OK!」を合い言葉に、8月24~26日にかけて総勢60組のアーティスト達がさいたまスーパーアリーナに集結。連日ハイレベルなパフォーマンスを繰り広げ熱狂のステージを繰り広げた。その模様をまずは初日公演からレポートしていこう。
2018年、平成最後のアニサマ開幕!
「Animelo Summer Live2018」(以下アニサマ2018)のオープニングを飾ったのは、三森すずこと内田彩のコラボユニット。パステルカラーのドレスに身を包んだ二人が歌うのは『ロザリオとバンパイア CAPU2』オープニングテーマ「DISCOTHEQUE」。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
ちょっと懐かしめなディスコソングのメロディに乗せた、ポップで可愛いラブソングを二人が見事なダンスを交えて披露すると、客席も一気にヒートアップ。「アニサマ一日目、盛り上がっていこーねー」という二人の言葉に、観客は場内を真っ赤なサイリウム一色に染め上げて応え、「アニサマ2018」の幕が切って落とされた
続く2組目のアーティスト登場前にスクリーンに映し出されたエンブレムに、会場は大きなどよめきに包まれる……なんとサプライズゲストとして、2016年に病気療養のために無期限休養に入り、今年8月16日に行われた日本武道館ライブで活動を再開した人気アニソンシンガー・藍井エイルが登場し、会場は大歓声に包まれた。
「またアニソンのステージに立つことが出来て嬉しい。この機会を与えて下さったアニサマスタッフに感謝します」とのMCを交えながら送ったナンバーは、復帰作となった『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』OPテーマ「流星」と、2015年の『アルスラーン戦記』第1クールEDテーマ「ラピスラズリ」。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
深みのある力強い声から紡がれる、聴く者の心に訴えかけてくるような歌声は健在で、観客は彼女の復帰を祝うようにイメージカラーの青のサイリウムを振りながら、その歌声に聴き入っていた。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
3組目は3年ぶりのアニサマ登場となった男女アーティストユニット・GARNiDELiA。黒のレザーをメインにした衣装に身を包み、『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』主題歌「SPEED STAR」、『BEATLESS』第1クールOPテーマ「Error」と、叩きつけるようなハードロックナンバーを続けざまに繰り出し、観客を沸かせた。
■GARNiDELiA✕中島愛
先の二曲が終わると、GARNiDELiAのステージに中島愛が登場し固い握手と共にコラボステージがスタート。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
ボーカルのメイリアとは同郷の茨城県出身で、中島愛といえば『マクロスF』のランカ・リーということで宇宙の歌つながりが実現した今回のコラボ。歌われたのは『化物語』テーマソング「君の知らない物語」。星空に好きな人への想いを託す名曲を、二人は澄みきった声のハーモニーで情感たっぷりに歌い上げ、それに聴き入る観客席も星空を思わせる青と緑のサイリウムで染まっていた。
■レン(楠木ともり)
続いてスクリーンに映し出されたのは、『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』の一幕。主人公のレンにアニサマについて説明する仲間のピトーフイが、彼女の出演を勝手に決めていたことを伝えると、照準を定めるレーザーサイトのようにステージにはたくさんの赤のレーザーの光跡が集中。「すごく狙われてる!」と慌てふためくレンの声と共に、ステージにはレンを演じる楠木ともりが劇中同様にピンクで統一した衣装で登場して、エンディングテーマ「To see the future」がスタート。観客席もピンクのサイリウム一色に染まってそれに応える。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
スクリーンには歌に合わせてエンディングアニメーション&本編の名場面が流れ、曲のラストには楠木ともりがレンのメインアームあるピンクのP90「ぴーちゃん」を構えてポーズを決め、客席のファン達も大盛り上がり。こうしてレンに課せられた突然のミッションは無事に大成功でクリアとなった。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
