FABLED NUMBERの新譜は、理想郷を見つけた作品

FABLED NUMBERの新譜は、理想郷を見つけた作品

FABLED NUMBERの新譜は、理想郷を見
つけた作品

FABLED NUMBERの1年を振り返って
──『I Bet My Life (or Death)』以来のインタビューですね、ご無沙汰しております!最近N'Eitaさんは、ぎっくり腰になられたそうですね…。
N'Eita:お久しぶりです。そうなんですよ。
最近ライブがあった時は、すごい狭い会場のとこやったんで、全く動かずにライブをしましたよ。そこで一旦マシになったんです。
テレビ収録があったんですけど、その時テレビ収録やから本気でやらなあかんかって思って、本気でやりすぎて今ちょっと痛めた状態でまた戻ってきたという感じですね。
でもマシですよ、やっちゃいましたけど…。

──回復に向かっておられるんですね!良かったです。あと、最近ではお財布を外でなくされたと…(笑)
N'Eita:そうなんですよ!でも拾ってくれた方がいて、ちゃんと届けてくれていました。

──結構ドタバタな1年だったんじゃないですか。
N'Eita:そうですね。一番ドタバタな出来事を今あげてくださいましたね(笑)。
もう財布なくしたときは衝撃だったし。腰が痛かったからもう身動きが取られへんし、もう体がなまってきて常に眠たくなってくるんですよ…。

──お大事になさってください。改めてお聞きしますが、2018年は、N'Eitaさんにとってどんな1年になりましたか?
N'Eita:『THUNDER』をリリースしてからツアーを回って、それをやりながら『I Bet My Life(or Death)』をリリースして、ツアーも含めたライブ自体は3本やったんです。
そこから自分たちが出す音源と、自分たちのライブというものを、もっとリンクさせていこうというのをちょうど『THUNDER』のファイナルぐらいで思い始めていました。
その意思がちょうど固まった状態で2018年に入っていったんで、自分たちの出しているサウンドはもちろん変わらないんですけど、パフォーマンス自体を、もっと汗をかいて一緒に盛り上げようよ!と思うようになりました。ライブ自体がいい意味で一体感を作ってこれるようにもなったし。
尚且つ、そういうライブをして行こうというのもあるんで、楽曲制作自体もそういうライブをしっかり意識しつつ、自分たちらしくありつつみたいなんを出して行こうという事を、結構考えてる時間が長かった1年間でした。

だから夏場にずっと曲を作り続けていたんです。そこから年末前に楽曲が出来上がってきて、次の新しいライブに出すというためにじゃないんですけど、“自分たちってどういう風にやっていくんか?"というのをかなり考えていました。
ライブ音源が一つの印象として、“FABLED NUMBERってこういう感じなんです"というのを、もうちょっと1つとして出したいというのを意識したり、覚悟を決めているというか。
動いてきたなという印象がありますね。
オメでたとビレッジとの3マンで得たこと
──2018年は、オメでたい頭でなによりさんが11月に開催したライブツアーにFABLED NUMBERさんと、ビレッジマンズストアさんが出演し、3マンを行いましたね!
とても刺激的な経験だったと思いますが、あの3マンはどういう経緯でやられたんですか?
N'Eita:ライブやりましたね。もともとオメでたが「スリーマンでツアーやりたいね」と言っていたのが始まりです。
今のバンドの子って、レーベルでレーベルツアーとかが出来たり、アイドルさんたちも自分のレーベルでやったり、自分たちの事務所で固まって動くとかすると思うんですけど俺らはそういう感じじゃなくて。立ち位置がなんだか、オメでたと似ていたんですよ。
やっぱり刺激し合える事を欲しがっていたのは、僕たちもそうやし、ビレッジとかもそうやし。
それぞれのタイプが個性強めでかなり刺激的で、良かったライブでした。
でもああいう3マンって、誰かが言い出してくれて具体的にしていかんと上手くいかないので、みんなの予定を合わせて箱をちゃんと押さえてもらったりとか、いろんな人の協力があって形にしてくれたありがたさみたいなのは、すごく思いますね。

