【インタビュー】K-POPの新星LUCENT
E、「“日本と恋に落ちた”くらい好
き」

K-POPの7人組新人ボーイズグループLUCENTEがこの秋、韓国にて1stミニアルバム『The Big Dipper』をリリースした。これを記念して、首都圏で日本初のリリースイベントを開催中だ。
先ごろ、原宿クエストホールで開催されたデビューショーケース<LUCENTE DEBUT SHOWCASE in JAPAN>が大盛況。第1位に防弾少年団、2位にWanna One、3位にEXOなど蒼々たるメンツがランクインした『ボーイズグループブランド評判』では、新人としては唯一トップ30入り(10月度)を果たすなど注目度もうなぎ登りだ。

現在、リリース記念イベントを開催中の彼らに、二度目の来訪となる日本の印象や個々のキャラクターについてじっくりと訊いたロングインタビューをお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

■日本語の発音がすごく好きなんです
■先輩方の日本語Ver.の歌を聴いてます

──LUCENTEの初来日は2017年7月15日から24日にかけて行われた海外公演のタイミングでしたが、その時の日本に対する印象や来日エピソードを教えてください。

BAO:日本はまったく初めてだったんですけど、飛行機を降りた瞬間から“ああ、日本ってこんな綺麗なんだ”と思いました。あと、韓国と同じぐらいの気温かなと思って来たんですけど、ものすごくムシムシと暑くて驚きました。薬屋さんで冷やすスプレーを買って初めて使ってみたり。食事で一番印象に残ってるのは鉄板ステーキですね。
▲Z.HOO

TAEJUN:僕もあまりの綺麗さにビックリしました。どこへ行っても綺麗のひと言に尽きます。今回の来日で宿泊しているところは住宅地なんですけど、ゴミひとつ落ちてない。路地に入っても汚いものがまったくなくて、本当に綺麗ですね。

KOGUN:僕もまず清潔で綺麗だなということと、建物が小っちゃいけれど愛らしい手入れがちゃんとできているなと思いました。日本人に対しての印象は、映画とかドラマで観ていたように本当にリアクションが大きい。僕から見たらそれほどでもないことにも“えぇー‼”っていうような反応するところが面白くて可愛いです。

Z.HOO:僕は日本に来る前からすごく興味があったんですね。特にアニメーションが大好きで興味がありました。

──特に好きなアニメは何ですか?

Z.HOO:『ONE PIECE』『NARUTO-ナルト-』、あと『犬夜叉』も好きです。

U.SEONG:日本の方は、人に対しても物に対してもものすごく繊細で感性豊かに感じます。僕はフィギュアが好きなんですけど、パーツ一つ一つが丁寧で、韓国にはない繊細さがありますよね。日本食ももともと大好きで、日本で食べたものは全部美味しいです。
▲KOGUN

──特に何が美味しかったですか?

U.SEONG:お寿司が大好きで、韓国でも週2回は食べるんです(笑)。だけど、今回の来日で食べたお寿司のネタがすごく大きくてビックリしました。

HERO:僕は小さい頃から音楽が大好きで、日本の音楽もよく聴いていたので好感を持ってました。初来日のときも今回も、日本の魅力に触れて、“日本と恋に落ちた”というぐらい好きです。今回、日本に来る直前にアニメ映画『君の名は。』を観たんですけど。そのOST(サウンドトラック)が頭の中にずっと残ってて、最近も暇さえあれば聴いています。道を歩いてて自転車が止まっているのを見ただけで映画のワンシーンを思い出して、なんかドキドキしますね(笑)。

PARKHA:僕もみんなと同じで、まず綺麗でビックリしたのと、美味しいものがいっぱいあるなと思いました。アニメーションも大好きだから、初来日でお台場に行ったときに実物大のガンダムを見てその大きさに驚きました。あと、日本語の発音がすごく好きなんです。例えばBIGBANGさんとか、日本デビューしてる先輩方の日本語バージョンの歌をわざわざ探して聴いたり歌ったりしています。
▲BAO

──では、グループ内でのそれぞれのキャラクター的な役割は?

BAO:僕はどっちかと言うとメンバーに小言を言う役割ですね。例えば、部屋が汚れたりすると、「これは誰が汚したの? 片付けて」とか(笑)。

TAEJUN:僕は普段、みんなを楽しませて笑わせる役割をしています。

BAO:TAEJUNさんはユニークで、グループもムードメーカーですね。今はちょっと緊張してますけど(笑)。

KOGUN:僕はみんなとの合宿で、同じスケジュールをこなしたり同じものを食べていても、誰より早く風邪をひいちゃうんです。そういうところで、みんなから面倒をみてもらったり、可愛がってもらっています。

Z.HOO:特にKOGUNさんは僕のことが大好きなんですね(笑)。お兄ちゃんのように慕ってくれています。

KOGUN:Z.HOOさんもムードメーカーです。

──U.SEONGさんはリーダーですが。

U.SEONG:僕は世話役ですね、チームの雰囲気をものすごく大切にしています。なので、常にメンバー個々の気持ちとか健康面とかを意識するようにしてます。実は昔は、人の世話に向いてない性格だったんです。でも、今ではみんなの顔を見るだけでどんな状態なのかわかるようになりました。

