ロバート・プラント&
アリソン・クラウスの
『レイジング・サンド』は、
スーパースターふたりによる
アメリカーナの傑作盤
グラミー賞現役最多受賞者
ロックヴォーカリストの頂点、
ロバート・プラント
レッド・ツェッペリンの3枚目『III』では、ブリティッシュトラッドっぽいナンバーやカントリー的なナンバーも披露し、プラントはそういったルーツ系の曲でも素晴らしいヴォーカルを聴かせており、彼らの音楽がさまざまなバックボーンに支えられていることがよく分かる。そして、71年の『IV』に収録された「ブラックドッグ」と「天国への階段」で、ツェッペリンの音楽とプラントのヴォーカルは完成される。
ツェッペリン解散後のプラントはハニードリッパーズでR&Bやロカビリーをやり、ソロ作も何枚かリリースするなど、自身のルーツを見つめながら新たなサウンドを模索していた。90年代後半になってフォークロック的なサウンドで小さなライヴハウスを回ったり、彼が好きだったモビー・グレイプのスキップ・スペンスのトリビュートアルバムに参加したりするなど、小回りの効いた活動を行なっている。21世紀に入ってからは新しいグループ、ロバート・プラント&ザ・ストレンジ・センセーションを結成、無国籍風のフォークロックグループとして活動していたところ、プロデューサーのT・ボーン・バーネットにアリソン・クラウスとのコラボレーション作品の話を持ちかけられる。