乃木坂46を支え続けた若月佑美、感動
のラストステージ!

2018年12月4日(火)に乃木坂46を結成から支えてきた若月佑美が日本武道館にて行われた「乃木坂46 若月佑美 卒業セレモニー」にて、乃木坂46メンバーとしての活動を終了し、旅立ちの日を迎えた。

​若月佑美は2012年8月に発売した乃木坂46 3rdシングル「走れ!Bicycle」で選抜入りを果たし、最新シングル「帰り道は遠回りしたくなる」まで20作連続選抜メンバー(うち8作品が福神メンバー)としてグループを牽引。

舞台等では女優業を数多く経験し、今最も話題となっているNTV系ドラマ「今日から俺は!!」の川崎明美役としてレギュラー出演中。またグラフィックデザインも長けており、「二科展」では2012年から6年連続で入選するなど、乃木坂46メンバーの中でも随一の才能を持つマルチアイドル。
1万人が動員可能な日本武道館だが、チケットは即完売。若月の卒業を後押ししたいと言うファンで会場は溢れた。会場に来られなかったファンのためにも全国60館73スクリーンで25,000人程を対象にライブビューイングも行われた。

ダンサーが登場しライブはスタート。ステージ中央から若月が登場。
『若月ロボット』と称し、擬音も自ら表現しながら前へ歩いて行き「武道館行くぞ。」と囁くと、若月の代名詞でもあり、今回バナナマン設楽からアイデアを貰ったと言う、ロボットダンスを披露。若月の笑顔溢れるダンスに会場は大声援と拍手喝さいで出迎えた。

「師走なのでまったりゆっくりしたい」

そしてスクリーンには満月が…。
1曲目は「狼に口笛を」。当公演は若月自身がセットリストを考えたのだが、この曲は既に乃木坂46を卒業した伊藤万理華・深川麻衣と共に若月がフロントを務めた楽曲。
アンダー楽曲の中でも名曲との呼び声が高いこの曲を選曲したと言う所に、今日のライブはいつもの乃木坂46と一味違うことがひしひしと伝わってくる。
2曲目は「音が出ないギター」。この2曲の選曲は何とも若月の卒業生へのリスペクトが垣間見えるようだった。

「卒業とは言いつつ、師走なのでまったりゆっくりしたい。」と若月本人たっての希望で、ステージ上手側には音楽番組さながらのひな壇が設置されており、メンバーが近い位置でメンバーのパフォーマンスを見られる作りになっている。

そんな中始まった企画が「私が卒業前にやっておきたい曲BEST5!」である。その名の通り、若月が卒業前にやっておきたい曲をランキングにしてどんどん披露していこうというこのコーナー。若月がやっておきたい普段ライブではあまりやらない楽曲達のオンパレードにファンのテンションもどんどん上がって行く。

中でも22thシングルに収録されている“女子校カルテット”と言うユニット(若月佑美・秋元真夏・桜井玲香・中田花奈)による新曲「告白の順番」は初披露となった。
若月とのパフォーマンスを振り返り、涙を浮かべるメンバーも。

「夢が叶っていたら私の7年間の全てが
報われます」

ライブ後半戦は、MCは無しで乃木坂46キラーチューンを畳み掛ける。久々と言う言葉では足りないくらい滅多に披露されない、1stシングル「ぐるぐるカーテン」のカップリングとなった「会いたかったかもしれない」のイントロが流れた時は、日本武道館が揺れんばかりのどよめきが起きた。

そして「ガールズルール」・「制服のマネキン」とヒットナンバーを披露し会場の盛り上がりは最高潮に。最後はメンバー西野七瀬と共に最後のシングル「帰り道は遠回りしたくなる」で本編終了。

その後鳴り止まないファンの温かい声援の中で、スクリーンに若月と乃木坂46のヒストリー映像が流れる。デビュー日から、2658日を振り返る感動的なムービーに涙を浮かべるファンも。そして、黒いドレスに身を包んだ若月がステージ中央に登場すると、応援してくれたファン全ての方に手紙を読んだ。

そこには「将来の夢を聞かれた時に“女優とかで無く、誰かの人生に良い影響を与えられる人になる。”と色々な所で言っていました。それが知らない誰かだったら素敵なことだなあと思います。近しい人から影響を貰うことはあることだけど、会ったこと無い人から影響を貰うことは難しいこと。もし少しでもその夢が叶っていたら私の7年間の全てが報われます。」と同期・後輩・スタッフ・ファンと乃木坂46に関わる全ての人からの信頼が厚い若月らしい言葉が綴られていた。

「やっぱ若月だな!」

最後の時は笑顔で訪れる。乃木坂46のライブで鉄板の楽曲「ダンケシェーン」でラストを飾ると、最後に若月からメンバー一人ひとりにサプライズで花が贈られた。
最後まで与える人でありたいと言う若月の願いをメンバーが受け取る。そして涙するメンバー。その中でも若月は笑顔で「ありがとう」と言って回る。
まるで若月の乃木坂46人生を表しているような光景に全ての人々が感動を受けた。

その後最後にメンバーから「やっぱ若月だな!」と声を揃えて言葉を贈ると、今まで笑顔だった若月も目に涙を浮かべて「やばい今ので泣きそうになっちゃう!」と堪えるシーンも。

若月以外のメンバーがステージから降りると、「新しい風が乃木坂46に入って来ました。私は卒業するけど、まだまだカッコいいメンバーばかりだから、是非これからも乃木坂46の事を宜しくお願いします!7年間本当にありがとうございました!若月とても幸せでした!ありがとうございました!」とファンに感謝の言葉を送り、彼女の乃木坂46人生に幕を下ろし、新たなステージへと旅立った。

乃木坂46 若月佑美 卒業セレモニー セ
ットリスト

SE:Overture
-Dance Opening Act-
M1:狼に口笛を
M2:音が出ないギター
M3:まあいいか?
M4:告白の順番
M5:ボーダー
M6:失恋お掃除人
M7:低体温のキス
M8:Rewindあの日
M9:会いたかったかもしれない
M10:ガールズルール
M11:ロマンティックいか焼き
M12:制服のマネキン
M13:帰り道は遠回りしたくなる

EN1:失いたくないから
EN2:ダンケシェーン

佐藤仁

日本だけでなく欧米やアジアのポップカルチャーやエンターテイメント、メディアの動向を幅広く取材。放送作家・番組制作協力も多数。

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