L→R atsuko(Vo)、KATSU(Key&Gu)

L→R atsuko(Vo)、KATSU(Key&Gu)

【angela インタビュー】
『K』へのリスペクトにあふれた
真摯な作品作りの集大成

7月から毎月公開中の劇場アニメーション『K SEVEN STORIES』の各話エンディング主題歌を集めたミニアルバム『K SEVEN SONGS』。長年、主題歌を担当してきた『K』シリーズへの愛にあふれた“至上の化学反応”から、angelaの純度の高い初期衝動を楽しんでほしい。

同じ『K』シリーズとはいえ、6つの異なる物語にそれぞれエンディング曲を書くという作業は大変だったのでは?

atsuko
いえ、正直言って作りやすかったです! 先に作っていた「SURVIVE!」は6話共通のオープニング主題歌だったので、全体を総括しなければいけなかったし、特定のキャラクターに寄らず抽象的に描かなければいけなかったけど、エンディングは各エピソードごとにピンポイントで表現できるので。

言われてみれば、エピソードによって主となるチームや人物は決まっているので視点は定まりやすいですよね。

KATSU
そう。例えば2曲目の「天狼の如く」は『Episode 2 「SIDE:BLUE ~天狼の如く~」』に登場する青チームである“セプター4”を描いた話の曲なので、和とデジタルを融合させたり。青チームって剣を武器にしていて台詞も和風なわりには、能力を発動させる時はデジタルだったりするから。
atsuko
私的には青の人たちって中2感が一番あると思っていて。でも、その中2感って私の中にはないから、自分には“ない”引き出しをこじ開けながら歌詞を書いていく作業が楽しかったです(笑)。その次の「上書き世界」は緑チームである“jungle”に属する少年の視点なので、心を閉じながらも最後に光が見えてくるさまを幼い目線で描きました。

それでatsukoさんのヴォーカルも幼い子供のように愛らしいんですね。ちなみに4曲目の「Lost Small World〜檻の向こうに〜」をリード曲にした理由は?

atsuko
『K』の曲を作る時に一番大切にしてきた“初期衝動”が詰まった曲だからですね。公開順に曲を作っていったんですけど、実はここまで来た時にネタが尽きたんです。で、どうしよう?ってなった時に、ミュージシャンの原点に帰ってアコギをかき鳴らしてみよう!と。そこから道が開けて、次の「BURN」も赤チームである“吠舞羅”の曲だから、“もう歌詞なんていらない! カッコ良いギターリフを持ってこい!”って(笑)。
KATSU
“不良=煙草、DJ”っていう発想からイントロに煙草に火をつける音とスクラッチを入れました(笑)。『K』という物語と6年間付き合ってきて、それぞれのチームやキャラクターの性格も見えていたから、その状態での曲作りはすごく面白かったですね。でも、最終話の『Episode 6 「Circle Vision ~Nameless Song~」』を観た時に初めて“分かんない!”ってなったんです。6話の中では唯一の完全なる新作で、話自体には本当に感動したけれど、それをどう曲にしたらいいんだろう?って。
atsuko
“じゃあ、公開は12月だから『K』ファンの子たちへのクリスマスプレゼントにしよう!”ということで、鈴の音や少女たちのコーラスを入れたクリスマスソング風の「Nameless Song」を作ったんです。ここまでは孤独だとかトラウマ、闘いといった要素をフィーチャーしてましたけど、この『Circle Vision』だけはやさしさでできているお話のように感じたんですね。お互いがお互いのことを考えていて。だから、私たちもみんなのことを考えながら作った感じです。

なるほど。ここで温かい雰囲気に変わった理由が分かりました。あと、各曲名が“Circle Vision〜Nameless Song〜”のように、それぞれ映画のサブタイトルに入っていますが、曲名とサブタイトルはどちらが先だったのですか?

