【D ライヴレポート】
『D Tour 2018 「Deadly sin」』
2018年12月21日 at 豊洲PIT
Dが12月21日、結成15周年&メジャー10周年のグランドファイナルとなる『D Tour 2018 「Deadly sin」』の最終公演を豊洲PITにて開催した。今年、積極的にソロプロジェクトを展開したASAGI(Vo)に続いて、来年はRuiza(Gu)のソロライヴや、Tsunehito(Ba)プロデュースのライヴも決定している。そうした個別の活動も影響したのか、ライヴでは各人の演奏スキルが確実にアップしていたことを強調しておきたい。「Deadly sin」や「STAR SAPPHIRE」といった新しい楽曲がやはりいい。流麗に奏でられるツインギター。シャープにビートを刻むドラム。そして、その3つの音を独特のうねりを持ってつなぐベース。改めて上手いバンドであることが確認できた。
ライヴ後半に演奏された「組曲「狂王」」がこの日の全てだったと言っても決して過言ではないだろう。圧巻のライヴパフォーマンスだった。「Stray children」の演奏が終わると「第一番 ~灯火(とうか)の雄馬~」が流れ、ステージに設置された格子状のオブジェがゆっくり上がると、玉座に鎮座したASAGI扮するドライツェン・シュバルツシルトが姿を現す。ボレロ風のマーチングビートが打ち鳴らされると、そこからは、まさしくDの独壇場だった。バッハ風メロディーがブラストビートに乗る「第二番 ~死の影を運ぶ鳥~」~プログレ的な展開がドラマチックな「第三番 ~美醜なる不死の獣~」と、単調さを排したアンサンブルが、いい意味で場内の予想を裏切る。それまで手振りやヘドバンで楽曲に応えていた観客もただただ圧倒されるのみ。初披露された楽曲だった故に乗り方が分からなかったこともあろうが、そのテンションの高い演奏に圧倒されていたという見方が正しいであろう。
「第夢番 ~旅鼠(レミング)の行進~」のあとの「第幻番 ~死出虫の舞踏会~」ではダンサーが壇上へ。メンバー以外がステージに上がったのはこの楽曲だけで、実に贅沢な演出だ。続く「第幻番 ~死出虫の舞踏会~」「第四番 ~黒羊は忠誠の夢を見る~」でラウドに迫ったあと、ピアノとストリングでノスタルジックな旋律が奏でられる「第五番 ~落陽に哭(な)く蝙蝠~」と、これ以上ない絶妙な緩急でライヴを締め括った。オペラやクラシックな要素を盛り込みながら、変幻自在にバンドサウンドを堂々と鳴らしているのが何よりも素晴らしかったと思う。文句の付け所がない、2018年のベストアクトだった。
ライヴ後半に演奏された「組曲「狂王」」がこの日の全てだったと言っても決して過言ではないだろう。圧巻のライヴパフォーマンスだった。「Stray children」の演奏が終わると「第一番 ~灯火(とうか)の雄馬~」が流れ、ステージに設置された格子状のオブジェがゆっくり上がると、玉座に鎮座したASAGI扮するドライツェン・シュバルツシルトが姿を現す。ボレロ風のマーチングビートが打ち鳴らされると、そこからは、まさしくDの独壇場だった。バッハ風メロディーがブラストビートに乗る「第二番 ~死の影を運ぶ鳥~」~プログレ的な展開がドラマチックな「第三番 ~美醜なる不死の獣~」と、単調さを排したアンサンブルが、いい意味で場内の予想を裏切る。それまで手振りやヘドバンで楽曲に応えていた観客もただただ圧倒されるのみ。初披露された楽曲だった故に乗り方が分からなかったこともあろうが、そのテンションの高い演奏に圧倒されていたという見方が正しいであろう。
「第夢番 ~旅鼠(レミング)の行進~」のあとの「第幻番 ~死出虫の舞踏会~」ではダンサーが壇上へ。メンバー以外がステージに上がったのはこの楽曲だけで、実に贅沢な演出だ。続く「第幻番 ~死出虫の舞踏会~」「第四番 ~黒羊は忠誠の夢を見る~」でラウドに迫ったあと、ピアノとストリングでノスタルジックな旋律が奏でられる「第五番 ~落陽に哭(な)く蝙蝠~」と、これ以上ない絶妙な緩急でライヴを締め括った。オペラやクラシックな要素を盛り込みながら、変幻自在にバンドサウンドを堂々と鳴らしているのが何よりも素晴らしかったと思う。文句の付け所がない、2018年のベストアクトだった。
撮影:TAKUYA ORITA/取材:帆苅智之
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