──オメでたさんはユーモア溢れる素敵な方たちですし、良い関係性を築いていらっしゃるんですね!
N'Eita:みんないい奴ですからね。いろいろ考えているんだと思いますよ。でも息は合うし嬉しいですね。
もっとあの感じでどんどん広まっていってくれたらいいな。くれたらとか僕が言うのもなんですけど、その勢いは一緒にライブをしてみて、感じれたし刺激にもなったし。
ビレッジと一緒にライブをやることも、今まで会場が一緒のサーキットフェスとかでいっぱいあったんです。彼等の事を凄く気になっていて、すごい良いバンドやなって思っていたし。
この3バンドが良い環境でライブできたみたいな所もあるし、やっぱ次やる時には、笑顔とかもうちょい成長した状態で集まれるようにしとかなあかん!みたいなとは思いました。
『The Wall』は素直に書けた曲
──ありがとうございます!では、新譜のお話にいきます。新作の『Millionaire』を全曲聞かせていただいたんですけど、フェイブルドさんの宝箱みたいな作品ですね!!
N'Eita:ありがとうございます!

──どれも好きな曲がいっぱいあって…。先に言っちゃっていいですか、私の推し曲(笑)
N'Eita:もう言うてください!!(笑)

──-私はやっぱリード曲の『Up All Night』と『Flames』がゴリ押しでした!
N'Eita:ありがとうございます!そうですね。俺も『Flames』はかなり好きな楽曲です。

──まず2曲目の『The Wall』からお聞きしたいのですが、この楽曲は今を一生懸命に生きている人に響く歌詞という感じがすごくしました。最初のフレーズで「いまさらどうにもなるはずないんやけどな」と関西弁でやられているじゃないですか。
それってやっぱり、N'Eitaさんの本音を出して書かれたんでしょうか。
N'Eita:そうですね。今ある状況を強い意志で変えようと思う人もいるじゃないですか。
でも別に妥協しているとは分かっていても、今のまんまでいいと思っている人もかなりおると思うし、それが悪いことではないと思うし。どの状況においても、仕事にしてもプライベートとかにしても、“ほんまはもっと充実させたいけどなあ"…って思う人もいると思います。
自分ではこれでほんとに頑張っているのかどうか分からんけども、でも一生懸命やっているというのを、もはや誰かに認めてほしいとかもないし。

この1曲を通して何か解決させる必要は多分なかったんです。歌詞の内容って、最後になっていって一つにオチがあるみたいなのがあってもよかったかもしれないですけど。
何かすごいネガティブな状況というか、自分では一生懸命やっているというポジティブな状況というか。一生懸命やれていることも少ないんですけど、それだけがあるだけでもいいかな?みたいな感じです。

──タイトルは、N'Taichiさんですか?
N'Eita:タイトルは、ベースのタイちゃんが担当しているので、僕は付けていないんですけど。僕的には「ここのチョイスせえへんのにな」みたいなタイトルになっていて(笑)。
でも、逆にこれは良かったですね。壁にぶち当たっているというわけじゃないですけど、それをどうこうしようという気はあまりないというか。それはそれでいいのかなというか。“私はこんなにもやっているんです、俺はこんなにもやってんねん"みたいなのを出してくる人が多いので、こういう風なんが正解やみたいな風潮もあるじゃないですか。

──ありますね…
N'Eita:頑張っている私を良いにしてよみたいな。でも、もうどうでもいいねん!と思っている人も結構いるんですよ。それが正解じゃないのに、それがあたかも正解なような意識の高い人みたいな。
別にそれは、本人が頑張っているという意味やったらいいと思うし、ただそうは言いつつも、多分もうちょっとやれるかもしれんなというのが誰もあるんやろなというのは思うんですね。
だからそれを一生懸命やって、自分の生きがいにしてるんやったら、それはそれで自分で納得してやったんやろうし。
その辺は書いていてどういう終わり方にしようかなと悩んだんですけど。日本語にすることで、一番ぱっと聞いたら分かるようにしたかった。
その中でも凝縮しとかんと、ふと出てきた言葉がただ単純に出てきたというだけやったらちょっと微妙やな…というのがあったんで、ここの「いまさらどうにもなるはずないんやけどな」は、凝縮されてるフレーズではあるかもしれないですね。

