林遣都、岡本玲ら出演、小川絵梨子演
出 三島由紀夫原作の舞台『熱帯樹』
公演詳細、出演者コメント到着

2019年2月、世田谷パブリックシアターにて上演される、三島由紀夫作、小川絵梨子演出、林遣都、岡本玲、栗田桃子、鶴見辰吾、中嶋朋子が出演する舞台『熱帯樹』の公演詳細、出演者コメントが届いた。
本公演は“禁断の愛”に墜ちる家族の葛藤を描いた物語で、演出を務めるのは今年9月に歴代最年少で新国立劇場演劇芸術監督に就任するなど、日本の演劇界を牽引する演出家のひとりである小川絵梨子。出演者は父親を憎みながら母と妹の異常な愛に翻弄される息子・勇役を林遣都、愛する兄に母を殺させようとする妹・郁子役を岡本玲、父親の従妹で4人の家族と共に暮らす風変わりな同居人・信子役に栗田桃子、地位や名誉を手に入れながらも、息子と対立し妻の不貞を疑わぬ父・恵三郎役に鶴見辰吾。そして莫大な財産を狙い息子に夫を殺させることを企む勇の母・律子役には中嶋朋子という五名のキャスト陣だ。
林遣都 コメント[息子・勇役]
前作に続き再度小川さんの演出を受けられることを大変嬉しく思っています。日本の歴史に残る素晴らしい作家である三島由紀夫さんの戯曲を演じる事は恐ろしくもありますが、それ以上に大きな学びがあると思っています。人間の業や狂気に振り回されながら、共演者の皆さんと、濃厚な時間を過ごしたいと思っております。是非お越し下さい!
岡本玲 コメント[妹・郁子役]
「三島由紀夫の愛憎劇、小川絵梨子さんの演出、そして役者は5人だけ。」演劇好きならこの一文を読んだだけで震えるような作品に、まさか自分が出られるなんて。出演が決まってから今までずっと、まるで夢の中にいるようです。この物語もどこか夢の中の出来事のように美しく甘く、刺々しく儚く、おぞましく厭わしい、愛憎劇。愛され方を知らない者は愛し方さえもわからず、歪んだ何かをこうも育ててしまうのかと恐ろしくなりました。作品を通してどんな自分の歪みに出会えるのか、どれだけ歪んだ愛の世界を愛せるのか、とても楽しみです。
栗田桃子 コメント[同居人・信子役]
私はとても口が悪い。言葉づかいが乱暴なのだ。意識して気をつけよう……と思っていないから、このところますます口の悪さに拍車がかかっている。「熱帯樹」に出てくる女性の言葉づかいはとても美しい。……かしら、とか……ですの、とか。1度も使ったことないわっ!!この作品に出演させて頂けることをキッカケに、ワタクシもお上品で気高く柔らかい女性になれるかもしれないんでございますの……いえこの美しく甘美な世界についていくのに必死にしがみつくんでございますんですの……演出の小川絵梨子さんとは初めてなので、私自身今からワクワク、とても楽しみです。
鶴見辰吾 コメント[父・恵三郎役]
家族、親子、兄弟。骨肉の愛憎劇は、身内である相手をよく知るからこそ深まる。支配して自分の思い通りにしたいという欲求。君臨する父権は、小さな家族の中だけでは収まらない。家族は、夫婦は、世界を構成する最小の単位だ。この諍いがある限り、世界は決して平和にはならないのだ。
中嶋朋子 コメント[母・律子役]
三島作品は、独特の美学が存在しています。その美の派生の仕方や、作品が湛えるエネルギーが、どこかギリシャ悲劇的だなぁと常々思っていました。日常の世界を描こうとも、決して我々の「日常」という観念には収まらない。収めようとせず、扱いきれない三島作品のエネルギーを、溢れ、こぼれさせると、なぜか、私たちが見つめるべき深淵に辿りつくのです。今回立ち向かう「熱帯樹」はまさにそんな作品。そして、作品を拝見するたび、ぜひご一緒したいと願っていた演出家、小川絵梨子さん。三島の美しい言葉と熱を小川さんの素晴らしい感性と共に、身体中で体感し、お客様と共有できる事を堪能したいと思います。

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