NASAの“ガンマ線天体”研究チームが
『ゴジラ』を“星座”に認定! 日本
怪獣史上初の快挙

ハリウッド映画化もされた日本の誇る大怪獣「ゴジラ」が、米航空宇宙局(NASA)と世界の研究機関からなる“フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡”研究チームから“星座”に認定された。
今回「ゴジラ」が認定されたのは、フェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡を搭載した観測衛星の打ち上げ10周年と、人間の肉眼で見える星の数に匹敵する3,000以上の天体を発見したことを記念して新たに作成された、「ガンマ線天体を線で結んだ22星座」。(「オリオン座」「カシオペヤ座」など、一般的に知られている88の星座を定義しているのは、別組織である国際天文学連合(IAU))。
星座をかたちづくるガンマ線天体 NASA提供 TM&(c)TOHO CO., LTD.
現在の宇宙観測はこのような光以外の波長を利用する手法が多く採用されており、これまでわからなかった宇宙像が次々と明らかになっている。
【NASA ホームページに掲載のゴジラに関する記述より抜粋】
ゴジラは映画界で最も有名なモンスターの1つに数えられ、日本の大衆文化の最も象徴的なシンボルである。ゴジラのトレードマークとして放射熱線がある。これは、ブラックホールと中性子星に関連する「ガンマ線バースト」と類似している。フェルミ(宇宙望遠鏡)のガンマ線観測では、毎日、宇宙のどこかで発生する巨大なバーストを記録しているが、これらはゴジラさえ嫉妬させるだろう。
【NASA 内ゴジラページ https://fermi.gsfc.nasa.gov/science/constellations/pages/godzilla.html

選定の理由は、上記のようにチームの研究対象である高エネルギー天体(ブラックホールなど)の周囲で発生している、ガンマ線粒子がジェット状に光を放つ「ガンマ線バースト」と呼ばれる現象が、「ゴジラ」が放つ放射熱線と類似していることから。今回発表された22の星座は、「超人ハルク」、「星の王子さま」など、宇宙やSFに関連があるキャラクターも含まれており、下記のWEBサイトでは全天を見回してガンマ線天体星座を観ることができる。
【NASA ホームページのゴジラ星座図ページ https://fermi.gsfc.nasa.gov/science/constellations/
第1作の『ゴジラ』(1954)が公開されてから64年。現在までに国内で計29作品が製作され、今年は11月3日に『ゴジラ・フェス 2018』を開催、11月9日にアニメーション映画シリーズ最終章『GODZILLA 星を喰う者』が公開される。
公開65周年に当たる2019年にはハリウッド版『ゴジラ:キング・オブ・ザ・モンスターズ(原題)』も公開予定で、今回の星座認定は『ゴジラ』人気を高めるのに一役買いそうだ。
NASA提供
TM&(c)TOHO CO., LTD.

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