atsuko
曲名が先です。あとから“これ、サブタイトルにしていいですか?”ってプロデューサーに言われたので、何度も“えっ、いいんですか!? 大丈夫なんですか?”って確認したんですけど…僭越ながら(笑)。
KATSU
監督と対談する機会があった時にも“それは制作サイドからの感謝の気持ちだと思いますよ”と言っていただけて、なんだか『K』という作品の中にangelaを入れてもらえたようですごく嬉しかったですね。

実際、angelaの主題歌を聴くと頭の中に『K』の世界が広がりますからね。ある意味、一心同体というか。

atsuko
監督にも“ずっとangelaの曲を聴きながら作ってました”と言っていただけて…いわゆる“中の人”にそう言ってもらえたのは本当に有り難かったですね。6年関わってきて報われたというか、寄り添って作品作りをしてきた集大成みたいな感覚なんです、この『K SEVEN SONGS』は。
KATSU
考えてみると、自分が中学とか高校の時に聴いていた音楽だったり、“こんな音楽や曲を作ってみたい!”と考えていたものを、僕は『K』でやっているんですよね。ロックなんだけどメロディアスで、激しいんだけど感動してしまうような曲というのは。

きっと創作物に対する想いの強い者同士って、ジャンルを超えて呼び合うんでしょうね。だから、『K』の世界観もこれだけ支持されるものになったんだと思います。

KATSU
本来はテレビシリーズの二期で終わる予定だったのが、ここまで続いたのもファンの力ですからね。やっぱりアニメって芸術なんですよ。しかも、誰かひとりの芸術じゃなく、総合芸術という大きなものになっている。人の心を動かすことのできる日本の誇る文化なので、それを届けるためにも来年はもっと海外に出ていきたいですね。僕らが主題歌を担当している『アホガール』や『シドニアの騎士』も中国で人気がすごいって聞くから、ちゃんと現地で確かめてみたい。
atsuko
国内でも『K』全曲ライヴとかやりたいですね。ただ、オリンピックの影響もあって本当に会場を押さえるのが難しいんですよ! 都内を出て、ちょっと近郊の市民会館的なところに行かないと…和光市民文化センターとか?

angelaのファンなら、きっとみんな来ますよ。

atsuko
あっ! “Kわ口総合センター・リリア”とか、“市Kわ市文化会館”とか、“よKはまアリーナ”とか、全部名前にカ行が入ってる会場にして“K”で置き換えるのもいいですね(笑)。他にもバラードだけのライヴとか、何かに特化したものをやりたいっていう妄想はあるんですよ。それくらい曲数も増えてきてますし、15周年を迎えてもまだまだやりたいことはたくさんあるので、今後も“これやりたい!”って言い続けて周りを巻き込んでいきたいです。

取材:清水素子

ミニアルバム『K SEVEN SONGS』2018年11月28日発売 KING RECORDS
    • KIZC-464~5
    • ¥2,800(税抜)
    • ※初回製造分のみジャケットイラスト使用ステッカー封入
    • ※『K SEVEN STORIES』描き下ろしイラストジャケット仕様
angela プロフィール

アンジェラ:低音から高音に伸びる独特のヴォーカルセンスを持つatsukoと、キーボードやギターなどでその世界観を生み出すKATSUによるユニット。2003年にTVアニメ『宇宙のステルヴィア』の主題歌「明日へのbrilliant road」でメジャーデビュー。以降、『蒼穹のファフナー』など数々のアニメ作品の主題歌を担当。また、海外イベントへも多数出演しており、世界中のアニソンファンの支持を得ている。17年には初の日本武道館単独公演を成功させ、2018年デビュー15周年を迎えた。2019年3月下旬よりアジアツアーを開催するなど今なお進化を止めない活動に注目が集まっている。angela オフィシャルHP

L→R atsuko(Vo)、KATSU(Key&Gu)
L→R atsuko(Vo)、KATSU(Key&Gu)
ミニアルバム『K SEVEN SONGS』

OKMusic編集部

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