──歌詞の前半戦では「泣いて 泣いて 泣きたいって」や「死んで 死んで 死にたいってさ」という風に弱音を吐いていて、後半戦になっていくと「生きて 生きて 生きたいってさ」と前向きな心境になると思うんですが、N'Eitaさん自身そういう死にたいなと思った体験談とかはあるんでしょうか?
N'Eita:海で溺れそうになって死にそうになったことはあるんですけど…。普通に生きていてってというのはあまりないような~どうかな。
でも一旦パッとリセットさせたいなと思うことってあるじゃないですか?この行動のせいでこうなってるなみたいなとか。リセットしたいと思う時は、結構ありますね。
言うたら、前に自分が書いたこととか、一回リリースしたやつとか、自分がやったライブとか。“は~なんでこんなことになってんねん"みたいなことはあります。普段のいろんな生活においてもあるかもしれないんですけど、でもそんな訳にもいかないという。
僕ネガティブになる時もありますけど、どっちかというと、それはそれで納得するしかないなと思う感じなんで。

──なるほど。
N'Eita:でもそういう人の“もうええわ"と思ってしまう気持ちは、よく分かりますね。多分社会出たらみんな気付くんですよね。明日も同じ服を着て、仕事をして特に変化のない毎日じゃないですか。ほとんどの人がそうとは言わないですけど。
僕も仕事していたのでわかるんですが、新しく働きに来た人が最初に職場に来ると「あれ?ちゃうやつが来たぞ」とは、そこで働いている周りの人はなるかもしれないんですけど、2日ぐらいしたら多分もうどうでもいいんですよ。新しく働きに来たそいつはそいつで、そこのパーツに当てはまるし、本人も“おる意味あるんかな?"ってもなるし。それに、仕事に大半1日12時間ぐらい取られて、家帰って寝るだけとかなったら、多分「生きてる意味、あるのかな」って気持ちになってくるんですよ。
というのを考えると、お客さんに例えば「仕事どうしたらいいと思いますか?」と聞かれたら「取って代われへん仕事はいいと思うで。仕事に生きがいを求めるんやったら」とまず話します。
「家帰った時に、お前と違う奴が帰ってきたら、家族は、もうどんだけお前があかん奴やったとしても、どんだけいい奴が来たとしても、こいつは違うってなるやろ。友達もそうやんか。お前の名前名乗って違う奴が来たら、こいつは違うってなるやろ。仕事もそう。
例えば、人と人が接するドラマになるような仕事、お医者さんとか、看護師さんとか、この人じゃないとだめと思ってくれるような教師とかが代わったら大きく変わったりするので、そういう仕事はいいんじゃないの。取って代わられへん人と人とが接する以外は、あまりないけどな」と僕は思います。
「仕事なんてほとんどそうじゃないねんから、そこに重きを置く必要はないんじゃない。8時間で終われて、年間日数の休日数見て、給料大体こんぐらいとこんぐらいは遊べるなとか、計算つく仕事でいいやん。」とかいうのを話したりするんですよ。
そういうの何もないやつは、死んでしまおうと思ってしまうんでしょうね。社会にはそういう人はおるでしょ。東京出てきて、大阪出てきたけど、何もないみたいな。
なかなか絶望的な空気になるのはすごいよく分かるんです。でも一生懸命頑張ってて辞めるわけにも行かへん、辞めようとも思わない自分もいるんで、多分それに納得しているじゃないですか。納得しているというか、もう考えることもできひんみたいな。
それは多分、前が見えへんくなっているんでという状況はあるんでしょうね。暗い話になりましたね…。