続く6組目はソロではアニサマ初出演となる伊藤美来が登場。白のドレスをまとって『武装少女マキャヴェリズム』OPテーマ「Shocking Blue」を歌い上げると、MCの出だしで少し噛みつつも「今日はすごく楽しみにしていました」と歓びのメッセージで観客に応える。そして「ちっぽけな自分だけど何かを守れるように唄います」と『りゅうおうのおしごと』EDテーマ「守りたいもののために」を披露。間奏中には中央ステージから観客の声援に手を振って応えながら、初のソロ出演ステージを堪能したようだった。
7組目は5次元アイドル応援プロジェクト『ドリフェス!R』から生まれたユニットDearDreamが登場。ゲーム&アニメの劇中と同じ衣装を身にまとい『ドリフェス!』OPテーマ「PLEASURE FLAG」を披露し、二次元と三次元の壁を飛び越えるようなパフォーマンスで客席をヒートアップさせた。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
各キャラのイメージカラーのサイリウムと共に繰り広げられた自己紹介MCや、ファンにはおなじみの「この~木なんの木?」「片桐いつきー!」のコール&レスポンスを交わし、10月21日の日本武道館ライブを告知。そして彼ら定番のコール&レスポンスに、「アニサマ2018」のテーマ「OK!」を絡めた「みなさんイケますかー!?」「イケるっしょー!!」「OK!」「OKっしょー!!」のコール&レスポンスを繰り返し、『ドリフェス!R』第二期OPテーマ「ユメノコドウ」がスタート。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
曲が始まると同時に5人が二台のゴンドラに乗り込み、アリーナを回りながらファンの間近で歌を披露。そしてアリーナ中央で合流してラストは5人そろってラストを締めくくった。
8組目は自身もアニサマの大ファンで、2012年のアニサマでAngelaが語った「このステージは世界一気持ちいい場所だから」というメッセージに導かれてアニソンシンガーを目指したという亜咲花が登場。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
一曲目に自身のデビュー曲でもある『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』OPテーマ「Open your eyes」を歌い上げると、「18年生きてきて今が一番気持ちいい!」と嬉しさを語った。そして「みなさんとキャンプしたいんですけど、いいですか? キャンプいくよー!」と『ゆるキャン△』OPテーマ「SHINY DAYS」へ。サビの部分を観客と共に歌い、最後は「アニサマ大好きー」で締めくくり、自身の夢がかなった嬉しさを全開で表現したステージとなった。
■内田彩
9組目はコラボユニットでトップバッターも務めた内田彩が再び登場。最新曲となる『百錬の覇王と聖約の戦乙女』OPテーマ「Bright way」の後、MCでは自身の故郷で観光大使も務めている群馬県の話題に。そして「ここは敵地・埼玉だけど、アニサマのみんなにもっとグンマを知ってほしい!」というかけ声と共に『お前はまだグンマを知らない』EDテーマ「So Happy」がスタート。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
歌の途中でステージには群馬県の人気ゆるキャラ・ぐんまちゃんが登場。内田と共にダンスを繰り広げるなどしてステージを盛り上げた。そして最後は「一緒にグンマに帰ろーねー、みんなもここから近いからグンマに遊びに来てねー」とぐんまちゃんの手を引きながら群馬県のアピールをしつつ、ほのぼのとステージを後にした。
山崎エリイ~みっく&エリィ(伊藤美来✕山崎エリイ)
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
10組目はアニサマ初出演となる山崎エリイが登場。2ndソロシングルでもある『七星のスパル』EDテーマ「Starlight」を、星空を思わせる青のサイリウムに染まった会場内でしっとりと歌い上げるとステージが暗転。ドラムのリズムが続いた後、6組目に登場した伊藤美来と共にお揃いの白いドレス&ベレー帽という出で立ちで再登場。コラボユニット「みっく&エリィ」として、懐かしのアニメ『マーマレード・ボーイ』OPテーマ「笑顔に会いたい」を披露。歌の後半は二人それぞれがゴンドラでアリーナを周回するなどして、観客には正に嬉しいサプライズとなった。
■Poppin’ Party
前半戦のトリを飾る12組目は、現在ゲームでもブレイク中の『BanG Dream!』からガールズバンド・Poppin’ Partyが登場。実際に自ら楽器を演奏しながら歌ったのは、アニメのEDテーマである「ティアドロップス」「キラキラだとか夢だとか ~Sing Girls~」、そして『涼宮ハルヒの憂鬱』からのカバー曲「God knows...」の三曲。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
