【インタビュー】さくらしめじ「僕ら
の歌で少しでも心の中を照らせたらい
いな」日々成長しつづけるふたりが抱
く気持ちの変化

フォークデュオのさくらしめじが、11月28日にキャリア初となるEP盤『うたはつづくよどこまでも』をリリース。成長速度の速さを反映した「My Sunshine」やNHK『みんなのうた』にて放送中の「スプーンの初恋 ~あゝ、好きだよベイベー~」、AAAの人気曲「恋音と雨空」のカバーにはもちろん、目を輝かせて前のめりに語るふたりの言葉にも、歌への真摯な愛が満ちている。
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■“歌で生きていきたい”想いが日に日に高まる!自分たちの歩むべき道とは?
――フルアルバム『ハルシメジ』から約半年にしてリリースされる1st EP『うたはつづくよどこまでも』には、ふたりの挑戦心や凛とした強さが満ちていて、少年から青年への進化速度にも驚かされます。
雅功 今回は、確かにこれまでのさくらしめじにはなかったテイストになっていて。聴いている人に寄り添って一緒に進んでいくというよりは、聴いている人の背中を強く押したい、もっと言うと引っ張っていきたいという気持ちが強かったんです。今は高校2年生の僕らも次は高校3年生になるし、10月が誕生日の彪我なんかは……。
彪我 来年、選挙権を得る18歳になります。
雅功 そうやって僕らも少しずつ大人になっていくし、いろいろな表現ができるようになっていきたいなという想いもあって。
――自分たちがどう歩んでいきたいかということを、ふたりで話したりもするのでしょうか。
彪我 たまにしますよね。
雅功 うん。7月に東京・日比谷野外大音楽堂でワンマンライヴをやったときには、台風にもかかわらずたくさんの方に足を運んでいただいて、雨の中で一緒に歌ってくれたり、手拍子してくれたり……すごく感動したし、そうやってこれまでたくさん支えてくださっているみなさんのことを、これからは僕らが支えていきたいねっていうことも話して。
――加えて、以前に増して“歌で生きていきたい”という想いが強くなっていたりもして?
雅功 今回のタイトルにしても然り、ずっと歌い続けていきたい、みなさんとずっとずっと一緒に歌っていきたいという気持ちは強くなっています。
彪我 だからこそ、「My Sunshine」がこれまで以上に強いメッセージを込めた楽曲になっていたり……。
雅功 アルバム『ハルシメジ』で、ひらがなだけでなくカタカナと漢字でもタイトルを表記するようになったけど、今回はオリジナル曲で初めての英語表記をしていたりもするし。
彪我 あと、「スプーンの初恋 ~あゝ、好きだよベイベー~」は初めてのフォークソングだったりして。今回のEPでは、これまでにない挑戦をして、新しい自分たちを見せたかったんです。
■AAA人気曲「恋音と雨空」について緊急会議!?話し合いの末に出したふたりの見解を明かす
――「My Sunshine」は、これまでのさくらしめじの歌詞ではあまり見かけなかった“絶望”や“闇”という言葉もあり、そこから目をそらさず、挫折や葛藤を乗り越えて“明日へ行こう”という力強さを感じます。
雅功 僕らも大人になっていくにつれ、いろんな景色を見て経験を重ねているので、よりリアルな表現をしたかったんです。
彪我 例えばライヴの制作に関して悩んだり、MCでどう話すかをふたりで試行錯誤したり……。
雅功 もっともっと歌が上手くなるにはどうしたらいいんだろうと考えあったりね。
彪我 そういう自分たちなりの苦しい経験も、表現にきっと活きているんじゃないかなとは思います。
――だからですね、ふたりでかけ合ったり、声を重ねたりして届けてくれる「My Sunshine」のエモーショナルな歌は心を動かします。
彪我 僕自身、すごく共感できる歌詞だし、歌えば歌うほど違った視点で見ることもできる曲で。たくさんの方に届くといいですよね。
雅功 うんうん。世代問わず、人それぞれきっといろいろな悩みがあると思うんですけど、僕らの歌で少しでも心の中を照らせたらいいなという想いもあります。
――なお、「スプーンの初恋 ~あゝ、好きだよベイベー~」はNHK『みんなのうた』にて放送中だったりもするわけですが……。
雅功 僕たち自身も観ていた『みんなのうた』で自分たちの歌が流れるなんて、もう感動で。
彪我 放送前は本当に流れるのか半信半疑だったりもしたんですけど、放送初日にテレビの前で待ち構えて、ちゃんと流れたときには家族みんなで喜びましたもん(笑)。
――本当に良かった(笑)。カトラリーに例えて描く恋模様、さくらしめじだからこそドラマティックに、遊び心たっぷりに表現できるのかなとも思います。
雅功 ポップスだったりロックだったりいろいろなジャンルの曲を歌ってきて、王道のフォークソングっていうのは意外にも初挑戦だったわけですけど、普通にフォークソングだとつまらないから、フォークではなく“スプーンの恋”をテーマにしようっていう(笑)。
――一方、AAAの人気曲「恋音と雨空」のカバーも素敵なのですが、歌詞の表現は難しかったのではないですか?
雅功 そうなんです。歌詞の解釈が難しくて、歌う前にふたりで緊急会議を開いたんですよ。
彪我 いろいろな見方ができるから、遠距離恋愛なんじゃないかとも考えつつ……。
雅功 僕たちは別れてしまったふたりの切ない歌と捉えて。
――アコースティックギターの彩りも、どこか儚くて美しいなと。
雅功 AAAさんはダンスグループなので、ギターアレンジにしても難しかったんですけど、僕たちらしくカバーできていたらいいなと思います。
――「届けそこねたラブソング」は、男の子ならではの強がりも見せつつ“君”への深い想いを感じる曲ですが、ふたりも気持ちが重なるところがあったりするのでしょうか。
彪我 サビで<僕よりも大事なものを見つけた君><君よりも大事なものなんてなかったんだよ>というフレーズがあるんですけど、自分たちにとって大事なのは音楽やギター、ファンの人たち。もし失ってしまったら哀しいどころではないなという気持ちはすごく重なります。
雅功 そうだよね。なくなってしまったら本当に困るし、笑顔がなくなってしまうだろうなって。自分たちで音楽を生み出して、それを共有できる人がいるというのは、僕たちにとって何にも代えがたい喜び。これからも、音楽やファンの方たちに真っ直ぐに向き合っていきたいと思っています。
文/杉江優花

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