Angelo、
BLITZ赤坂にて全国ツアー終幕
昨年11月リリースのニュー・アルバム『RESONANCE』を携えた全国ツアー『Angelo Tour 2018-2019「WAVY EFFECT OF RESONANCE」』のファイナル公演が1月5日・マイナビBLITZ赤坂にて行われた。
前夜を含めてBLITZ 2days公演となった今回のツアー・ファイナルだが、『RESONANCE』のナンバーを収録順どおりに披露する、いわゆる“アルバム完全再現”の形で進行していったメニュー前半。各曲が“RESONANCE”というキーワードで繋がるコンセプチュアルな作風であることに加え、何より起伏に富んだドラマティックな流れが見事ゆえ、ライブでも音源と同様の構成で披露されることは至極納得だ。攻撃性は保ちつつポジティブな空気で満たされるオープニング・ナンバー「ACTIVATE RESONATE」はまさにライブの幕開けにふさわしく、続く「CREVASSE」で一気に加速、さらにキメ細かなアレンジが効いた疾走ナンバー「残響」で畳み掛けるという冒頭の巧みな猛攻で、オーディエンスの心は瞬時に持っていかれた。また、勢いだけではない硬軟織り交ぜた楽曲群が『RESONANCE』の魅力で、そんな中でも「荊棘の棘」の存在感は際立っており、叙情的だがロック・バンドらしいダイナミズムをもって劇的に展開していくサウンドに、感情のほとばしる歌声が乗り、ライブではより一層魅力的な輝きを放つ。そして、アルバムのラストを飾っていた「CRUELWORLD」が発するメッセージは、まさしくAngeloならでは。今自分たちが生きているこの空間が“残酷な世界”であることを前提にしながらも、「この世界は明白で 諦めない君に 誰もまだ知らない可能性を示す」と希望のリリックが響き渡る。まだライブ前半であることを忘れてしまうほどの、クライマックスが訪れたかのような熱く激しいエモーションが言葉と音に宿っていた。その後のセットリストは前夜とは大きく変わり、「光の記憶」や「Blind Light」といった前編成時のナンバーもプレイされ、各時代を行き来しつつ、本編ラストは「ORIGIN OF SPECIES「ALPHA」」で締め括られた。
また、この日のアンコールでキリト(Vo)は、Angeloはいつまでも攻め続けていくバンドであることを改めて宣言。さらに続けて、「世の中で何を言われようと、このAngeloというバンドが今の俺のすべてだから。Angeloという最高のバンドと、今日ここにいない人も含めた最高のファンである君たちみんなのいろんな想いを背負って、不可能なことを可能にしてみせます」と、オーディエンスに語りかける。こうしたキリトの力強い言葉を経て、大ラスには「Script error」をプレイ。年が改まろうともやはりそこは不変、アグレッシブさ全開の彼ららしいフィニッシュとなった。
『RESONANCE』を主軸とする『Angelo Tour 2018-2019「WAVY EFFECT OF RESONANCE」』はこの夜で幕となったが、2月23日には新木場 STUDIO COASTにて『Angelo LIVE at 新木場 STUDIO COAST「PENETRATE RANGE」』と題したライブが、そして4月30日からは早くも次期全国ツアー『Angelo Tour 2019「THE REACTED WORLD」』が開催される。『RESONANCE』という現時点で最強の武器を手にした彼らが、次はいかなる形でライブを構築してみせてくれるのか、再び注目である。なお、1月4日のライブの模様は映像化が決まっており、4月24日にDVD & Blu-rayで発売される。
text by 早川洋介
前夜を含めてBLITZ 2days公演となった今回のツアー・ファイナルだが、『RESONANCE』のナンバーを収録順どおりに披露する、いわゆる“アルバム完全再現”の形で進行していったメニュー前半。各曲が“RESONANCE”というキーワードで繋がるコンセプチュアルな作風であることに加え、何より起伏に富んだドラマティックな流れが見事ゆえ、ライブでも音源と同様の構成で披露されることは至極納得だ。攻撃性は保ちつつポジティブな空気で満たされるオープニング・ナンバー「ACTIVATE RESONATE」はまさにライブの幕開けにふさわしく、続く「CREVASSE」で一気に加速、さらにキメ細かなアレンジが効いた疾走ナンバー「残響」で畳み掛けるという冒頭の巧みな猛攻で、オーディエンスの心は瞬時に持っていかれた。また、勢いだけではない硬軟織り交ぜた楽曲群が『RESONANCE』の魅力で、そんな中でも「荊棘の棘」の存在感は際立っており、叙情的だがロック・バンドらしいダイナミズムをもって劇的に展開していくサウンドに、感情のほとばしる歌声が乗り、ライブではより一層魅力的な輝きを放つ。そして、アルバムのラストを飾っていた「CRUELWORLD」が発するメッセージは、まさしくAngeloならでは。今自分たちが生きているこの空間が“残酷な世界”であることを前提にしながらも、「この世界は明白で 諦めない君に 誰もまだ知らない可能性を示す」と希望のリリックが響き渡る。まだライブ前半であることを忘れてしまうほどの、クライマックスが訪れたかのような熱く激しいエモーションが言葉と音に宿っていた。その後のセットリストは前夜とは大きく変わり、「光の記憶」や「Blind Light」といった前編成時のナンバーもプレイされ、各時代を行き来しつつ、本編ラストは「ORIGIN OF SPECIES「ALPHA」」で締め括られた。
また、この日のアンコールでキリト(Vo)は、Angeloはいつまでも攻め続けていくバンドであることを改めて宣言。さらに続けて、「世の中で何を言われようと、このAngeloというバンドが今の俺のすべてだから。Angeloという最高のバンドと、今日ここにいない人も含めた最高のファンである君たちみんなのいろんな想いを背負って、不可能なことを可能にしてみせます」と、オーディエンスに語りかける。こうしたキリトの力強い言葉を経て、大ラスには「Script error」をプレイ。年が改まろうともやはりそこは不変、アグレッシブさ全開の彼ららしいフィニッシュとなった。
『RESONANCE』を主軸とする『Angelo Tour 2018-2019「WAVY EFFECT OF RESONANCE」』はこの夜で幕となったが、2月23日には新木場 STUDIO COASTにて『Angelo LIVE at 新木場 STUDIO COAST「PENETRATE RANGE」』と題したライブが、そして4月30日からは早くも次期全国ツアー『Angelo Tour 2019「THE REACTED WORLD」』が開催される。『RESONANCE』という現時点で最強の武器を手にした彼らが、次はいかなる形でライブを構築してみせてくれるのか、再び注目である。なお、1月4日のライブの模様は映像化が決まっており、4月24日にDVD & Blu-rayで発売される。
text by 早川洋介
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