気になるワードでディグる! 〇〇なMV

気になるワードでディグる! 〇〇なMV

寒さに立ち向かうペンギンを描く
打首獄門同好会、
氷の演出を盛り込んだ
三浦大知などの極寒MV

天候による“寒い”だけの表現だけではなく、さまざまな場面で使われる“寒い”という言葉。MVにも寒さを強調したものは多いですが、合成などではなく、実際に寒い場所で撮影したMVもあるようです。今回は画面越しでもふと、寒くなってきてしまうような作品をピックアップ。鑑賞後は温かいお茶でも飲んで温まるのもいいでしょう。

「布団の中から出たくない」('18)
/打首獄門同好会

特に冬の朝は“布団の中から出たくない”と誰しもが思っているはず。そんな気持ちを脱力感のあるサウンドと緩い映像で表現。“獄温(GOKU NUKU)”と書かれた布団にすっぽりと入っているペンギンのコウペンちゃんが寒さに立ち向かい、偉くなっていくMVだ。数々の“寒い”試練が待ち受けていることを想像して身の毛がよだちながらも、生活するのに必要不可欠な試練を着実に乗り越えていく姿は勇敢そのもの! …とはいっても、布団を出ること自体は決して大袈裟なことではない。が、妙に偉く見えてくることで、私たちが普段当たり前にしている行動は、さらに素晴らしいことだと再認識させてくれる前向きな応援歌。

「Coincidence」('18)/KID FRESINO

雪の降り積もった東京・新宿で、傘を差して歩く人々を横目に道路の中心を放胆と歩きながらラップを披露するKID FRESINO。雪の上を歩く上に、深夜かと思われる光景が寒そうだが、とてもクールな仕上がりだ。ラップと手振りによって身体が温められていっているようにも見え、次第に走り出し、笑みを浮かべる姿は“楽しい”そのものを感じているよう。雪が降り始めるシーンから行き着いた先は雪の絨毯の敷かれた氷河の上で、寒さを増していくシーンへと移り変わるが、寒さを感じさせるどころか、最高にクールを極めていくのだ。

「Zutto」('14)/浜崎あゆみ

温かい部屋も寒い部屋も用意されたこちらのMV。実は寒いシーンについてはマイナス10度のスタジオ内で撮影されたというもので、その中でも寒そうな表情をひとつも見せることのない浜崎あゆみはまさにプロ! 全身を覆っていく雪で切なすぎる恋心を見事に表現しており、身体だけではなく、部屋全体が凍っていることからは、尋常ではないくらいに心が冷え切ってしまっていることを表していると言える。誰もが不安を感じた時に、心が凍りそうになる感覚を覚えたことはあるはず。

「Blizzard」('18)/三浦大知

映画『ドラゴンボール超 ブロリー』の主題歌である「Blizzard」のMVは、なんとYouTubeで公開後、三浦大知の作品としては史上最速となる4日で100万回再生を突破したことでも話題に。氷の世界を舞台とした映画の世界観を崩すことなく、大人になればなるほどに大きくなりがちな心の壁を破壊していくさまを見事に氷で表現した作品になっている。最初は氷塊の中で動けずに歌う三浦が、氷を破壊して自由に踊り始める姿は爽快であり、観ているこちら側も自然と開放的な気持ちになってくる。彼の即興のフリースタイルダンスにも目が離せない!

「TSUKI」('14)/安室奈美恵

デビュー26周年を迎えた2018年9月16日に引退した安室奈美恵。北川景子と錦戸 亮(関ジャニ∞)出演の映画『抱きしめたい-真実の物語-』の主題歌となった「TSUKI」のMVは、2013年末にアイスランドで最大の湖・ヨークルスアゥルロゥンで撮影されたもの。雪の舞う氷一面の世界で優しげな表情でひとり佇む安室が印象的なMVではあるが、《どんなに離れてても 抱きしめられなくても》のフレーズから、雪の世界を舞台とすることで遠くにいて会えないあなたとの“距離”を表しているのではないだろうか。儚げな歌詞の中に見える温かい気持ちからは、彼女の表情や陽が照らすシーンでも垣間見ることができる。

TEXT:小町碧音

OKMusic編集部

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