Skoop On Somebodyに現代ネオソウル
の源流を見る
『sha la la』や『潮騒』だけじゃない
!Skoop On Somebodyが現代ネオソウル
の源流とも言われる所以を紐解く
90年代後半、現代ネオソウルの源流とも言われるR&Bバンドが日本に生まれていたことをみなさんはご存知でしょうか?ニベアのCMソングとして注目を集め、スマッシュヒットを記録した『Sha la la』や、男性の切ない恋を描いた『潮騒』、CHEMISTRYに提供した『My Gift to You』などが代表曲と言われるSkoop On Somebodyの知られざる魅力を紹介します。
Skoop On Somebodyとは?
Skoop On Somebodyは、1995年に3人で結成され、1997年にメジャーデビューしました。デビュー当時はSKOOPというバンド名で活動しており、現在の名前となったのは2000年のことです。
これまでに44枚のシングルと、11枚のフルアルバム、数多くのコンセプトアルバム・ミニアルバム・ベストアルバムを発表しています。
Skoop On Somebodyのボーカル、TAKEに
ついて
帰国後はクラブシンガーなどでボーカリストとしての活動を続け、24歳のころ、SKOOPの前身となるバンド、Mood 4 Luvを結成する。
好きなアーティストは、Donny Hathaway。
過去に1度の結婚歴があるが、2018年現在は結婚していない。
Skoop On Somebodyのキーボード、KO-I
CHIROについて
25歳のとき、「自分探しの旅」と銘打った3か月の渡米で、ゴスペルミュージックの魅力に触れ、帰国後、ゴスペルグループを結成。29歳のころ、SKOOPの前身となるバンド、Mood 4 Luvに加入する。
好きなアーティストは、Kirk Franklin。
結婚しており、子どももいる。
ex.Skoop On Somebody、KO-HEYについて
16歳のとき、誘われて本格的なバンド活動を開始。そのとき加入したバンドは、「シャ乱Q」の前身バンドのひとつ、「Q」へとつながる「キューピー」というバンドだった。
大学1年ごろから、明確にブラックミュージックへの興味を持ちはじめ、同じ大学だったTAKEとバンドを結成する。24歳のとき、SKOOPの前身となるバンド、Mood 4 Luvに加入。
2009年、心身の疲れを理由にSkoop On Somebodyとしての活動を無期限で休止。2年後の2011年、Skoop On Somebodyを脱退する。
好きなアーティストは、Quincy Jones。
2018年現在は、ネオソウルバンド『NEIGHBORS COMPLAIN』のプロデュースを手がける。
Skoop On Somebodyの魅力
インディーズレーベルから音源を発表する手法は、ここ数年でようやく当たり前になってきましたが、90年代後半と言えば、まだメジャーレーベル全盛の時代。1997年のデビュー当時こそブラックフレーバーの強くする音楽をシングルとして発表していた彼らですが、その後、誰の目にも映る場所ではややポップに寄った曲を多く発表してきました。その面しか知らない人にとっては、ネオソウルの源流という言葉はギャップがあるかもしれません。
上で紹介しているSpotifyのリンクは、同じく1999年リリースの3rdアルバム「Where do we go」に収録されたバージョン。ぼくとしては、シングル収録のバージョンがおすすめなので、ぜひシングルバージョン(YouTubeの方)を聴いてください。シングルバージョンはアルバム「Where do we go」にボーナストラックとしても収録されています。同じくネオソウルの源流となるバンドとして知られるSING LIKE TALKING、佐藤竹善によるカバーも秀逸。
Soul’n’Roll
Skoop On Somebody名義になって4枚目のシングル「Still」のカップリング曲。ロックンロールにかけたタイトルも含め、すべてが最高にクール。
around the world
Skoop On Somebodyとなって最初のアルバム「Key of Love」の3トラック目。流れるようなグルーヴが印象的なナンバーで、バンド時代のライブでは定番曲でした。イントロから圧倒的な力量を見せつけるベースは、元ORIGINAL LOVEでプロデューサーとしても実績がある小松秀行が担当。
Nice’n Slow
彼らの真骨頂とも言えるメロウなソウルナンバー。エロい歌詞にも注目して聴いてもらえれば、さらに深く入り込めるでしょう。原曲はSKOOP時代のシングルで、リアレンジが施されています。原曲の無骨なアレンジもおすすめ。昔も今もライブではド定番の楽曲です。
余談ですが、こういう楽曲を歌う彼らのことを「メロウ」を文字って、「エロウ」と言います。
over there(feat. JIN)
親交の深いRHYMESTERのDJ JINを迎えてのナンバー。爽やかだけど爽やかじゃない。ゴリゴリかと言われれば、そういうわけでもない。形容するのは難しいけれど、とにかくカッコいいナンバーが「over there」です。
彼らのあいだにはこんなエピソードも。当時旅行代理店勤務で、1週間後にシアトル支店長になることが決まっていたJIN。彼のラップを気に入り、TAKEはバンドに誘います。なんと翌日TAKEの前に現れたのは、会社を辞めたJINなのでした。
Skoop On Somebodyに現代ネオソウルの源流を見るはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
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