── (笑)いや全然ですよ!むしろ、そういう深い話が伺えて光栄です。
N'Eita:そういう解決しないことを、何か解決させようとしてくるバンドもアーティストもいるんですけど。
でもそういう歌があってもいいなというか。素直に書けた曲が、1曲目に来ているので僕的にはすごくよかったなと思っているんですね。

──このアルバム自体が全体的に前を向こうとしているなという印象がありますね。
N'Eita:そうですね。合っていると思います。

──タイトルの『Millionaire』ってお金持ちや富裕層という意味だと思うんですけど、これに決めた理由もお聞かせください!
N'Eita:これも僕の兄からの伝言になりますが、自分たちにとっての黄金郷じゃないですけど、理想としてそこに行くというその理想郷を見つけた作品でもあったと思うし、それを目指してやってきたというのを意思としてバーンとつけたんです。
多分その強い意志の表れだったと思うし。『Millionaire』という納得できるというか、楽曲のキラキラしている感じとかもイメージとしても合っているなとファンも思ったんやろなと思うし。
でも下世話な『Millionaire』みたいになんでも良かったんかもしれないんですけど、あまりそんな感じじゃないなと思いますね。

初めに聴きたくなるナンバー『Up All Night』
FABLED NUMBER「Up All Night」MusicVideo

──3曲目はリード曲の『Up All Night』ですね。これ一番の推し曲なんですが、朝起きたら聞きたい曲だな~と思っちゃいました!(笑)
N'Eita:いいかもしれないですね。Up All Nightって起き続けているあれなんですけど。朝起きたら、でもいいですね。キャッチーやし。これは前作のシングルが出た時には出来ていたんですよ。
でどっちをシングルにするとなった時に、ライブ構成とかはアッパーに持って行きたいという話もいろいろあったんで、その中でお蔵入りするじゃないですけど次に出そうと思っていて。メンバーも、すごく気に入っていたんです。
曲のテンポ感とか音の作りとか歌の突き抜けたアッパーなキャッチーな感じとか、朝聞きたいなというのは分かるし。
僕も練習とかでメッチャ聞くんですけど、一番初めにやっぱ聞きますもんね。この曲から入りますもん。

──そうですね。シングル版にしてもよかったんじゃないかなと思いました。ミュージックビデオはどのようなテイストになっていますか?
N'Eita:こういう歌詞の内容だったので、どんなミュージックビデオになんのかなと思ったら、まさかの作業着を着てハンマーでバーンと殴って、「あ、やっちゃった」みたいな感じで走り出すという、不思議なMVになりました。こういうMVになるとは僕は思わんかったんですね(笑)
衝撃が弱すぎて、“何をどうしたん?"みたいな。
すごいキラキラして綺麗な映像でいいんですけど。ただ歌詞も出ないんで、聞いた人、内容がようわからんかも(笑)要はそれはそれで全然OKかなと思います。

──歌詞の中で、耳障りがいいなと思ったのは「踊ってたいから」というフレーズだったんですが、この曲の中で、一番の鍵になっている気がしたんですよね。
N'Eita:そうですね。これ作るとき、「踊ってたいから」で初めメッチャふざけてたんですよ。「踊ってない踊ってたい踊~」とか(笑)。
でも「踊ってたいから」ってメッチャしっかりハマってるって思って、ここはこうしようと。ただそれだけしか考えなかったんです。初めのこのサビの一行だけ思いついて、これはこれで一番ハマるなと思って入れてて。
じゃ「踊ってたい」というこの母音のやつをどういう歌詞で当てはめようみたいなのを思ってて、バーっと書いていって、全部歌ってみたら、メチャクチャしっくりしてるし、すごい音の流れもいいし。たまにバチっとはまるなという時ってやっぱあるんですよ。
歌詞と曲内容とメロディーの流れが「今回は、これははまったなあ」みたいな。「踊ってたいから」がしっかり残ってくるのが分かるし、納得という感じです。

