1月12日@TSUTAYA O-WEST

1月12日@TSUTAYA O-WEST

LIPHLICH、“転生”を意味する
ナンバーで締め括った
進藤 渉(Ba)ラストライブ

2018年の秋に進藤渉(Ba)の脱退を発表し、ファンに衝撃を与えたLIPHLICH。フェティッシュな衣装に7弦ベースという個性的な存在でバンドに華を添えてきた進藤の離脱は正直残念だ。だが、メンバーは1月12日に現体制の4人では最後となるライブ『PATH OF LIFE』をTSUTAYA O-WESTで開催。進藤を送り出す場を設け、多くのファンとその瞬間を共有した。

開演時間となり、本編は「リフリッチがやってくる」でスタート。ステージ上に立つのは久我新悟(Vo)、新井崇之(Gu)、進藤渉(Ba)、そして小林孝聡(Dr)の4人。進藤のラストステージという独特のシチュエーションではありながら、曲が始まると場内はたちまちLIPHLICH特有の空気感に包まれていく。妖しげでシアトリカルなパフォーマンスは、ヘタをすれば下世話になりがちだが、久我の表現力抜群のボーカルと、新井、進藤、そして小林のバンドアンサンブルのおかげで奥深いものとなる。この日も、冒頭からそんな持ち味を見事に活かしながら、ステージが展開していった。しかも、この日のセットリストは2012年にリリースした音源から最近の楽曲に至るまでの幅広い選曲。まさに走馬燈のようなスペシャルなものだった。もちろん、ライブを盛り上げるアッパーなナンバーもはさみ、冒頭から熱いテンションで進行していく。ただ、やはり特殊な日であることに変わりはない。前半のMCで久我は…。

撮影:東 美樹/取材:海江敦士
2018年の秋に進藤渉(Ba)の脱退を発表し、ファンに衝撃を与えたLIPHLICH。フェティッシュな衣装に7弦ベースという個性的な存在でバンドに華を添えてきた進藤の離脱は正直残念だ。だが、メンバーは1月12日に現体制の4人では最後となるライブ『PATH OF LIFE』をTSUTAYA O-WESTで開催。進藤を送り出す場を設け、多くのファンとその瞬間を共有した。

開演時間となり、本編は「リフリッチがやってくる」でスタート。ステージ上に立つのは久我新悟(Vo)、新井崇之(Gu)、進藤渉(Ba)、そして小林孝聡(Dr)の4人。進藤のラストステージという独特のシチュエーションではありながら、曲が始まると場内はたちまちLIPHLICH特有の空気感に包まれていく。妖しげでシアトリカルなパフォーマンスは、ヘタをすれば下世話になりがちだが、久我の表現力抜群のボーカルと、新井、進藤、そして小林のバンドアンサンブルのおかげで奥深いものとなる。この日も、冒頭からそんな持ち味を見事に活かしながら、ステージが展開していった。しかも、この日のセットリストは2012年にリリースした音源から最近の楽曲に至るまでの幅広い選曲。まさに走馬燈のようなスペシャルなものだった。もちろん、ライブを盛り上げるアッパーなナンバーもはさみ、冒頭から熱いテンションで進行していく。ただ、やはり特殊な日であることに変わりはない。前半のMCで久我は…。

「今日は僕ら自体もどうなるかわかりません。泣きたければ泣けばいいし、楽しみたければ楽しめばいいと思います…。」

と、微妙な胸の内を語ったが、続けて「猫目の伯爵ウェンディに恋をする」や「雨模様」「ガベル・マンの真相」といったクセのあるナンバーで、観客を惹きつけていった。久我はファルセットを駆使したり、表情たっぷりの歌声で見せ場を作る。進藤も「SLAP TEA TIME」などでは鉄板の華麗なベースプレイで魅了。曲によってはアップライトベースも弾きこなし、プレイヤーとしてのスキルをサラリと見せつけていく。

その後もハードにしてキャッチーな「7 Die Deo」や切ないメロディで聴きどころのある「脳裏のドロ」など、名曲が続々登場。いよいよ後半にさしかかろうかというタイミングで久我は「ちょっと声出したくないですか?」と、観客を挑発。ヘヴィなR&Rナンバー「SEX PUPPET ROCK'N'DOLL」につなげた。観客は拳を突き上げ、曲中では声を出してレスポンス。場内を一気に熱くしていった。その熱をさらに上昇させるべく、新井は「(声が)足んね〜な!」と挑発し、「今日は超楽しんで帰ってもらう!」と、湿りがちな空気を払拭した。こうして本編も次第に大詰めへと近づく。「HURRAH HURRAY」「聖俗街」と、アグレッシヴな曲で大きな盛り上がりができたところで、ついに本編は残すところあと1曲。彼らが選んだのは「夜間避行」。この曲では、時間を惜しむように観客が聴き入っていたのが印象的だった。演奏が終わると、ほどなく場内には大きな声援が起こる。「渉〜!」と、進藤の名前を呼ぶ声が響き渡っていた。そして、場内の誰もがこの4人の姿をまだまだ目に焼き付けたいと感じ、アンコールの手拍子が起こった。

