【JOYSOUNDだから、歌える!隠れた名
曲ライブラリー】#62 森田童子「ぼく
と観光バスに乗ってみませんか」

好きなアーティストの歌いたい曲が、必ずしもヒット曲だとは限りませんよね。カラオケに入っていなくて、残念な思いをした方も多いと思います。JOYSOUNDは、マニアックな曲も多く、リクエスト配信にも力を入れているから、お目当ての曲に出会いやすいようです。というわけで、JOYSOUNDだからこそ歌える、隠れた名曲の数々をご紹介!

「ぼくと観光バスに乗ってみませんか

昭和51年11月発売
歌・作詞・作曲:森田童子
編曲:石川鷹彦
レーベル:ポリドール

森田童子の2枚目のシングル「ぼくたちの失敗」(昭和51年)のB面。同年同日に発売された、2枚目のアルバム『マザー・スカイ=きみは悲しみの青い空をひとりで飛べるか=』にも収録されている。「♪もしも君が 疲れてしまったのなら ぼくと観光バスに 乗ってみませんか」と、吐息のような物憂げな歌い出しに心を掴まれる。ギターとバイオリンの伴奏は、東欧かどこか遠く異国の民族音楽のよう。一番と二番の間に、「ぼくの 小さな海辺の観光地に もうすぐ冬がきます 君も一度気がむいたら たずねて下さい 雅兄(がけい)」という語りがある。“雅兄”という漢字二文字で、歌詞の中の”君”が男性であることを感じさせるという文学的な仕掛けが森田らしい。 “雅兄”とは、男同士の手紙のやりとりで相手を敬愛して使う言葉。その意味がわからなければ、“君”が女性のようにも思えてしまう。日本を代表するアコースティックギタリスト・石川鷹彦の編曲も冴える名曲である。惜しくも2018年4月に他界した森田を偲んで、晩秋に歌いたい。

解説:仲村瞳

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