天月-あまつき-

天月-あまつき-

【天月-あまつき- インタビュー】
今の時代ならではの
幅広い世代が口ずさめる
ポップでキャッチーな求愛ソング

楽曲毎にさまざまな音楽性や歌表現、世界観を届けてきた歌い手の天月-あまつき-(以下、天月)がユニバーサルミュージックに移籍。その第一弾シングル「恋人募集中(仮)」を贈り出した。これまで以上にポップでキャッチー、カラフルにして一緒に踊れるタイトル曲をはじめ、今作を経て彼はまた新章へと聴く者を誘う。

これまで楽曲毎のさまざまな歌表現で聴き手を驚かせてきた天月さんですが、今回の「恋人募集中(仮)」も“今回はこの路線で来たか!?”とかなり驚かされました。

今回はかなりエンターテインメント性を強く打ち出しました。まさに直近で僕がやりたいことやらせてもらった感じなんです。いわゆるポップさとサビで口ずさめるようなキャッチーさを全面に出し、身振り手振りでみんなが一緒に合わせて踊りやすい楽曲というか。あとは、MVやCDジャケットで制服を着られるのも今がギリギリのタイミングかなって(笑)。

(笑)。これまでもレパートリーには何曲かあった、多少のコミカルさも擁したポップな求愛ソングをさらに押し進めた印象を受けました。

ここまでがっつりとシチュエーションまで決め込んだ恋愛ソングは初めてかもしれません。これまでの僕の恋愛の曲って年齢がうかがえるものがあまりなかったですから。対して今回は、学生の恋っぽいシチュエーションがパッと思い浮かぶ楽曲にしたくて。なので、それこそイメージ先行で作り始めたんです。

もうこれからはこの路線で絞っていくのですか?

いや、そんなつもりはまったくなくて。次はまた違った路線になる予定です(笑)。それらも含め今後もさまざまな側面を特出させつつ、アルバムの際にはそれらをより洗練した感じで幅として表せたらと思って各曲作ってます。今後もカッコ良い曲や派手な曲、これまでやったことのないことにも挑戦していきたいし、打ち出していきたいですから。

では、今回は今の自分のモードを明示してみたと。

そうですね。僕自身、活動的にも人物像的にも“天月、面白いことやってんなぁ”的なことや意外性だったり、僕だからこそできる幅広さを日々伸ばしていきたいし、やっていきたい気持ちが常にあるので。

そこには反面、聴き手を驚かせたい心理もあったり?

それも強くあります。“こんなことをやったら面白いんじゃないか”というのをやる自分の中での楽しさですけど、その先に聴き手の驚きがあったらなお嬉しいですね。

でも、ここまでの弾けっぷりは従来のファンからしてもかなり驚くでしょうね。

歌っていても自然と明るく楽しくなる曲ですからね。自然と口角が上がってしまう力を持っている楽曲というか。すでにライヴでは披露しているんですが、会場でもみなさん楽しそうにニコニコしながら、一緒に合わせて踊ってくれたりしています。それを観てさらに楽しくなって歌っている自分がいたり。

楽曲は宮田“レフティ”リョウさんとの共作ですが、従来のこの組み合わせはどれもカッコ良いタイプの楽曲ばかりだったので、今回の展開は意外でした。

僕のほうからリクエストしたんです。もともとレフティさんも幅広い音楽をやられている方だし、自分の中でもレフティさんとの共作のイメージのセオリーを崩したかったところもあって。前々から彼がダンス曲を作っていたことも知ってたし。おかげさまで想像以上のものができました。ぜひ、従来とは違った面も楽しんでほしいですね。

やはり、このような曲を歌う際は高校時代を思い返して歌ったり?

