映画『ビール・ストリートの恋人たち
』ムーンライトのバリー・ジェンキン
スが監督&脚本

映画『ビール・ストリートの恋人たち』が、2019年2月22日(金)より全国の劇場で公開される。監督を務めたのは、映画『ムーンライト』でアカデミー監督賞を受賞したバリー・ジェンキンス。
原作は、アメリカの黒人文学を代表する作家ジェームズ・ボールドウィンによる小説『ビール・ストリートに口あらば(If Beale Street Could Talk)』。『ムーンライト』と同じく黒人に関する人種問題に切り込んだ作品で、70年代のニューヨーク・ハーレム地区を舞台に、レイプ疑惑で投獄された恋人のフォニーを救うために奔走する少女ティッシュとその家族を描いている。
監督のバリー・ジェンキンスは今作でも脚本を兼任しており、2013年夏には既に『ムーンライト』と並行して執筆を進めていたという。また、製作をブラッド・ピット率いる映画製作会社「プランBエンターテインメント」が、劇伴を若手作曲家のニコラス・ブリテルが、『ムーンライト』から引き続き勤めている。
物語を彩るレトロなファッションにも注目したい。原作の情報をもとに作られた衣装やメイクは、当時の様々なシーンにおけるファッションを忠実に再現したもの。
例えばデパートの香水売り場で働くティッシュのお仕事スタイルは、本作と同時期を描いた70年代映画『ティファニーで朝食を』のオードリー・ヘップバーンからインスピレーションを得た。普段はカールした髪の毛を1つに纏めたヘアスタイルに、エレガントばドレスを合わせたスタイルは、上品で洗練された印象を与えてくれる。
またティッシュの純真なキャラクター像を思わせる、白のケープを羽織った可愛らしいデートスタイルや、“ハイクラス”に属するティッシュの恋人・ファニーの家族が纏う仕立ての良さそうなジャケットやワンピースなど、衣装からそれぞれのキャラクター像を色濃く反映しているのが伺える。
第76回ゴールデングローブ賞においては、作品賞(ドラマ部門)、助演女優賞(レジーナ・キング)、脚本賞(バリー・ジェンキンス)の3部門にノミネート。アメリカ現地時間2019年1月6日(日)に開催された受賞式では、恋人の困難に立ち向かうティッシュ役を演じたレジーナ・キングが、助演女優賞を受賞した。
第91回アカデミー賞においては、作品賞、脚色賞、助演女優賞(レジーナ・キング)の3部門でノミネートされた。前作『ムーンライト』でも、2017年アカデミー賞作品賞、脚色賞、助演男優賞の3部門受賞を果たし、世界中を熱狂させたバリー・ジェンキンス監督。前作に続き、アカデミー賞獲得となるか?今後の賞レースの行方に期待が募る。
1970年代、ニューヨーク。幼い頃から共に育ち、強い絆で結ばれた19歳のティッシュと22歳の恋人ファニー。互いに運命の相手を見出し幸せな日々を送っていたある日、ファニーが無実の罪で逮捕されてしまう。二人の愛を守るため、彼女とその家族はファニーを助け出そうと奔走するが、様々な困難が待ち受けていた…。
映画『ビール・ストリートの恋人たち』
原題:If Beale Street Could Talk
公開日:2019年2月22日(金)
監督・脚本:バリー・ジェンキンス
出演:キキ・レイン、ステファン・ジェームスほか

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