『みねこ美根の“映画の指輪のつくり方”』

『みねこ美根の“映画の指輪のつくり方”』

『みねこ美根の
“映画の指輪のつくり方”』
- 第十八回 -
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」
の指輪

2017年から本格的に活動を開始したシンガーソングライター〈みねこ美根〉が大好きな映画の世界から作り出す紙粘土細工と指輪の制作過程をお見せします。ミニチュア好きな方、アクセサリーづくりに興味のある方は是非見ていってください。指輪はライブ会場にて展示しております。

動画監督・撮影・編集・演奏:みねこ美根

「私もこういう青春ができると思ってた」
(2009年「ハリー・ポッターと謎のプリンス(Harry Potter and The Half-Blood Prince)」)

 本当に大好きなものについて言い表すことは難しい。それがいつでも自分のそばにあってともに成長してきたのなら尚更だ。「ハリー・ポッター」シリーズはまさにそれだ。

 成長というと、私はつい先日22歳になった。もう大人と言ってもいい年だ。中学生の時は、親戚に子ども扱いされるのが嫌ではやく大人になりたかったのに、大人なんだかわからない精神状態であっという間に年を取っていく自分がいる。でも、「大人になったな」と思えることは嬉しい。私はついこの間までずっと、サイズもあってんだかよくわからない下着を着ていたのだが、先日人生で初めてひとりで下着屋へ赴き、購入した。誰に見せるわけでもないけれど、とにかく店員のお姉さんが超優しくて、とても面白い時間だった。もし買いに行くのを迷っている人がいたら、ぜひ行くと良い。店に入るまでが恥ずかしいけれど、入ってしまえばこっちのものだ。誰かに言いたかったので、ここに記す。指輪の動画再生回数がいつもだいたい30回、ひとり2回ぐらい見てくれてるとして15人くらいかな、きっとこの文章はインターネットの海でおぼれ、偶然遭難した人が数人見てくれていることだろう。たくさんの人に見てもらえるようになる前にこういうこと書いとこうと思って。さ、たくさんの人に知ってもらえるように頑張るよ~。
 「ハリー・ポッター」シリーズは、登場人物がスト―リーのための駒ではなく、それぞれが一つの人生を持ち、意思を持って動いているから、すごい。そして魔法界の物語でありながら、全員が“人間らしさ”を持っている。主人公のハリーであっても善悪の両面を持ち、怒ったり、人を憎んだりするし、ヴォルデモートも突然生まれた悪の化身ではなく、彼にも子どもだった頃がある。作者のJ・K・ローリングは、魔法界の仕組み、歴史、登場人物の家族関係、ホグワーツの敷地においても、細部にわたって作りこみ、もうそれはひとつの世界として秩序を持っているのだから素晴らしい。「ハリー・ポッター大事典」(寺島久美子2005)に載っていた「ブラック家の系図」も本当にすごいものだったし(まとめた寺島さんもすごい、でもなぜ「ハリー・ポッター大事典II」にはこの系図がないのですか…(泣))、名前しか出てこないような人物の性格、寮、親の仕事とかまで設定されているのだ。映画も見まくって、本も読んだ。これほどまでに“生きた人々”が描かれた長編物語はなかなかないし、これほどまでに原作ファンを興奮させる映画化はないだろう。
 6作目「謎のプリンス」は最後の“学園もの”、最終章へ駆け出す一歩となることから、他の作品ほどパキッとしたテーマはないけれど、ハリーたちの恋愛模様であったり、ヴォルデモートの過去や、幸運の液体のくだりとか、半純潔のプリンスの謎、ヴォルデモート復活によって広がる闇と命を狙われる恐怖など、かなり盛りだくさんな内容で、とても好き。ハリー、ロン、ハーマイオニーが笑い合っているシーンだけで、大きくなったね…と泣けてしまう。少しコメディっぽいところも多いのだが、画面の色合いはどんどん暗く不安が立ち込める感じ。でも「魔法って素敵だな」としっかり思わせてくれるから、もうこの世界の虜だ。

 ホグワーツは11歳から12歳で入学できるのだが、入学許可証が来ないまま13歳になったときはものすごく絶望した。あれから9年、マグルとして頑張っている。パブ「漏れ鍋」の奥のレンガをたたけば、ダイアゴン横丁に繋がっていると信じながら。
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モチーフ:ロケット取り出すための水をすくう貝殻、幸運の液体「フェリックスフェリシス」、ルーナのメラメラメガネ、半純潔のプリンス蔵書の魔法薬学の教科書、箒、ロミルダ・ベインからの惚れ薬入りお菓子の箱、破壊したトムリドルの日記、マールヴォロの指輪をしたダンブルドアの手、ニワトコの杖
音楽:「Prologue」John Williams
   「In Noctem」Nicholas Hooper(オルゴールメドレーver. cover)

OKMusic編集部

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