特に自分の学生時代を思い返して作ったわけではないんです。逆に僕の高校時代を歌にしちゃうと暗闇に入ってしまうんで(笑)。それこそ今やっている天月として歌ってみました。

この歌のような学生時代を送っていないわりに、幅広い人にここまで多くの“あるある”を想起させるのもすごいです。

そこはかなり意識しました。今の時代ならではの表現もあれば、どの世代にも通用する言葉やシチュエーションもあえて交えてみて。今風のラブソングなんですけど、王道さも保持してる。幅広い世代が聴けて、楽しくなって身体を揺らしたくなる言葉のはまりにできた自負はあります。昔から幅広くさまざまな音楽を聴いているので、それを踏まえて自然と今を書いてみたらこうなってた感じなんです。

それも天月さんならではのフレキシブルさでしょうね。私的には今回は自身で作詞作曲をした楽曲でくると予想してました。前作のアルバム『それはきっと恋でした。』(2018年6月発表)の自作曲「君が僕の心に魔法をかけた」が非常にクオリティーも高く名曲だったもので。あれで開眼された感があったんです。

アーティストさんによっては自作を突き詰めていったり、自作へとシフトしていく方もいらっしゃるかと思いますが、結局僕は聴くのが好きな面もあって。“この人とこのようなことがやりたい!”というアイデアや気持ちが常に何かしらあり、保持していたいんです。今回もレフティさんをはじめ、“この方とこのようなことをやったら面白いものができるに違いない”ということが大前提にあって。とはいえ、自分の曲も入れておこうと思って(笑)、「恋に溺れて」を入れてます。

「恋に溺れて」は作詞作曲を自身のみで完結させていますがいかがでしたか? ダンサブルさを擁した曲ですね。

この曲は本当に好きにやらせてもらいました。「恋人募集中(仮)」はキャッチーさを意識したり、「STARTRAiN」は『新幹線変形ロボ シンカリオン』のタイアップ曲に決まっていたこともあって、子供たちが今アニメの歌で聴くとしたらこういった曲がいいのでは?的な意識はありましたが、この「恋に溺れて」に関してはその辺りの意識なく作りましたから(笑)。歌の内容的には恋に振り回される人間はたくさんいて、そのような人たちって自分の心の制御が効かなかったり、走り出したら止まらなくなっちゃうんですよね。その好きな対象に否が応にも振り回されていき、溺れていってしまう。そんな主人公をリズミカルな音に当てはめ、まさに引っ張られていっちゃうタイプの楽曲にしてみました。

総括すると、それこそ天月さんの浮かんだ楽曲やアイデア等がより惜しみなく反映されたのが今作って感じですね?

まさにユニバーサルミュージック様様です(笑)。今後もこのような感じでできるかはユニバーサルさん次第ですが(笑)、今は良い関係で前を向けているので、これを今後もどんどん継続させていきたいです。これからもこのように好き勝手にできるかも、このシングルがどれだけ多くの人に届くかにかかっているのかなと(笑)。今後も自分のやりたいことをどんどん具現化させていきたいですからね。2019年はこの良いスタートを機にさらに突っ走っていきたいです。

取材:池田スカオ和宏

シングル「恋人募集中(仮)」2019年1月16日発売 USMジャパン
    • 【初回限定盤A】
    • UICZ-9106 ¥1,667(税抜)
    •  
    • 【初回限定盤B】
    • UICZ-9107 ¥1,667(税抜)
    • 【通常盤】
    • UICZ-5101 ¥1,111(税抜)

『Loveletter from Moon~Winter Tour 2018-2019~』

1/26(土) 福岡・福岡市民会館
2/03(日) 宮城・仙台サンプラザホール
2/11(月) 神奈川・神奈川県民ホール
3/26(火) 北海道・わくわくホリデーホール
3/30(土) 東京・日本工学院専門学校 蒲田キャンパス 片柳アリーナ

天月-あまつき- プロフィール

あまつき:動画共有サイトにて2010年より動画の投稿を開始。ハイトーンで少年ぽさを色濃く残した歌声は、さわやかでありながらも甘い魅力があり、人懐っこくいたずらっぽさを感じさせるビジュアルとあわせ、多くの人々の心を掴む。また、自身が企画した全国ライヴツアーを行なったり、演劇、朗読劇と活動の幅も広げ、日本のみならず海外のファン層も拡大しており、国内外のイベント出演オファーが相次いでいる。天月-あまつき- オフィシャルHP

天月-あまつき-
シングル「恋人募集中(仮)」【初回限定盤A】
シングル「恋人募集中(仮)」【初回限定盤B】
シングル「恋人募集中(仮)」【通常盤】

「恋人募集中(仮)」MV

「ほしのこもりうた」MV

シングル「恋人募集中(仮)」
クロスフェード映像

OKMusic編集部

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