僕らは、ひとりじゃない。スカイピー
スが夢の舞台で教えてくれたこと
あの日の大合唱が、いまも胸に残ってい
る
Photography_KEITA SAWA
Text_KENTA BABA
2人がたどり着いた、夢の舞台。
☆イニ☆(じん)はZepp Diver Cityの後方客席からステージを眺めて、こんなツイートをしていた。
昨日はWHITE JAMのワンマンへ
遊びに行ってました入院中にめちゃくちゃ聴いてて、
凄く励まされた人達です pic.twitter.com/ktlGodvtZW— ☆イニ☆(じん) (@JINJIN1027) 2017年3月27日
今回行ったライブの
Zepp DiverCityって所は
カイワレハンマーの
ワンマンの時も行ったんだよなー!いつかスカイピースで
あの会場埋めれたらいいなぁ。— ☆イニ☆(じん) (@JINJIN1027) 2017年3月27日
テオくんはこのツイートに対し、「埋めてやろうぜ」とコメント。
ツアーのために書き下ろした『証明』。
最高級の幕開け。
開演を告げるカウントダウンの後、ステージ上はスモークで覆われ、ツアーの開始にあわせて発表された新曲『証明』から本編がスタート。2人の力強い声が響き渡り、ビートが刻まれ音が重なっていくと同時に2つめの幕が開け、煙の中から☆イニ☆とテオくんがダンサーとともに登場した。
「さぁ、今がそのときだ。自分を”証明”しよう」
ここに至るまでの想いが込められたエモーショナルな歌詞を畳み掛ける前半、会場全体でジャンプし掛け声をあわせる後半と、登場曲として完璧すぎる構成で一気に会場内のボルテージは最高潮に達した。
登場がかっこよすぎたのでいつもどおり
の和やかトークが一層萌える説
(3曲目終わり、はじめのMCにて) テオ:「いやーーーエモい」 ☆イニ☆:「エモいよね」 テオ:「ちょっと….もうじんたん泣きそうになってる!?まだ早いよ!」
テオ:「はじめの登場シーンで実はちょっと足をくじきかけまして。クニって。」 ☆イニ☆:「スモークがすごかったからね」 テオ:「あと東京は空気が乾燥してるのかな?喉の奥が何回もピタッッッってくっついちゃって」 ☆イニ☆:「なるなる!ピタッッ!!!!って」 テオ:「前歯と上唇もたまにくっついちゃってさ。歌いながら歯がむき出しになっちゃってた」 ☆イニ☆:「それは出っ歯あるあるだ。上唇が戻らないんだよね」
アーティストとしてのスカイピースの真
価
「ファンとかアーティストとか関係ないね」
言葉だけを切り取ると綺麗事のように聞こえてしまうけれど、スカイピースのライブではマジでそのことを体感できる。観客のバイブスが非常に高いので「声出すの恥ずかしい」的な日本人的な恥じらいが消えてしまうのだ。
スカイピースはYoutuberとして圧倒的な人気を誇るため、ライブに足を運んだことのない人は「Youtubeがメインで、音楽も(ついでに)やっている人たち」という認識を持っている人も少なからずいると思う。
ただ、ライブにいくとわかる。スカイピースは「Youtuber×音楽」の相乗効果で、アーティストとしても新しい次元に達しつつある。
Youtuberとして圧倒的に自分たちをさらけだし、ファンと日常的にコミュニケーションをとっているからこそ生まれるグルーヴ。そこにネットラッパーとしてソロで頭角を現していたじんたんが大舞台を数多く経験することで蓄積されるスキルと、テオくんの歌唱力・ステージング・スター性(何をやっても上手&ストイック)など元来備えていたポテンシャルが結実し「Youtuber兼アーティスト」を完全に両立させつつあるのが今のスカイピースだ。
その結果、会場の熱量が極めて高い&楽曲はライブでの盛り上がりを踏まえて作成されているものも多いため、初見だとしてもなんかめっちゃ盛り上がってしまう、みたいなことが起こる。
夢の舞台でみせた、新しい挑戦と変わら
ないルーツ。
その後、☆イニ☆のソロパートでのMCも印象的だった。
「街で僕たちのことを見かけたときに、あ、Youtuberだ、とかVineの人だ、とか、今だったら、Tiktokのひとだ、って声をかけてもらいます。どんなきっかけでも僕らの存在を知ってもらえるのはすごく嬉しいことです。