楽器をかき鳴らしながらのメンバー紹介やTVアニメ第二~三期決定の報で観客の熱量がグンと上がる。さらにド迫力の演奏とそれに負けないボーカルの力強さに、客席もロックコンサートさながらに揺れまくるなど最高潮の盛り上がりを見せて、アニサマ初日の折り返しを最高の形で締めくくることとなった。
後半はシュタインズ・ゲートの導きから
休憩を挟んでの後半戦のトップとなる13組目は、5pb.がゲームやアニメで精力的な展開を繰り広げる「科学アドベンチャーシリーズ」に歌と音楽で深く関わり続けているいとうかなこが登場。歌う曲は現在放送中の『シュタインズ・ゲート ゼロ』のOPテーマ「ファティマ」。作品の世界観そのものを音にしたような歌を濃密に歌い上げると、続いていとうかなこと同じく「科学アドベンチャーシリーズ」と縁の深い音楽ユニット・Zweiが十四組目として登場。こちらも『シュタインズ・ゲート ゼロ』からEDテーマ「LAST GAME」を披露し、両者が揃ったところで、シリーズの原点とも言える曲である『STEINS;GATE』OPテーマ「スカイクラッドの観測者」のコラボバージョンがスタート。思わぬ『STEINS;GATE』祭に観客からも大歓声が巻き起こり、後半戦に向けての最高の口火を切るステージとなった。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
■中島愛
前半戦ではGARNiDELiAのコラボステージに登場した中島愛が16組目に登場。彼女の分身とも言えるランカ・リーのナンバーから『劇場版 マクロスF ~サヨナラノツバサ~』挿入歌「放課後オーバーフロウ」からライブがスタートし、客席もランカの髪の色である緑のサイリウムに染め上げられた。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
MCでは十年前のデビュー時には客席からアニサマを見ていて、その時は今このステージに立っていることなんて想像できなかったと告白。これからもがむしゃらに新しいことに挑戦して、これからもアニサマと一緒にがんばっていきたいと宣言し、「金曜の夜だけど、ここらでサタデーナイトを楽しんで」と、『ネト充のススメ』OPテーマ「サタデー・ナイト・クエスチョン」を披露して、次のアーティストへとバトンタッチした。
続く17組目はアニサマではもうおなじみの春奈るな。トレードマークの大きなリボンに和装風デザインのピンクのドレスで登場した彼女の一曲目は、『ゆらぎ荘の幽奈さん』OPテーマ「桃色タイフーン」。客席もピンクのサイリウムに染まり、桃色尽くしでのスタートとなった。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
デビュー以来七回目となる出演だけあって、曲の間奏で「やっぱりアニサマが好きだー!」と想いを叫んで観客の歓声も盛り上がる。「今年もこのステージで皆さんとお会いできて、すごく嬉しいです」とのMCに続いて『ソードアート・オンラインII』ファントム・バレット編EDテーマ「Startear」を歌い上げると、引き続きコラボユニットでのステージへと突入した。
黒崎真音✕春奈るな feat.大塚紗英&西本りみ from Poppin’ Party
19組目として登場する黒崎真音と春奈るな、そしてギター&ベースとしてPoppin’ Partyの大塚紗英と西本りみが加わって奏でられたコラボナンバーは、『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』EDテーマ「瞬間センチメンタル」。黒崎と春奈の圧倒的な声量とPoppin’ Partyの迫力の演奏の組み合わせは、このガールズロックの名曲にベストマッチ。一緒に歌うのはこれが初めての二人だったが、歌い終えた後には黒崎の迫力あるボーカルに対して春奈は「もうこのまま死んでもいい」と満足げに語るほど、熱く盛り上がったコラボレーションとなった。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
■黒崎真音
コラボナンバーを終えた後、ステージに残った黒崎真音は観客に「暖まってますか? それではどんどん盛り上がっていきましょー!」と檄を飛ばし、『されど罪人は竜と踊る』EDテーマ「decadence -デカダンス-」を披露。
MCでは今年のアニサマのテーマ「OK!」になぞらえて、かつて自分が唄いたい音楽に迷っていた時期があったことを告白。そんな時にアニサマやアニソンと出会い「ここなら迷っている自分も肯定(OK!)してくれるんじゃないかと思ったんです」と、アニソンへの感謝を述べた。
そして二曲目のナンバーとして、この秋から放送する新番組『とある魔術の禁書目録III』OPテーマ「Gravitation」を初お披露目。作品の世界観を濃密に描き込んだ歌詞を黒崎の迫力あるボーカルで歌い上げる新曲を一番最初に体感できるという、ファンには最高のサプライズとなった。
■Wake Up, Girls!