──曲を聞いてるうちに、甘い感じの男女のドラマが見えるなと思ったんですけど。『Up All Night』はラブソングなんでしょうか。
N'Eita:ラブソング的な感じですね。もう言うたら「君のことは愛すつもりはないし、愛しちゃいけないんだろうな。でもそれが間違っているのか正しいのか、僕は嘘はつけないから、君が帰ってきたら踊りたいんだよ。」と言っていて。
「All night lights」という歌詞は、灯り続ける夜もずっとついてるあの光たちのように踊ってたいからと言ってるというそういう感じですね。書いてる時、異性のことを考えているというか、自分の歌そのもの自体に結構思って、これで正しいのか間違っているのか分からないけど、自分自身踊っていたい。これで今の自分というものが別にそれ程好きでもないけど、それをこれで良いという風に思ってもいいのかどうか分からんけど。
自分自身の歌も変わってるなとも思うし、でもそれを追いかけ続けるのもどうなのかなとも思うし。でもそれはそれで好きで追いかけ続けているし、それを出すことで気持ちが踊っていると思ったという感じもありますね。

──FABLED NUMBERさんは、ダンスロック調を掲げているじゃないですか。その中でも「踊ってる」というキーワードは大事なんですね。
N'Eita:大事ですね。どの曲にもリードトラックになるやつとか、歌詞の中には意識しては入れているし。メロディーを考えていて、自分がよく歌ってるキーになるような曲の歌詞には入れていかなあかんなというのはあったし。
英語が多いなというのが僕たちらしくてすごく良いんですけど、これはそん中でも、かなりほんとにポイントしか入っていないので、印象としてはすごい良いのかなと思います。
人生をどういうふうに歌うかなと思った時に綴った『Crush Out』
──『Crush Out』は聞いたときに、男らしい感じのイメージがありました。
N'Eita:聞いたらそんな感じがしますね。
──これはどういうテーマを持って書かれたんですか。
N'Eita:ちょっとネガティブになった自分たちの曲も書いたし、ちょっとラブソングが多かったみたいなこともあったので、もうちょっと人生をどういうふうに歌うかなと思った時の感じを書いたんだと思うんですね。
その時の自分も一旦無くしてみたら良かったなみたいな。“やいやい"言われ続けてきたこともあったし。
それで自分自身ちょっと無駄にしてた時間もあったけど、時間を無駄にしている場合ではない。そんなことを考えているよりも自分の新しいものを見つけるんだって歌詞では言っていて。これ全部サビを繰り返してて、これだけが言いたかったみたいなものは、「俺の人生の明るい面 夜通し愛を与える、さらにもっと飛躍するために、クソみたいな人生からまた飛び立つんだ。自分のプライドを持って大丈夫。それで死ぬために」と歌っています。
あとは同じような感じですよ。「頭を垂れた死人のようでいたいから、俺を打ち負かすなら、噛みついてやるよ。」と。ちょっと尖ってる感じの内容が強めになっているけど、でもどんな時も自分らしく、最終的にどんなことを歌ってたとしても、それを明るくとらえてプライドを持ってやろうよというのが、結構歌いたかった。

──そんな背景があったんですね。
N'Eita:曲の元がすごくかっこ良かったんで、そういう感じの歌詞じゃないと合わへんなみたいな所もありました。
実は、歌詞を書いているときにパソコンのデータが飛んでもうて、一から書き直したんですよ(笑)。内容もちょっと変わってたりするんで。めちゃめちゃ時間がかかってしもうたんですけど、それのせいでえらいことになったんですよ…。でもそのおかげで無茶苦茶良くなりましたね。
自分たちらしくコーラスワークを入れたりとかできたんで、これはなかなか僕的にはすごいなと思うし、聞いてほしいなと思いますね。

