『ずっと真夜中でいいのに。』が、も
っと聴かれればいいのに。

音楽と映像の融合。『ずっと真夜中でい
いのに。』というカルチャー

ずっと真夜中でいいのに。」そのことばを初めて見た人がいたとしたら、いったいなんの名前だと思うのでしょうか?仮に音楽の話だとわかっていたとしても、ミュージシャンの名前だと想像する人は多くないはずです。

公式Twitterアカウントのフォロワーは8万人、YouTubeのチャンネル登録者数は23万人、アップロード動画の総再生回数は4本でなんと2,300万回以上。この記事では、いまアンダーグラウンドなカルチャーシーンで話題をあつめる謎のミュージシャン、『ずっと真夜中でいいのに。』について紹介します。

『ずっと真夜中でいいのに。』はどんな
ミュージシャン?

『ずっと真夜中でいいのに。』通称ずとまよは、ACAねによるソロプロジェクト。彼女が作詞作曲、ボーカル(ACAねの公式Twitterアカウントによると、ギター、フライパン、おたま、も)を務めています。公式サイトにバイオグラフィーらしいものはなく、wikipediaページもまだ存在していないため、その正体は謎に包まれているのが実際のところ。もちろんACAねの顔もわかっていません。
ずとまよは2018年6月に彗星のごとくカルチャーシーンに現れました。そのはじまりとなったのが、YouTubeに投稿された1本の動画。軽快なピアノのリフで始まるその曲『秒針を噛む』は、ACAねのクセの少ないボーカルと澄んだ声、言葉遊びを含んだ独特な世界観で描かれる歌詞、あえてジャンルに区分するならロックに分類されるであろうキャッチーな曲(作曲の一部と編曲には有名なボカロPであるぬゆりが参加)にくわえ、魅力的なアニメーションによるMVの映像も相まって、アンダーグラウンドシーンで一気に話題となりました。

その一方で、ずとまよがこれだけ爆発的に認知されていったことには、ずとまよのコンテンツのクオリティ以外にも無視できない理由があります。それが投稿直後に動画に触れたリスナーの存在。彼らによってカバー動画やファンアートといった二次創作がうまれ、それらを介して元の動画が爆発的に拡散されていきました。なかには耳コピによってつくられたコード譜も。このような広まり方には、アングラカルチャーらしさを垣間見ることもできます。

動画の投稿から約3か月後の8月末には満を持して配信がスタート。当然のように徐々に再生数を伸ばし、1か月後にはSpotifyのチャートで1位を獲得します。2019年1月19日現在、最初に投稿された『秒針を噛む』のMVは再生回数1,400万回を突破。人気はいまもなお拡大中でとどまるところをしりません。

『ずっと真夜中でいいのに。』のディス
コグラフィー

はじめて投稿された動画が2018年6月だったこともあり、CDとしてのずとまよの作品はまだ1枚しか発表されていません。それが1stミニアルバム『正しい偽りからの起床』です。初回限定盤はすでに在庫終了。これからこのCDが欲しいという場合には、通常版を買うしかありません。
YouTubeでMVとして発表されている『秒針を噛む』『ヒューマノイド』『脳裏上のクラッカー』以外に新曲が3曲。アルバムの後半にはそれぞれのトラックのボーカルレスバージョンが収録されています。ずとまよの音楽が気になるという方は、買って聴いてみてはいかがでしょうか?なお、このアルバムはサブスクリプションによる配信もされています。ぼくのおすすめは、6曲目『君がいて水になる』。
正しい偽りからの起床-ずっと真夜中でいいのに。
2018年11月14日発売。

01. 秒針を噛む
02. ヒューマノイド
03. サターン
04. 雲丹と栗
05. 脳裏上のクラッカー
06. 君がいて水になる
07. 秒針を噛む(インスト)
08. ヒューマノイド(インスト)
09. サターン(インスト)
10. 雲丹と栗(インスト)
11. 脳裏上のクラッカー(インスト)
12. 君がいて水になる(インスト)

『ずっと真夜中でいいのに。』の今後

YouTubeで3曲、CDを買っても6曲しか彼女の世界に触れられないのはなかなか寂しいところ。まずは新曲について。
きたる2019年2月4日に新曲を発表することを、ACAねがTwitterで明言しています。


◆ 2/4 新曲出します
映像はsakiyamaさんです
お楽しみに:)
本心だけ 委ねるだけ 今ならなだけ
だけ pic.twitter.com/ArOQTX46Go

— ACAね(ずっと真夜中でいいのに。) (@zutomayo) 2019年1月11日

タイトルは『眩しいDNAだけ』。タイトルの語感をとっても、予告動画のアニメーションをとっても、”ずとまよらしい”ものになっていて、期待を持たずにはいられません。

また、4月にはワンマンによる東名阪ツアーを予定。これは1月11日に開催された初のワンマンライブの追加公演にあたるもので、まさにいま(~1月24日23:59)チケットの抽選予約がおこなわれています。先のワンマンライブではチケットが即日ソールドアウトになってしまいました。おそらくこのツアーもプラチナチケットになるでしょう。気になる方はいまがチャンス!


【最速チケット抽選情報】
4月開催の東名阪ツアー「1st LIVE 〜まだまだ偽りでありんす。〜」の最速チケット抽選が、本日より受付開始となりました。
地方でも開催しますので、この機会に是非会場へお越しください。#ずっと真夜中でいいのに #ずとまよhttps://t.co/qL72SSosbB pic.twitter.com/0EZeyXVoQs

— ずっと真夜中でいいのに。(official) (@zutomayo_staff) 2019年1月11日

『ずっと真夜中でいいのに。』は新時代
を代表するカルチャーとなれるのか

2019年。終わる時代と始まる時代。そこにある『ずっと真夜中でいいのに。』というカルチャー。音楽は音楽だけで勝負する、映像は映像だけで勝負するという時代ではないからこそ、それらを融合したひとつのカルチャーとして活躍するずとまよの未来は可能性にあふれている気がします。アングラカルチャーがポップカルチャーとなれるのか、その壁を破るだけの魅力が彼女にあることだけは疑いようがありません。

ずっと真夜中でいいのに。公式ウェブサイト
ずっと真夜中でいいのに。公式Twitterアカウント
ずっと真夜中でいいのに。公式Instagramアカウント
ずっと真夜中でいいのに。公式YouTubeチャンネル
ACAね公式Twitterアカウント

『ずっと真夜中でいいのに。』が、もっと聴かれればいいのに。はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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