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
20組目としてアリーナの後方からゴンドラに乗ってWake Up, Girls!が登場。二手に分かれたゴンドラでアリーナを周回しながら、『Wake Up, Girls!』劇中歌「極上スマイル」を歌ってファンの声援に応える七人は、中央で合流してステージへ。「みなさーん、こんばんWUGー!」という定番の挨拶で始まったMCでは、来年3月の解散を控えているため、これが最後となるアニサマへの想いを語った。
「今まで色んな思い出がありました。時には悔しい思いをした年もあったけど、それを乗り越えてもっとがんばろうという気持ちになった時もありました。初めてアニサマで私達を知ってくれた人達もいました。本当に感謝しても仕切れない気持ちがこのステージには詰まっています。私達の道標になってくれて、本当にありがとうございます!」と、デビュー以来アニサマと共に成長してきたWake Up, Girls!だからこその感謝の気持ちを述べた。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
彼女達にとって最後のアニサマの曲となるのは、メンバーそれぞれの「ありがとう」の気持ちを乗せた言葉を紡ぐ歌「Polaris」。七人それぞれの想いがこもったボーカルの情感と、スクリーンに映し出された2014年から昨年までのアニサマでの彼女達の映像が観客達の惜別の気持ちを高めていく。さらにメンバーも知らなかったサプライズとしてRun Girls, Run!、i☆Ris、Aqoursミルキィホームズら、これまでアニサマで共演してきたグループ達からの感謝を込めた「こんばんWUGー!」が流れると、メンバーが涙を滲ませる一幕も。そして最後は目一杯の気持ちを込めた「ありがとうございましたー!」の言葉で、最後のステージを締めくくった。
三森すずこ、三日間連続出演に挑戦宣言!
■三森すずこ
21組目は、内田彩とのコラボユニットでオープニングを飾った三森すずこが登場。白のドレスを身にまとって『アウトブレイクカンパニー』OPテーマ「ユニバーページ」を歌い終えると、MCでは今年が9回目となるアニサマのステージに立つ喜びを語った。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
さらに今年のアニサマでは初の三日間連続出演に挑む事を明かすと、観客席からもどよめきと歓声が。客席に三日間参加する人がどれだけいるか尋ねて「それじゃ三日間私と一緒ですね! 全通がんばりましょう!」と檄を飛ばすと、二曲目にアニサマでの出会いがきっかけで生まれた縁の深い曲として「革命のマスカレード」を披露。衣装も仮面舞踏会をイメージしたものにバージョンアップされ、アップテンポな曲に乗せて幻想的なステージが繰り広げられた。
■MYTH & ROID
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
22組目は独特の世界観とサウンドで存在感を放つ音楽ユニットMYTH & ROID。ステージでもその硬質的でゴスな個性を前面に押し出し、綿密に作り込まれたPV映像と共に『オーバーロードIII』OPテーマ「VORACITY」と『オーバーロードII』EDテーマ「HYDRA」の二曲を披露。MC抜きで徹底的に音楽で観客を呑み込むというアプローチで、強烈な印象を観客に刻み込むステージとなった。
場内に安元洋貴演じるドゥデキャプルのナレーションが響き渡り、スクリーンには『十二大戦』の開幕を告げる映像が流れる……それと共に『十二大戦』OPテーマ「化身の獣」がスタートし、アニサマ初参戦となるDo As Infinityが23組目として登場した。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
激しいビートの曲を終え、観客の熱い声援に応えるように一転してしっとりと聴かせるナンバーである『犬夜叉』EDテーマ「深い森」、そして最後は明るくアップテンポな『犬夜叉 完結編』OPテーマ「君がいない未来」で、初のアニサマステージを締めくくった。
■Aqours
二十四組目は今回がアニサマ二回目となるAqoursが登場。劇中と同じステージ衣装に身を包み、スクリーンに映し出されたキャラクターと同じ決めポーズでメンバーが登場する度に、客席はそのイメージカラーのサイリウムで染まってそれに応える。そうして全員が揃ったところで『ラブライブ!サンシャイン!!』第二期OPテーマ「未来の僕らは知ってるよ」、そしてそのカップリング曲となる「君の瞳を巡る冒険」が二曲連続で歌われる。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
そしてメンバー全員の自己紹介から、ライブ恒例の「本当についてきてくれますかー?」✕3のコール&レスポンスのMCを経て、第二期最終回のラストを飾った挿入歌「WONDERFUL STORIES」から第二期EDテーマ「勇気はどこに?君の胸に!」へのメドレーへ突入。アニメのライブ映像と見事にシンクロしたハイレベルなパフォ-マンスを見せつけて、最高潮の盛り上がりの中でステージを締めくくった。
「アニサマ2018・一日目のトリを飾るのは、Ta_2(鈴木達央)とライブペインターYORKEによる異色のアーティストユニット・OLDCODEX。ステージ上に立てられた「We are here」と書かれたボードへのライブペイントパフォーマンスと激しいビートと共に送りだされた一曲目は、『Butlers~千年百年物語~』OPテーマ「Growth Arrow」。
(c)Animelo Summer Live 2018/MAGES.