──そうですね。ストレートじゃないですけど、結構男臭い感じのイメージがあります。
N'Eita:そうですね、僕はこの曲好きですよ。
『Nothing to Change』では遊び心をふんだんに
──『Nothing to Change』のイントロでディズニーランドに出てくるアナウンスみたいなのが入ってるじゃないですか、あれが凄く印象的でした(笑)
N'Eita:一番初めでしょう?あれなんかそういうサンプルがあるんですよ。“使ってください"みたいな感じで。
『Nothing to Change』にメッチャ合うテンポのやつを探してきてはめていって、「全然合わんなあ」とタイちゃんと2人でずっと言ってて。これをパッと入れたらバチーンとはまったんですよ。
ただそれを探すまでにメチャクチャ時間かかってましたね。ディズニーランドみたいなやつでしょ(笑)でもああいうのいれたくなるんですよね。
──テーマパークに誘い込まれる感じしましたもん!!
N'Eita:歌詞にあのアナウンスを入れる?と言ってたんですけど。「いらんやろう」と…(笑)「あんなん別にここに書く必要ないわ」という結果になったので、あの語りは入れなかったんです。初めはふざけてたんですよね。

──なるほどそうだったんですね。
N'Eita:面白がってましたよ。

──この遊び心がすごく面白かったです!
N'Eita:“何や?"ってなるでしょ。“誰の声や?"って(笑)

──誰の声や!ってなります(笑)
N'Eita:俺の声じゃなくて他人ですね、完全に。多分どこかの国の人でしょう(笑)

──『Flames』は、フェイブルドさんのナンバーの中でも一番正統派のロックをいったという感じがしたんですよね。
N'Eita:そうですね。これ曲の大元がギターのMako君が作っているんですけど、実はその時何も思いつかなかったんですよ。Mako君が作ったことを知らずに、「この曲考えにくいな」って思っていて(笑)
「ある程度アレンジができてからちょうだい」と言ってメンバーのIkki君に渡したんです。そしたら、かなり良くなっていたので「アレンジ付いたら、一気に歌いやすくなったんで良かったわ」と僕がIkki君に言ったら、「あれMako君が作ったんですよね」ってなって。そこで「あ、そうなん!」って知って(笑)。
やっぱタイちゃんあたりがかなり作り直してくれて、大分歌いやすくしてくれて、すごい良くなりましたね。僕これメッチャ好きな曲ですからね!

N'Eitaが選ぶピックアップフレーズ
FABLED NUMBER「Millionaire」アルバム試聴トレーラー映像

──ではUtaTenは歌詞サイトなので、お気に入りのフレーズを教えてください!
N'Eita:『Good-Bye. The End. So Long.』の最後の列の「I gonna make up with you.Idon't need anything else.We were the one forever,If we had compassion」。
この2行目ですね。「君と仲直りするつもり 他には何もいらないんだ 僕らは永遠に一緒だった『もし思いやりがあればね』」という意味があります。
──ここはとても胸に響く歌詞ですね。
N'Eita:僕、高校の時から6年ぐらい付き合っていた彼女がいたんですよ。ずっと高校から一緒やったから、大学もたまたま一緒になって、そこからもずっと一緒やったんですけど。
でも、お互い他にも良い人いるんかなとかも思ってくるんですよね。別に全然仲も良いしあれやのに。中には普通に仲良くなる女とか、向こうも普通に仲良くなる男の子とかいるじゃないですか。
でも別に今は自分たちは付き合っているし、この人いいなと思っても別に付き合おうとはしない。
だから流れじゃないですけど、一つきっかけがあって喧嘩して別れたんですよ。
しばらくは他の子とかと付き合ったりするんですけど、6年も付き合っていたら、行くとこ行くとこその子との思い出はあるんで。それを中心に考えるんです。
あの時は楽しかった、あの時は楽しくなかった。
でもほとんど楽しくないんですよ、やっぱり。お互いが楽しんでることに対してとか、お互いがやりたいこととかに対して、もう少し思いやりを持ってたら、全然何の問題もなかったのになみたいな。結構大事なとこやったんですけど。
その時は全然そういう相手のことを考えるということができんかったし、自分がどう思っているかがお互いわからなくなっていたんですよね。
向こうはあんまり思ってないかもしれないけど、僕は多分その感じをずっと引きずって生きている感じでしたね。
そのことが一番書いてるのがこの2行って感じですね。

──インタビューは以上になります!ありがとうございました。
N'Eita:ありがとうございました!
TEXT 橋本美波
PHOTO 愛香
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