「モール バイ ウォール」ラフォーレ
原宿で、ミヤオやボディソングが201
9年春夏コレクションを発表

セレクトショップ「ウォール(WALL)」が主催する展示・販売イベント「モール バイ ウォール(MALL BY WALL)」が、2018年10月20日(土)に原宿・ラフォーレミュージアムにて開催された。
普段ラフォーレ原宿1階に店舗を構え、ドメスティックのデザイナーズブランドを中心に商品を取り扱うセレクトショップ「ウォール」。そんな「ウォール」が主催する今回の「ウォール バイ モール」では“引っ越し”をテーマにしたユニークな空間で、普段店頭で取り扱う40ブランドの商品を展示、販売した。
1Fの「ウォール(WALL)」ショップには、段ボールが何段も積み重ねられ、引っ越し作業中のような雰囲気に。この模様もイベント会場となる6階への導線となっていて、ウィットに富んだ演出となっている。
6Fのイベントフロアには、10月17日(水)に発表されたばかりのコトハヨコザワ(kotohayokozawa)の2019年春夏コレクションや、ケイスケ ヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)など注目のブランドのピースが集結。来場者はフレッシュなアイテムを自由に手に取ったり、デザイナーと会話したりしながら、思い思いにこの日の為だけに用意された空間を楽しんでいた。
また、「ウォール」は当イベントを開催するにあたり引っ越し業者「エスジームービング」とタッグを結成。服やアクセサリーなどの商品をディスプレイするための什器に使われた段ボールなどは全て本物の引っ越し資材が使用され、よりリアルな“引っ越し”モチーフの空間が再現された。
実際に「エスジームービング」のスタッフユニフォームを会場のスタッフが着用している点も面白い。胸元には「ウォール配送センター」のステッカーが貼り付けられ、運送業者にファッションイベントの会場を案内されているような不思議な感覚を味わうことが出来たのも、当イベントならではのポイントだ。
また、イベント内ではミヤオ(MIYAO)、ボディソング(bodysong.)、リョウタムラカミ(RYOTAMURAKAMI)、パーミニット(PERMINUTE)などの6ブランドがインスタレーションを実施。うち5ブランドは2019年春夏コレクションを発表した。
オサケンタロウは、2018年秋冬コレクションを3体のモデルを使って披露。中でもスイッチパターンのニットワンピースは、切り替えしの境界線の糸をあえてほつれさせていたり、バストにポケットのようなパーツを取り付けたりと、拘ったディテールが光る一品であった。
毎シーズン架空の物語をテーマとして設定する「リンリンカ(梨凛花~rinrinka~)」からは、レースやフリルをあしらい、ガーリーでありながらどこか落ち着いた雰囲気のワンピースやスカートを纏った5人のモデルが登場。インスタレーションはストーリー性のある演出で実施され、花瓶に活けた花たちをモデルたちが配り歩くなど、苅田が思い描いた物語をゲストと共に完成させた。
ミヤオの2019年春夏コレクションはトップスからボトムスまでレースをメインの素材に採用し、カラーは専らホワイトが主流。レースの素材感と相まって、フェミニンかつ春夏らしい軽やかなルックに仕上げられた。
ボディソングの大胆なパターンデザインは今季も健在。油彩画をそのまま生地に落とし込んだかのようなセットアップから、タイダイパーカー、ブランドのイニシャル“B”の文字を総柄であしらったコートなど、一瞬で目を惹かれるようなアイテムが続々と登場した。
今までのブランドの特徴でもあった賑やかなスタイルを一変させたリョウタムラカミ。今季は“フェミニン”や“セクシー”といったワードが頭に浮かんでくるようなジャケットやワンピースなどを取り入れた女性らしさを際立たせるルックを展開した。
パーミニットのインスタレーションは、積み上げられた藁の上にモデルたちが集まるシュールな世界観。まるで一枚絵を見せられているような独特な雰囲気は、モデルたちが着用しているアイテムに込められた意味やデザイナーの想いを表現しているかのよう。コレクションピースであるシャツやスカートは、ホワイト、ブラック、グレーといったシンプルな色味と組み合わせることで、柔らかな生地感や滑らかな質感をより際立たせた。

アーティスト

新着