HERO:僕は食べるものをよくみんなに提供します(笑)。美味しいものを紹介したり、両親がパン屋さんなので美味しいサンドイッチをよく差し入れたり。僕自身、いくら食べても常にお腹が空いてる状態なんですよ(笑)、それぐらい食べることが大好きです。

PARKHA:僕は一番若い末っ子なので、“LUCENTEの若さ”の代表格ですね(笑)。
■ファンの方々も僕たちの家族のように
■待望のデビューを喜んでくれている

──先ほどは日本の印象についてお話していただきましたが、それぞれ知っている日本アーティストと、目標とする韓国アーティストを教えていただけますか?

BAO:中島美嘉さんと清水翔太さんが好きなんです。中島美嘉さんの「雪の華」は韓国でもすごく有名な歌なんですよ。目標とする韓国アーティストはBTS (防弾少年団)さんです。あと個人的にはBlock BのZICOさんという先輩アーティストも目標としています。

TAEJUN:HEROさんが清水翔太さんの歌をよく練習してるので、僕も清水翔太さんを知ってます。
▲PARKHA

──BAOさん歌唱による清水翔太さんの歌(笑)?

TAEJUN:はい(笑)。もちろん、清水翔太さんご本人の歌も大好きです。目標にしている韓国アーティストはBIGBANGさんや防弾少年団さん、EXOさんです。

KOGUN:僕が好きな日本のアーティストは徳永英明さん。目標とする韓国アーティストはEXO先輩と、キム・ボムスさんという歌手の方です。

Z.HOO:僕はRADWIMPSが大好きです。

──先ほどHEROさんもRADWIMPSがサウンドトラックを務めた『君の名は。』の楽曲が頭にずっと残ってるとおっしゃってましたね。

Z.HOO:はい。僕も『君の名は。』のサントラが大好きで。あと歌手ではないんですけど、俳優の小栗旬さんが大好きですね。

──いずれは俳優としての活動も?

Z.HOO:できればやってみたいです。尊敬する韓国の先輩はいっぱいいますけど、個人的に一番好きなのはSHINeeのテミン先輩です。
▲U.SEONG

U.SEONG:バンド系ではELLEGARDENが好きですね。

──ELLEGARDENやRAD WIMPSは韓国でも人気バンドですか?

U.SEONG:はい。それに僕は坂本龍一さんをものすごく尊敬しています。「戦場のメリー・クリスマス」は本当に素晴らしい。アルバム収録曲が韓国でCM曲になったことがあって、その歌もよく聴きました。韓国のアーティストの中ではB1A4のジニョン先輩が大好きなんです。作曲もする方で、彼の歌をよく聴いています。

HERO:さっきTAEJUNが言いましたけど、僕は清水翔太さんのことが大好きで、いつか同じ舞台に立つのが夢です。韓国アーティストではBIGBANGのテヤン(SOL)先輩を一番尊敬しています。

PARKHA:清水翔太さんも小栗旬さんも、韓国では写真一枚だけで有名になった方なんです。僕も彼らの映像や映画がとにかく好きですね。韓国のアーティストの中ではBIGBANGのメンバーが大好きで憧れです。

──では、LUCENTEは2018年9月18日、1stミニアルバム『The Big Dipper』で韓国デビューされて、母国の有名な音楽番組にもたくさん出演されましたが、反響はどうですか?

U,SEIBG:僕らは所属事務所での練習生生活が長くて、待ち焦がれたデビューを果たしたわけですが、ファンの方々もずっと一緒に待ってくださったんですね。家族のようにファンの方々もデビューを喜んでくれているのがものすごく伝わってきて、そこからまた力をもらいました。

HERO:ファンの方々の中には涙を流してくれた方もいて、本当に感激しました。
■「YOUR DIFFERENCE」は
■聴けば聴くほど味が出て好きな曲

──1stミニアルバム『The Big Dipper』ですが、EDMとヒップホップを基調とした楽曲などバラエティーに富んだサウンドに仕上がりました。特にお気に入りの曲を挙げるとすると?

BAO:「HOW ABOUT YOU」はU.SEONGさんとHEROさんと僕の3人でプロデュースしたんです。とにかくこの曲にたくさん時間をかけたことが記憶に残っています。
▲HERO

──ミニアルバムのラストチューンですね。

BAO:はい。個人的に一番お気に入りは「FALLING PETALS」ですね。この曲のラップは自分自身、ものすごくカッコいいなと思ってます(笑)。

TAEJUN:レコーディングは初めてだったのですごく緊張しました。僕は声があまり強く出るタイプではないんですね。リード曲「YOUR DIFFERENCE」は激しい曲なんですけど、それに合う強い声を出すためにBAOさんとU.SEONGさんがアドバイスをくれたりとか、助けてもらったことが印象に残ってます。一番好きなのは「CLOSE LOVE」ですね。振り付けがとても繊細でおしゃれなんですよ。ぜひ聴いて観て、その魅力を存分に感じていただきたいです。

