ウクライナの名門キエフ・バレエが今
冬も来日中~『くるみ割り人形』『白
鳥の湖』『シンデレラ』を上演

ウクライナのキエフ・バレエが2018年12月1日(土)より冬の日本ツアーを展開中で、12月22日(土)より東京中心に関東での公演が催される。
キエフ・バレエ(正式名称:タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ)は昨年創立150年を迎えた名門歌劇場のバレエ団として名高く、旧ソ連圏におけるトップクラスの伝統と実力を誇る。傘下にキエフ・バレエ学校(芸術監督は日本人の寺田宜弘)を擁し、長年にわたり継承されている優美な踊りと重厚に演出されたステージが魅力だ。昨年(2017年)12月、日本で「150周年バレエ・ガラ」を上演し話題となったのは記憶に新しく、今夏の選抜メンバーによる公演も各地で好評を博した。
キエフ・バレエ『白鳥の湖』
今冬日本で披露するのはクリスマスの定番演目『くるみ割り人形』、古典バレエの代名詞『白鳥の湖』、そして日本で26年ぶりに全幕上演される『シンデレラ』というグランド・バレエの名作だ。『くるみ割り人形』と『白鳥の湖』はワレリー・コフトゥンの演出・振付によりウクライナ国内外で数多く上演されてきた十八番で、ヴィクトル・リトヴィノフ版『シンデレラ』は日本での久々の上演となり期待が高まる。ミコラ・ジャジューラほか指揮によるウクライナ国立歌劇場管弦楽団の生演奏が入るのもうれしい(一部公演では特別録音音源を使用)。
キエフ・バレエ『シンデレラ』
ダンサーたちはベテランから若手まで充実しており、エレーナ・フィリピエワ、カテリーナ・カザチェンコ、オレシア・シャイターノワ、アンナ・ムロムツェワ、デニス・ニェダク、ヤン・ヴァーニャら日本でも愛されているスターが華やかに舞台を彩る。注目は『シンデレラ』に26年前の日本公演でシンデレラ役を踊り一躍ブレイクした名花フィリピエワが仙女役として出演することで、表現力豊かな気鋭シャイターノワ(12月27日14:00)、愛らしく華やかな踊りが持ち味のムロムツェワ(12月27日19:00)の演じるシンデレラをおおらかに包み込むだろう。
一年の締めくくりに華麗な本格バレエを堪能したい。
文=高橋森彦

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