気になるワードでディグる! 〇〇なMV

気になるワードでディグる! 〇〇なMV

スポーツ選手となって戦うももクロや
“GOEMON”に扮するレキシなど
アーティストが演じているMVに注目

今回はアーティストが演じているMVをご紹介します。本人として出演しているMVももちろん魅力的ですが、キャラクターを介して観るアーティストからは、いつもとは違った魅力が垣間見ることができますよ。スポーツ選手、サラリーマン、果ては歴史上の人物までジャンルを問わず集めてみました。

「BLAST!」(’17)
/ももいろクローバーZ

まずは有安杏果が在籍していた5人体制時のももいろクローバーZから「BLAST!」のMVを紹介。架空のスポーツの祭典をテーマに制作されたこのMVは、ももクロのメンバーたちがアスリートとなり、柔道の山部佳苗選手やフェンシングの宮脇花綸選手などそうそうたるアスリートたちと真剣勝負を繰り広げる。柔道で自分より体格の大きい相手に果敢に向かっていく百田夏菜子や、重量挙げで失敗しても怖気づかずに堂々と挑む佐々木彩夏の姿は諦めないことの大切さを教えてくれるようだ。また、プロフィギュアスケーターの織田信成選手や重量挙げの三宅宏実選手がメンバーのサポート役としてエールを送っているシーンも収められ、全編を通してなんとも熱い作品に仕上がっている。

「GOEMON feat.
ビッグ門左衛門 (三浦大知)」(’18)
/レキシ

ファンキーなサウンドに日本史の歌詞を織り交ぜた楽曲が特徴的な池田貴史のソロプロジェクト、レキシ。最新アルバム『ムキシ』に収録されているこの曲のMVは、レキシ初のストーリー仕立てとなっている。石川五右衛門ならぬ“GOEMON”に扮した池田が昔の恋人の結婚式に乗り込んで彼女を連れ出そうとするのだが、現代の街を着物姿で駆けるGOEMONの姿や、連れ出した彼女をドラム缶に入れて運んでいくシーンなど、どこかずれた演出がユニークだ。そんなラブロマンスから一転、ラストシーンのバーでひとり酒をあおり、愚痴をつぶやいている池田に一体何が…。

「今夜だけ俺を」(’18)/菅原卓郎

9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎(Vo&Gu)が歌謡曲をコンセプトに制作したアルバム『今夜だけ俺を』の表題曲で、ムーディーなサウンドと歌詞が印象的。MVもひと昔前の音楽番組を舞台にしたもので、番組内で歌唱・ダンスを披露するスターを菅原と、トレンディエンジェルの斎藤 司が熱演している。ふたりのキレのあるダンスや立ち居振る舞いは、違和感を感じさせず、そのクオリティーの高さは脱帽もの。MV内には某音楽番組を思わせるタイトルロゴや映像カット、字幕などのパロディーネタが随所に散りばめられているのでそれらを探してみるのも面白いかも!?

「はじまりの予感」(’17)
/ケツメイシ

“思いがけずふとしたきっかけで抱く恋心を歌った”というこの曲は、MVでもその様子が描かれている。メンバーのRYOが演じているのは仕事のできるサラリーマン。しかし、視線が合ったり、ハグされたり、肩を叩いてもらったりされるとすぐにときめいてしまい、ことあるごとに妄想の世界にトリップ。美女とイチャイチャしているRYOの顔から滲み出る笑みがなんとも嬉しそう…。だが、そんな妄想の世界から引き戻すのがRYOの想い人である大林素子扮する女将さんで、まるでRYOの女将さんに対する一途な気持ちを表しているよう。恋に落ちる瞬間のRYOの迫真の演技は必見!

「Galapagos」(’18)
/04 Limited Sazabys

04 Limited Sazabysが10月にリリースしたアルバム『SOIL』収録曲「Galapagos」のMVは、テレビ番組を思わせる14個の異なるシーンで構成され、それぞれのシチュエーションに合わせてメンバーがコメンテーター、教育テレビのお兄さん、ザ・ビートルズなどに扮装するという斬新な映像だ。中にはKOUHEI(Dr)の女装シーンもあったりとインパクト大のカットが秒単位で次々と移り変わっていくのだからまさにカオス! 一見してみると速すぎて分かりづらいが、各シチュエーションごとにセットや人物像など、細かいところまで作り込まれているので再生速度を落としてじっくり観てみるのもおすすめ。

TEXT:鈴木 瞬

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着