12月23日@Zepp Sapporo

12月23日@Zepp Sapporo

GLAY、mobile会員10周年記念ツアーが
地元・北海道にて大団円

11月27日の東京・Zepp DiverCityよりスタートしたGLAY mobile会員サイト発足10周年を記念したツアー『GLAY MOBILE Presents 10th Anniv. Tour 「平成最後のGLAYとChristmas 2018 ~SURVIVAL~」』が、12月23日(日) に彼らの地元である北海道 Zepp Sapporoにてファイナル公演を迎えた。

ツアータイトルにも入っている“Christmas”に因んで、サンタの帽子をかぶってメンバーの登場を待つファンがいたりと、賑やかなムードが漂うZepp Sappro。会場が暗転すると『GLAY EXPO '99 SURVIVAL』で当時使用されていたSEが、実際の会場から発せられていた歓声を含んだバージョンとしてスピーカーから流れた。今回のツアーはタイトルにも『~SURVIVAL~』が入っており、当時の思い出話や、演出などがライブの所々に散りばめられおり、実際にあのライブを体験したファンも、映像でしか見たことないファンにも嬉しい演出である。

ライブの1曲目は当時のアンコール一発目に演奏された「I'm yours」。スピード感のあるナンバーであり、ステージ後ろにあるモニターからは、サウンドに合わせてデジタルな雰囲気を出した映像演出がなされ、会場を盛り上げた。TERUが『ファイナル、暴れ倒していこうぜ!』と合図を送れば、当時のツアータイトルにもなっており、GLAYを代表する1曲でもある「サバイバル」を披露。MCでTERUは『今回のライブは本当に内容が濃い! 92年の曲もあれば、今年、そして来年リリースするかもしれない曲など、20数年間が詰まった内容になってる』と語ったように、GLAYの軌跡を追える非常に濃度の高いセットリストで、11月にリリースした56thシングル収録の「愁いのPrisoner」「YOUR SONG」や、こちらも代表曲である「ここではない、どこかへ」など、新旧織り交ぜたナンバーで冬の札幌を熱くした。

ライブ中盤ではGLAYが持つクリスマスナンバー「Time for Christmas」を披露し、平成最後のクリスマスを一足早く会場でファンと祝った。そして『2019年を笑顔で会うために、2018年最後はこの曲で!』とTERUが叫べば、本編最後は最近のライブではラストを飾ることの多い「XYZ」で締めくくる。この曲は『Red Bull Air Race Chiba 2017』のテーマ曲でもあり、まさに音速のジェット機を思わせる、スピード感あふれたロックナンバーだ。会場は大合唱となり、熱気に包まれながら本編は終わりを告げた。

しかし、熱気はおさまらず、鳴り止まないアンコールが会場から沸き起こる。それに応え、メンバーも早々にステージに舞い戻り、90年代初期のナンバー「LADY CLOSE」を披露。当時のGLAYが放っていた荒々しさや、勢いなどを感じ取れるエッジーな楽曲である。そしてその次は「Flowers Gone」とCDリリースされていないナンバーを披露。こちらも90年代初期にGLAYがライブハウスなどで披露していた楽曲だ。レスポールで骨太サウンドを奏でる印象の強いTAKUROが、赤いフェンダーを手に高速カッティングで畳み掛ける、今見ると逆に新鮮さを覚えるサウンドである。なおMCでHISASHIは『この楽曲は今レコーディング中!』と語り、時を経て音源として世にでるのも近いとの事である。

ライブ最後は超アッパーソング「BURST」。この楽曲は99年の20万人ライブでもアンコールラストに披露したナンバーだ。しかも驚くことに、楽曲途中でTERUがアコースティックギターを持ち、自身のメジャーデビュー曲「RAIN」を歌う演出も。この演出も当時のアンコールで魅せたものと同じであり、伝説の風景を思い出したかのように会場からは歓声が起きた。 TERUが歌い上げると、HISASHIのギターリフと共に「RAIN」のパンクバージョンがスタート。こちらも当時と同じ演出であり、たたみ掛けるGLAYサウンドが会場のボルテージをこの日一番のピークにさせた。最後にTERUは『来年はデビュー25周年。また会いましょう! その時まで、行ってきます!』と叫びステージを後にし、mobile会員10周年記念ライブは幕を降ろした。

来たる2019年にデビュー25周年を迎えるGLAY。しかし一度も足を止める事なく歩んできた日本を代表するロックバンドは、充電期間など無く、常にフルスロットルで動き続けている事を今回のライブからも感じ取ることができたのはないだろうか。また12月25日、26日にはリーダーのTAKUROが横浜のモーションブルーでソロインストライブを行なったりと、その活発さにも驚かされる。平成の始まりにデビューしたGLAY。2019年にはその時代に終わりを告げなければならないが、彼らはその先を見つめながら、どこまでも走って行くのだろう。
【セットリスト】
01. I'm yours
02. everKrack
03. サバイバル
04. summer FM
05. 愁いのPrisoner
06. YOUR SONG
07. INNOCENCE
08. Time for Christmas
09. Lock on you
10. Prize
11. The light of my life
12. ここではない、どこかへ
13. More than Love
14. KISSIN' NOISE
15. Ruby's Blanket
16. XYZ
En 1. LADY CLOSE
En2. Flowers Gone
En3. BURST〜RAIN〜BURST

『GLAY TAKURO Solo Project 3rd Tour “Journey without a map 2019"』

3月14日(木)  福岡 Zepp Fukuoka
3月16日(土)  広島 BLUE LIVE HIROSHIMA
3月18日(月)  大阪 Zepp Namba
3月20日(水)  愛知 Zepp Nagoya
3月22日(金)  新潟 新潟LOTS
3月26日(火)  東京 Zepp Tokyo
3月29日(金)  宮城 SENDAI GIGS
3月31日(日)  北海道(函館) 金森ホール ※1日2回公演
https://t.pia.jp/pia/events/takuro-solo

12月23日@Zepp Sapporo
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OKMusic編集部

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