『MOROHA BEST〜十年再録〜FINAL SE
RIES×エリザベス宮地企画 Vol.3』東
海サバイバルの ライブレポートが到

MOROHA BEST〜十年再録〜FINAL SERIES✕エリザベス宮地企画 Vol.3 「東海サバイバル」2018.10.13(Sat)名古屋 CLUB QUATTRO
「タイマンしに来ました!BiSHです!」
そう宣言して先攻でステージに現れたBiSHは、「My landscape」「BiSH-星が瞬く夜に-」とキラーチューンを最初から次々に投下し、超満員の客席を狂乱の渦に巻き込んでいく。
BiSH
東京サバイバル、大阪サバイバルに次いで三度目となった今回のMOROHAとの対バン。
ちょうど1年前の初対バンの時と比べ物にならないほど、彼女たちのパフォーマンスはより鋭利に、より凄まじい熱量で、ライブハウス全体を掌握していく。
BiSH
「絶対に勝つ」という気迫をこれでもかと見せつけながら、「Primitive」「サラバかな」「ALLS」といった楽曲を立て続けに披露するBiSH。
BiSH
「MOROHAは赤だとか黒だとか、ポップスだとかアイドルだとか、色んなもので私たちをいつも敵にしてきますが、なんと言われようと、甘いと言われようと、私たちはMOROHAが好きです。今、同じ時代に音楽が出来て幸せです。」というセントチヒロ・チッチのMCのあとにフロアに放たれた「プロミスザスター」で客席は沸点を迎え、BiSHのライブは幕を閉じた。
BiSH
「MOROHAと申します!よろしくどうぞ!」
MOROHA
おなじみのフレーズ放ったあと、代表曲のひとつ「革命」を披露するMOROHA。
「奮い立つCDショップにて」「俺のがヤバイ」のギターの旋律と言葉の圧とで、BiSHの熱量にあてられたひとりひとりの首根っこをつかんでいく。
MOROHA
そして中盤で披露されたのは、主催のエリザベス宮地がMUSIC VIDEOの監督をつとめたバラード「バラ色の日々」。この9分近くにもなる楽曲を、ワンマン以外のライブでパフォーマンスするのはエリザベス宮地のこのイベントだけだ。
胸が張り裂けそうになるメッセージを受け止めたフロアーに、目頭をぬぐう影がすこしずつ目立ち始める。
MOROHA
「MOROHAが好きです、なんてBiSHは言ってくれてたけど、そういうのは他所でやってください!」と吐き捨て、「勝ち負けじゃないと思える所まで俺は勝ちにこだわるよ」でふたたび客席に殴りかかるMOROHA。ラストは音源化されていない新曲の「五文銭」を圧倒的な熱量で放ち、MOROHAのふたりはステージを降りた。
MOROHA
まさにノーガードの殴り合いのようなBiSHとMOROHAのパフォーマンス。
MOROHA
エリザベス宮地という奇才のもとに集った2組のアーティストの、ライブを超えたタイマン「東海サバイバル」は、こうして大団円を迎えた。
MOROHA
主催のエリザベス宮地は、終演後にこんなメッセージを寄せている。
「わかり合うなんて無理だ無意味だ別にそれでいい むしろそれがいい」
MOROHAが東海サバイバルのために書き下ろした新曲の一節。
その歌詞の通り、BiSHは誰になんと言われようが〝好き〟という想いを貫き通し、MOROHAは最後まで〝勝ち負け〟にこだわり抜いたライブを、同じステージで繰り広げました。
お互いの違いを同じステージで認め合うことは、共通項を探して「いいね」や「ハート」を送り合うことよりも相手へのリスペクトを感じました。
BiSHを見つめる笑顔と、MOROHAを見つめる泣き顔。二組の違いが、一人の表情に現れているのがたまらなく美しかったです。
撮影=MAYUMI-kiss it bitter-

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