だけど、もともとどこからはじまったか、僕が生まれた場所はどこにあるかは、知っていてくれるともっと嬉しいです」
そう前置きして披露したのは、ネットラップへの敬意、感謝を示した『俺の居場所』。
ニコニコ動画を中心として2010年代前後にひとつのシーンを築き上げたネットラップ文化。
中では、DAOKOやぼくのりりっくぼうよみなどメジャーシーンへ羽ばたいたアーティストもいるが、☆イニ☆は、「ものすごくかっこいいラップをしていたのに、もう歌うことができなくなってしまった先輩」について語り、涙を流し、言葉を詰まらせていた。
「マイルーム 自宅から発信 いつかこの声届くまで」(『俺の居場所』より)
☆イニ☆がここで感情を高ぶらせたのは理由がある。後で歌詞に出てきていたフレーズを調べてわかったことなのだけど、彼のルーツがネットラップにあることは、夢の舞台だからこそ必ず伝えておきたかったことなのだろう。今はもう会うことができないところまで行ってしまった人に対しても、忘れていないこと、覚え続けていることを伝えたい。そんな意思を感じさせるステージだった。
「僕らはひとりじゃない」
その一節は
「僕らはひとりじゃない」
曲の最後に何度も繰り返しこの言葉を歌い、声は輪をかけて大きくなっていく。
「僕らはひとりじゃない」
スカイピースが、動画で、歌で、いつも僕らに届けてくれるメッセージであり、2人が身をもって示していることだ。ひとりじゃないから、ここまでこれた。夢の舞台に立つことができた。そしてこの場所にきたあなたも、ひとりじゃない。
生み、育ててくれた、信じてくれた母へ
の想い。
涙脆いじんたんは手紙を読みながら大号泣、テオくんは涙はスカイピースに似合わない、といいつも目をうるませ、母親への想いを語った。
ひとりじゃない。ふたりだけでもない
この動画をみて気付かされたのが、スカイピースは、(ひとりじゃなくて)ふたりだからこそあのステージに立てたのだけど、決して「ふたりだけ」でもないのだ。
「僕らは、ひとりじゃない」
まだずっと、12月28日にすくなくとも2500人以上が大合唱したあのときの言葉が心のなかで魔法みたいに鳴り続けている。僕らはひとりじゃないし、手は届かないけど、きっとこの声は空に届いていると思う。
スカイピースYouTubeチャンネル
テオくん
・YouTubeチャンネル
☆イニ☆(じん)
・YouTubeチャンネル
12月28日(金)に解禁された重大発表
その1.2019全国ツアー
ENJOY SUMMER FEST BUDDY
〜まつり〜
開催決定!
埼玉県
三郷市文化会館
7月15日(月)
福岡市民会館
7月21日(月)
北海道
わくわくホリデーホール
7月28日(日)
愛知県芸術劇場
8月11日(日)
仙台サンプラザホール
8月16日(金)
大阪
グランキューブ
8月23日(金)
神奈川県民ホール
その2. TVアニメ『ゾイドワイルド』主
題歌
2nd single 「Sky Flight」 3/6発売決
定
〈完全生産限定盤〉
¥4,500(税込)
付属品内容:
ゾイドワイルド ZW01 ワイルドライガー(スカイピースSpecial Edition)+トレーディングカード(全7種の内1種)
〈初回生産限定盤〉
¥2,500(税込)
付属品内容:
DVD+トレーディングカード(全7種の内1種)
〈通常盤初回仕様〉
¥1,500(税込) 品番:ESCL-5187
初回仕様:
トレーディングカード(全7種の内1種)
発売元:EPICレコードジャパン
詳細はコチラ
その3.スカイピース初のライブ映像商品
のリリースが決定
続報は公式サイトやTwitterをチェック!
僕らは、ひとりじゃない。スカイピースが夢の舞台で教えてくれたことはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
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ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。