KOGUN:僕の声はもともと音域が高いんですけど、今回収録された曲たちは少し低い音域が多くて大変だったことが印象的でした(笑)。個人的に一番好きなのはリード曲「YOUR DIFFERENCE」です。パフォーマンスも力強く激しくて、僕たちLUCENTEらしさが一番よく出ていると思います。

Z.HOO:僕はKOGUNさんとは真逆で、声が低いほうなんですね(笑)。だから「YOUR DIFFERENCE」は高い音域の声を出すのにちょっと苦労したんですよ。個人的に好きな曲はやっぱりリード曲の「YOUR DIFFERENCE」です。曲自体も好きだし、僕たちLUCENTEを世の中に出してくれた一番意味深い曲なので。

U.SEONG:「YOUR DIFFERENCE」は若いカップルの心が冷めていくちょっと悲しい切ない内容なんですね。ミュージックビデオの撮影のエピソードなんですけど、その日はすごく気分が良かったのでその切ない悲しさを出せなくて、歌に合う気持ちを表現するためにいろいろな表情を作ってみたりしました。やっぱりその「YOUR DIFFERENCE」が一番好きです。聴けば聴くほど味が出て好きな曲になりました。

HERO:その「YOUR DIFFERENCE」の最後は、3オクターブぐらい高い音になる部分があるんですね。正しい発音は“ウォ”か“ア”なんですけど、あまりにも音程が高くて“ウ”の発音が出てしまったんです。でも、プロデューサーが「それもいいかもしれない」と、そのままレコーディングしたので、よく聴くと微妙な違いがわかると思います。個人的に一番好きなのは「HOW ABOUT YOU」です。バラードなんですけど、歌詞も曲も美しく、聴いてると自分でも癒されますね。

PARKHA:僕はすべての曲の導入を担当しているので、そのプレッシャーが大きかったことが印象深く残っています。好きな曲は「CLOSE LOVE」。最初に曲を聴いた時のイメージよりも、僕たちが歌を入れたものを聴いたときに、さらに良くなったと感じたので。
▲TAEJUN

──11月中盤からは日本でのリリースイベントが各所行われています。意気込みと日本のファンへのメッセージを。

TAEJUN:今回は日本滞在期間が長いので、すごく楽しみにしています。1ヶ月くらいの間、ほぼ毎日イベントとかが入っているので、メンバーみんなで力を合わせて、ケガをせず、元気に、ファンの方々と過ごしたいと思っています。

BAO:ファンの方々ともっと日本語で話したいんですが、まだ言葉が足りなくて、もどかしいんです。日々もっと勉強して、みんなと交流したいですね。今回のイベントに向けて一生懸命準備してきたので、前回の以上にいいものを日本のファンのみなさんにお届けしたいですね。

KOGUN:僕も日本語をもっと一生懸命勉強したいですね。言いたいことが言えない、聴きたいことが聴けないじれったさがあるので、早く習得して、皆さんと親しくなりたいです。

PARKHA:僕も自分の言葉で直接ファンと交流できるようになりたいですね。もっともっとファンたちと心が通えるようなイベントになるように頑張りますのでよろしくお願いします。

Z.HOO:僕たちの日本デビューを待ってくださったファンの方々に、これまで以上のパフォーマンスをカッコよく観せたいと思っています。

U.SEONG:リリースイベントが行われる会場はオープンスペースが多いので、今までのファンの方々はもちろん、新しいファンの方々に出会えるであろうこともとても楽しみです。

HERO:韓国デビューして、いよいよ日本でも本格的に活動を始めることになります。今回のイベントでみなさんとの思い出をたくさん作りたいですね。ファンのみんなと一緒に頑張っていきたいので絶対に離れないで、ずっとずっと僕たちのことを愛して見守ってほしいです。

取材・文◎牧野りえ
撮影◎緒車寿一

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■日本デビューショーケース<LUCENTE DEBUT SHOWCASE in JAPAN>

11月15日(木) タワーレコードアリオ川口店
 19:00〜
11月16日(金) 山野楽器 たまプラーザテラス店
 15:00〜 / 17:00〜
11月20日(火) 新星堂ベニバナウォーク桶川店
 19:00〜
11月21日(水) タワーレコード立川立飛店
 17:00〜 / 19:00〜
11月22日(木) HMV エソラ池袋
 17:00〜 / 19:00〜
11月25日(日) タワーレコード津田沼
 13:00〜 / 15:00〜
11月26日(月) タワーレコード立川立飛店
 17:00〜 / 19:00〜
11月27日(火) 新星堂アリオ深谷
 17:00〜 / 19:00〜
11月28日(水) HMV エソラ池袋
 17:00〜 / 19:00〜
11月30日(金) TSUTAYA 幕張蔦屋書店
 17:00〜 / 19:00〜
12月01日(土) タワーレコード八王子
 13:00〜 / 15:00〜
12月03日(月) HMV&BOOKS SHIBUYA
 17:00〜 / 19:00
12月04日(火) 新星堂昭島店
 19:00〜

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