こうしてバンドはアンコールに応え、再びステージへ。と、ここで進藤が長いMCで想いをファンに伝える。

「LIPHLICHを始めるまで平凡な人間だったと思います。そんな時に久我と出会って…バンドもただやれればいいと思ってまして。でも、最初は(自分の)影が薄くて(苦笑)。いろんなところで分岐点があって、気づけばこの仕上がりです(笑)。今の自分があるのはLIPHLICHのおかげです。」

彼はバンドに最大の感謝を込めつつ、知人のお年寄りが亡くなったエピソードを交え、「結局、人は何を残したかではなく、死ぬ時に幸せかどうかでわかる…人生はほかにもやることがあって、ここでLIPHLICHを続けるのは違う」という答えになった経緯を語った。そして、もうしばらくライブを楽しむために「今日のライブ、非常に楽しいです!本日はまことにありがとうございました!」と、晴れやかに挨拶した。そんな発言を受け、久我は「ホントは100曲ぐらいやりたかったけど(苦笑)」と、本心をちらつかせながら、「どうしてもやりたかった曲」として「航海の詩」につなげた。そして「淡いドロップ色の髪」「Give me Chill me Killing me」「FLEURET」など、ハードチューンからキャッチーなナンバーまで噛みしめるように演奏を続け、最後は「リインカーネーション」で締めくくった。“転生”を意味する曲を大ラスにもってくるというセンスもお見事。途中、久我がグッとくる感情を抑えるような場面もあったが、笑顔の多い最後まで楽しめるライブになった。

進藤は「ホントにLIPHLICHはワタシの人生でした!ホントにありがとうございました!」と、清々しくステージを去ると、しばらく拍手が鳴り止まなかった。

この日は今後の予定は明かされず、ファンとしては少々心配もあったかもしれない。だが、後日、バンドは4月から高田馬場AREAでのマンスリーワンマンライブが決定したことをアナウンス。この日のライブの準備を行ううちに、改めてステージでプレイしたい曲がたくさんたまっていたことに気づいたそうで、きっと毎月聴き応えのあるパフォーマンスで楽しませてくれることだろう。新生LIPHLICHの今後にも期待したい。

撮影:東 美樹/取材:海江敦士

【ライブ情報】
■『AREA 22nd anniversary~LIPHLICH -Monthly- Oneman Show~』
4月25日(木) 東京・高田馬場AREA
5月10日(金) 東京・高田馬場AREA
6月14日(金) 東京・高田馬場AREA
7月12日(金) 東京・高田馬場AREA
8月10日(土) 東京・高田馬場AREA
9月14日(土) 東京・高田馬場AREA
10月12日(土) 東京・高田馬場AREA
11月09日(土) 東京・高田馬場AREA
12月22日(日) 東京・高田馬場AREA
※詳細後日解禁

■イベント出演
3月14日(木) 東京・EDGE Ikebukuro
3月20日(水) 北海道・札幌PENNY LANE24
3月21日(木) 北海道・苫小牧ELLCUBE
3月27日(水) 東京・高田馬場AREA
5月04日(土) 東京・高田馬場CLUB PHASE

◎オフィシャルホームページ:http://www.liphlich.com/
1月12日@TSUTAYA O-WEST

【ライブ情報】

■『AREA 22nd anniversary~LIPHLICH -Monthly- Oneman Show~』
4月25日(木) 東京・高田馬場AREA
5月10日(金) 東京・高田馬場AREA
6月14日(金) 東京・高田馬場AREA
7月12日(金) 東京・高田馬場AREA
8月10日(土) 東京・高田馬場AREA
9月14日(土) 東京・高田馬場AREA
10月12日(土) 東京・高田馬場AREA
11月09日(土) 東京・高田馬場AREA
12月22日(日) 東京・高田馬場AREA
※詳細後日解禁

■イベント出演
3月14日(木) 東京・EDGE Ikebukuro
3月20日(水) 北海道・札幌PENNY LANE24
3月21日(木) 北海道・苫小牧ELLCUBE
3月27日(水) 東京・高田馬場AREA
5月04日(土) 東京・高田馬場CLUB PHASE

◎オフィシャルホームページ:http://www.liphlich.com/

OKMusic編集部

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