【動画あり】ミュージカル『レ・ミゼ
ラブル』製作発表レポート~総勢70人
による「ワン・デイ・モア」に鳴りや
まぬ拍手!

19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に社会情勢や民衆の姿を描いたヴィクトル・ユゴーの同名小説をもとにして生まれたミュージカル『レ・ミゼラブル』が、2019年4月19日(金)より東京・帝国劇場にて上演される。また、6月には愛知・御園座、7月には大阪・梅田芸術劇場メインホール、7、8月に福岡・博多座、9月に北海道・札幌文化芸術劇場hitaruにて巡演される。その製作発表が1月23日(水)に都内にて行われ、プリンシパル、アンサンブル合わせて総勢70人のキャストが一般オーディエンスの前に登場した。
会見の冒頭と後半では歌唱披露が行われ「スターズ」(歌:伊礼彼方)「ABCカフェ~民衆の歌」(小野田龍之介&アンサンブル)「宿屋の主人の歌」(斎藤司、朴璐美&アンサンブル)、キャスト紹介並びに質疑応答などを挟んだ後、「彼を帰して」(佐藤隆紀)「カフェ・ソング」(三浦宏規)「オン・マイ・オウン」(屋比久知奈)そしてオールキャストで「ワン・デイ・モア」が歌われ、会場は割れんばかりの拍手に包まれた(次の動画を参照のこと)。
【動画】『レ・ミゼラブル』製作発表記者会見~歌唱披露~2019.1.23
会見では、プリンシパルキャストが顔を揃え、順に挨拶をしていった。以下、挨拶順で紹介しよう。
■小野田龍之介(アンジョルラス役)
初めて『レ・ミゼラブル』に出演することになり嬉しく思います。この作品は僕にとって非常に大きな影響を受けた作品です。この作品の一部になれる事を誇りに思います。
小野田龍之介
小野田龍之介
■相葉裕樹(アンジョルラス役)
また『レ・ミゼラブル』の世界に戻ってくる事が出来た事に感謝しています。2度目ということで、さらに深く役を掘り下げて演じるように精進していきたいと思います。
相葉裕樹
※上山竜治(アンジョルラス役)は都合により欠席
■三浦宏規(マリウス役)
初めて本作に参加します。本当にずっと夢見ていた作品で今この場に立ってることが嬉しくて夢のようです。まだまだ未熟な所はありますが、今出来る事はすべてマリウス役に注いで、マリウスとしてこの時代に生きていきたいです。
三浦宏規
三浦宏規
■内藤大希(マリウス役)
2017年に続き、こうして演じられる事が嬉しいです。前回よりパワーアップした姿をお見せできるよう頑張りたいです。
内藤大希
■海宝直人(マリウス役)
僕は2015年から3度目の出演となりますが、初心に立ち返って新鮮な気持ちで作品に、楽譜に、台本に向き合っていきたいと思います。
海宝直人
■駒田一(テナルディエ役)
皆さん、お気づきかと思いますが、僕の椅子がマリウス側にあるという事で、ついに東宝さんも決断したか、と(笑)。そんなことないと思いますが、16年目にしてまた新たな気持ちで参りたいと思います。新しいメンバーも加わりましたので皆で力を合わせてやっていきたらと思います。
駒田一
■橋本じゅん(テナルディエ役)
再度挑戦させていただきます。前回は東京公演のみの参加だったので、最後まで皆とこの作品を作りたかったとずっと思っていました。今回それを果たす事が出来ますので最後の最後までみんなの一員として精一杯務めたいです。
橋本じゅん
■KENTARO(テナルディエ役)
またここに立たせていただける事に嬉しい想いでいっぱいです。テナルディエが4人になりますけど、大好きな方ばかりですので共演できないのが大変残念。同じ役をやっている以上一緒の舞台に出る事はできないですから。とりあえず先ほど連絡先だけは交換しましたので仲良くやっていこうと思います。
KENTARO
■斎藤司(テナルディエ役)
えーテナルディエ役のKENTAROです……いや斎藤司です(笑)。さきほど初めて皆さんの前で初めて歌いましたが今まででいちばんというくらいのどの調子が悪かったので(笑)みっちりと稽古を積んでさらに素晴らしいものをお見せできるようにしたいです。
斎藤司
斎藤司
森公美子(マダム・テナルディエ役)
22年間もこの役をやらせていただき、たぶん今年が最後になるんじゃないかなと思ったら本当に涙が出てきました。本当にオーディションに受かる自信がどんどん歳と共になくなってくるんです。だからこれが最後かなあと。もしオーディションに受かって次の年もここにいたらごめんなさい(笑)。これが最後だなと思いながら精一杯演じさせていただきたいと思います。
森公美子
『レ・ミゼラブル』の現場のお作法を斎藤さんに伝授(?)する森さん
鈴木ほのか(マダム・テナルディエ役)
(森の方を向いて)マダム・テナルディエ役は公美子さんが一生やると思います(笑)。初演でコゼットを演じ、10周年でファンテーヌを、そして今、マダム・テナルディエをやらせていただきます。30周年の記念パーティーで歴代のスタッフの方がたくさんいらっしゃってその人たちの汗と涙でこの作品が作られたんだと思います。今年は元号が変わりますし、昭和でコゼット、平成でファンテーヌ、新元号はマダム・テナルディエで益々頑張って参ります。
鈴木ほのか
■朴璐美(マダム・テナルディエ役)
47歳にして初めてミュージカルに挑戦、しかもこんな大きな作品ということで身が引き締まる思いです。皆さん応援よろしくお願いいたします。
朴璐美
■熊谷彩春(コゼット役)