スタートから全開で歌い終えると「お前ら今日は楽しかったか! まだ余力残ってるか!」と叫び、四年前の出演から様々なライブと経験を重ねてパワーアップし、再びアニサマのステージに立てたことへの感謝を語った。そして「次の曲は赤のサイリウムで会場を真っ赤に染めてほしい…まだまだ俺達と遊んでくれますかー!?」と檄を飛ばしてからの二曲目は劇場版『SERVAMP -サーヴァンプ- Alice in the Garden』主題歌「One Side」。物語と曲のイメージそのままの真紅に染まった場内での曲を終えて、再び観客へと気持ちをぶつけていくMCが始まった。
四年前ぶりのステージだった上に前回の中盤から今回は初日のトリとなったことへの緊張感、そして自分達を知らないであろう観客も予習してきたりして一緒に盛り上がってくれていることへの感謝を語るTa_2。そして四年前はアーティスト活動の中でアニメだからという偏見を受けていた一方で、自分達がきっかけでアニメを見てくれる人達もたくさんいることを知って「アニメが好きだ」という気持ちを再確認したと告白。三曲目はそんな気持ちを込めて作った『Free! Dive to the Future』OPテーマ「Heading to Over」だが、「まだこの曲には色が付いていないから、サイリウムを消してお前達の持ってる拳と声で音楽と会話してくれねーか!?」というTa_2の頼みに観客も応え、アニソンライブとしては異例の闇に包まれた観客席が誕生。闇の中でもはっきりとわかる観客の熱気と振り上げた拳に後押しされながら、ライブの熱量はどんどんと上がっていった。
そして最後のMCでは四年前にテンションのままに観客席に降りていって後で怒られたことを明かし「だから今度は許可取ってやるわ」と宣言。そしてさっき消してもらったサイリウムも「好きな色を付けて俺達にお前らの好きな色を教えてくれ!」とラストに向けてさらなる熱を入れていく。ラストナンバーは『黒子のバスケ』第二期EDテーマ「WALK」だ。そのタイトルのままにTa_2はアリーナに降りると全体をくまなく歩き、観客と間近で手を合わせたりしながら曲を熱唱。そしてステージに戻った時にはライブペイントもアニサマのテーマである「OK!」の文字に完成。アニサマ初日のトリを飾るに相応しい、観客と一体化した熱いライブステージがここに完結した。
■Stand by...MUSIC!!!
こうしてスタートから熱いテンションで駆け抜けた「Animelo Summer Live2018”OK!”」は初日もグランドフィナーレに。最後は出演アーティスト全員によるMCとテーマソング「Stand by...MUSIC!!!」で5時間近くにわたった初日のライブを締めくくった。
出演アーティストがステージから引き上げる際、最後になったWake Up, Girls!は全員で並ぶとステージに向かって静かに一礼。自分達を育ててくれたアニサマへの別れの挨拶のようなその姿は、きっと観客の心にも深く刻まれたのではないだろうか。
取材・文=斉藤直樹

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