L→R 金井政人(Vo&Gu)、リアド偉武(Dr&Programming)、柿沼広也(Gu&Vo)、安井英人(Ba)、東出真緒(Vn&Key&Cho)

L→R 金井政人(Vo&Gu)、リアド偉武(Dr&Programming)、柿沼広也(Gu&Vo)、安井英人(Ba)、東出真緒(Vn&Key&Cho)

【BIGMAMA インタビュー】
自分たちの得意なことを
突き詰めて作った

ファン投票でリード曲を選ぶという斬新な企画で話題を呼ぶ最新アルバム『-11℃』。そこで、メンバーの選んだリード曲候補を語ってもらった。激しく美しく真っ直ぐな今作、BIGMAMAに一点の曇りなし!

最新アルバム『-11℃』はリード曲をファン投票で決めるという斬新な企画が話題となっていますが、そもそもこのアイデアが生まれた経緯って?

柿沼
最初、メンバーやスタッフで“リード曲をどれにしよう?”って話し合ったんですけど見事に意見が割れて、まったく決まらなくて。そこでスタッフからアイデアが出て、“じゃあ、やってみようか”ってことになりました。それで「Step-out Shepherd」が選ばれたのは意外でしたけど。みんなが楽しんで聴いて、真剣に選んでくれたので、やって良かったです。
金井
メンバーはそれぞれ2曲選んだんですけど…そうだ、せっかく5人全員いるから、それぞれがどれをリード曲に選んだかを訊いてみてもいいんじゃない?

いいですね! メンバーの選んだ曲をぜひ教えてください。

リアド
僕は「YESMAN」と「Funbalance」です。「YESMAN」はライヴでやってる画も想像できたので選んで、「Funbalance」はメロディーもポップで分かりやすかったから、まず1曲聴いてもらうならこれかなと思って選びました。

今回、アルバム通して前向きな印象がありますが、どちらも前向きでポジティブな曲ですよね。安井さんは?

安井
僕は「Ghost Leg」と「Insomniark」です。

あ、僕も選ぶならその2曲だと思って聴いてました。

東出
ちなみに私もその2曲です!
安井
「Ghost Leg」は歌詞がキャッチーだし、「Insomniark」はカッコ良いしプレイも気に入ってるって理由で選びました。リフだったり、10年前には思い付かなかったアイデアもたくさんあって、今のBIGMAMAを表した曲になったと思います。
東出
私は“今、聴いてもらうべき曲”って理由で「Ghost Leg」と「Insomniark」を選んだんですけど。「Miffy's Mouth」も良いし、どうしても決めきれなかったんです。リード曲って“ここから自分たちはどこに向かいたいか?”ってところで選ぶと思うんですよ。どうしても決めきれないってことは、どこに向かいたいか明確には定まっていないということだと思って。ファンの方も“BIGMAMAを知らない人にどれを聴いてもらったら届くのか?”を考えて「Step-out Shepherd」を選んでくれて。その結果を素直に受け止めたら、また新たな道も見えるんじゃないかと思って楽しみです。投票の時は30秒しか聴けないって縛りがあったから、全部を聴いて投票したら、また結果も違ってくると思いますけどね。

そうですね。「Insomniark」のアウトロの真緒さんのバイオリンとか早く聴いてほしいです! 柿沼さんは?

柿沼
僕は「YESMAN」と「Insomniark」です。最初に「Ghost Leg」ができた時、“これがリードだろうな”と思ってたんですけど、「Strawberry Feels」で好きになってくれた人が戸惑ってしまうかなとも思って。ロックなほうがいいかなと思って、「Insomniark」を選びました。あと、ライヴでやってて突き抜けた曲のほうがエネルギーが出せるという過去の教訓があって、一番突き抜けてる「YESMAN」を選んだんですけど、ファン投票の結果は1.7パーセントで…ま、そんなもんだなって(笑)。