小さい頃から憧れていた『レ・ミゼラブル』に参加させていただける事、今この場に立たせていただいている事を改めて光栄に思っています。開幕まで残り3か月を切りましたので精一杯コゼットと向き合っていきたいと思います。
熊谷彩春
■小南満佑子(コゼット役)
2度目の参加となります。作品にもっと真摯に取り組んでいきたいと思います。
小南満佑子
■生田絵梨花(コゼット役)
前回コゼットを演じてから3年近くが経って自分自身も変わったなと思うところがありますのでもう一度向き合う事でどんな景色が見えるのか今から楽しみです。
生田絵梨花
■屋比久知奈(エポニーヌ役)
この作品の一員になれる事を心から嬉しく、光栄に思います。全身全霊をかけてエポニーヌと向き合い、『レ・ミゼラブル』の中で生きたいです。
屋比久知奈
屋比久知奈
■唯月ふうか(エポニーヌ役)
二回目ということでエポニーヌと向き合ってもっとお客様に届けていけるようにしたいと思います。また今回は自分の地元の札幌で公演ができるので、自分の中でも特別なものとなると思います。
唯月ふうか
昆夏美(エポニーヌ役)は都合により欠席。
■二宮愛(ファンテーヌ役)
今回も素晴らしい作品に出られることを嬉しく思います。前回の経験を活かしてもっとファンテーヌという役を邁進していきたいです。
二宮愛
■濱田めぐみ(ファンテーヌ役)
皆さんのコメントを聴きながら、初めは緊張していたんですが、今はワクワク感が出てきてしまって終始笑顔になっています。誠心誠意心からファンテーヌという女性を愛し、舞台の上で務めたいと思います。
濱田めぐみ
知念里奈(ファンテーヌ役)
気が付いたら長くこの作品に携わらせていただいています。毎回違う事を感じたり学ぶ事があったり視点があったりしています。今の私が感じられるベストを尽くしたいです。
知念里奈
■伊礼彼方(ジャベール役)
この一週間、寝るまでずっと「スターズ」の歌詞がリフレインし、起きたらまた「スターズ」の歌詞が……やっと静かに起きれます。初めて人前で「スターズ」を披露したんですが、自分で望んでオーディションを受けたこの役ですがいざ歌ってみると重たいものがあり、先輩たちが30年かけて築いてきた作品に僕も新しい風を吹かせたいと思います。今まで応援してくださった方々に成長した姿をお見せしたいです。
「北海道公演の次は沖縄公演もいいなあ」とリクエストする伊礼さん
伊礼彼方
■上原理生(ジャベール役)
初めてジャベールをやらせていただきます。デビューとなった本作でアンジョルラスという役をやらせていただきましたが、今回は正反対のジャベールを演じる事となり、今までとは全く違う景色が見れるのかな、とわくわくしています。真摯に誠実に向き合っていきたいと思います。
上原理生
■川口竜也(ジャベール役)
またこの苦しくも楽しい世界に入っていくんだなと覚悟しないとなと思っています。2013年に初めてこの役をやらせていただいた時から僕には一つの目標がありました。それは2019年まで出来ればやらせていただきたいという事。僕は今年52歳になるんですが、これはジャベールが自殺をする歳なんです。その歳まで自分がやらせていただけたなら、そこで自分はどんなジャベールを生きる事が出来るのか、それをすごく楽しみにしていました。自分と向き合いながら、考えながら精一杯生きていきたいと思います。
川口竜也
■佐藤隆紀(ジャン・バルジャン役)
このジャン・バルジャンという役をやるにはまだまだ精神面も技術の面もまだまだだと思っています。皆様に芝居をお見せする日まで日々精進していきたいと思います。
佐藤隆紀
佐藤隆紀
■吉原光夫(ジャン・バルジャン役)
すごいですね、この緊張感。他の作品にはないものがあるなと思います。出演者の中に濱めぐさんや福井さんという劇団の先輩がいらっしゃるし、モリクミさんや駒田さんなど年上の方がいるので自分が若手でいる気になっていたんですが、僕と子どもの頃に共演した(熊谷)彩春ちゃんや海宝が同じステージで大人として共演する事に気が付いて自分は年食ったなあと(笑)。年を食った事を認識し、ジャン・バルジャンという役にどう向き合っていくのか、どう自分を表現していけるのか、少し怖いですが、楽しみにしつつやっていきたいです。
吉原光夫
■福井晶一(ジャン・バルジャン役)
今回も素晴らしいキャストが集まりどのような化学反応が起きるのかを楽しみにしています。さきほどふうかちゃんも話していましたが、僕の地元、北海道の札幌公演もあります。道民としては本当に嬉しいことです。北海道の人にこの作品の魅力を届けていけるとワクワクしています。
福井晶一
質疑応答では北海道公演についてさらに心境を問われた福井。「北海道で本作が上演されるのは29年ぶりだそうで嬉しいです。僕自身札幌で初めてミュージカルを観てその経験からミュージカルの世界に飛び込みたいと思って、今ここにいます。もっともっと北海道にミュージカルという文化が浸透していけば……と思っていたところにこの嬉しいニュースが飛び込んできました。地元民としては心して臨みたいと思います」と喜びを語った。また昨年は北海道をはじめ各地が災害に見舞われた事にも触れ「いろんな思いを込めて演じたい」と力を込めていた。
取材・文・写真撮影=こむらさき  動画撮影・編集=大野要介

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