あはは。では、最後に金井くんが選んだ曲を教えてください。

金井
柿沼と一緒で「YESMAN」と「Insomniark」でした。まず、末っ子が可愛いって気持ちで、最後にできた「Insomniark」。あと、俯瞰で見た時、“こんなこと他のバンドはやってないでしょ?”って自信が持てるという理由で「YESMAN」。そういう明確な線引がある曲だし、発明の要素もあるし、それをカッコ良いかたちで提示できてるのが、この2曲だと思ったんです。でも、前提としてどれが選ばれても良いと思ったし、そういう作り方をしてます。それはいつもそうなんですけど、今回は特にそうでしたね。音楽的に一貫性のあるものを作りたいと思ってたし、どの曲で勝負しても良いと思ったし。それよりもファンがBIGMAMAのことを真剣に考えてくれる時間がすごくありがたかったです。自分が投票した曲が選ばれなくても、この作品にひとつ思い出を作ってくれて、それを共有できることが嬉しくて。ファンとの愛情確認ができたし、こういうかたちでアウトプットされたことで、またバンドを教えてもらったし。「Step-out Shepherd」が選ばれたのはサビが良かったんだろうなと思うし、みんなが思うバンドのイメージと合致したとも思うし、嬉しく受け止めました。

アルバム全体ってところで出来上がっての感想は?

金井
“好きなことをやる”が今までのテーマだとしたら“得意なことをやる”が今回のテーマで、今作は自分たちの得意なことを突き詰めて作ったんです。今までの作品はどれも宝物ですけど、あえて反省点を挙げるなら音楽性というか振れ幅の面はやり切ったなということで。ハードなロックからEDMまでやってますけど、これをライヴで30分弱に落とし込まれた時、意味が分からなくなるのは嫌だと思ったんです。そこで“音楽的に一貫性のあるもの”ってところにつながるんですけど、「Strawberry Feels」以降は“迷わせないこと迷わない”を意識して、シンプルに魅力を伝えようと曲を作ったし。そこにバラードが入ったり、「CRYSTAL CLEAR」が入るのも許容範囲内で。バイオリニストがいるロックバンドとして一番カッコ良いプレイをするということをシンプルに突き詰めるのが、今の自分たちに一番価値のあることだと思って、それをやり切ることができたと思います。
柿沼
自分たちが昔から得意としてることをやろうってところで、レコーディングはスムーズでしたね。これまでの経験を活かして、昔はできなかった部分のこだわりもたくさん入ってるし。決して古く感じさせないアルバムになったし、BIGMAMAがしっかりアップグレードできてると思います。

新曲たちがライヴで聴けるのも楽しみです!

金井
スタジオ内で音出しするのは始まってて、ちゃんとカッコ良く作れているのでライヴも楽しみにしていてください。

取材:フジジュン

アルバム『-11℃』2018年10月31日発売 UNIVERSAL J
    • 【初回限定盤(DVD付)】
    • UPCH-7459 ¥3,800(税抜)
    • 【通常盤】
    • UPCH-2175 ¥3,000(税抜)

『major 1st album “-11℃" リリースツアー「+11℃」』

12/25(火) 東京・マイナビBLITZ赤坂
[ 2019年 ]
1/13(日) 広島・CLUB QUATTRO
1/14(月) 福岡・DRUM Be-1
1/20(日) 香川・高松MONSTER
1/22(火) 静岡・ Live House浜松窓枠
1/26(土) 新潟・LOTS
1/27(日) 長野・LIVEHOUSE ALECX
2/02(土) 宮城・石巻BLUE RESISTANCE
2/03(日) 宮城・仙台Rensa
2/11(月) 愛知・Zepp Nagoya
2/16(土) 大阪・なんばHatch
2/17(日) 石川・金沢EIGHT HALL
2/24(日) 北海道・札幌PENNY LANE24

BIGMAMA プロフィール

ビッグママ:2002年結成。メンバーチェンジを経て07年、現体制となる。数々のフェスに出演し、自身のツアーでは軒並みソールドアウトが続出。全作詞を手掛ける金井のリアルな言葉と、その独特でユーモラスな世界観で多くのファンから絶大な支持を得ている。そして、現メンバーとなって10周年となった17年9月にキャリア初となるベストアルバム『BESTMAMA』を発売し、10月に開催した初の日本武道館公演はソールドアウトに。さらに翌18年3月にはシングル「Strawberry Feels」でメジャーデビューを果たした。BIGMAMA オフィシャルHP

L→R 金井政人(Vo&Gu)、リアド偉武(Dr&Programming)、柿沼広也(Gu&Vo)、安井英人(Ba)、東出真緒(Vn&Key&Cho)
アルバム『-11℃』【初回限定盤(DVD付)】
アルバム『-11℃』【通常盤】

「Strawberry Feels」MV

「Step-out Shepherd」MV

「CRYSTAL CLEAR」(Short Film)

アルバム『-11℃』ティザー

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着