ウィーザーの『ウィーザー
(ブルー・アルバム)』は
90年代を代表するL.A産パワーポップ
短命だったグランジブームと
ブリットポップの波
イギリスでも、アメリカのオルタナティブ勢に影響を受け、ビートルズ以来のイギリス王道サウンドとも言えるブリティッシュポップを武器に、オアシス、ブラーらのブリットポップ勢がブレイク、同時にジャミロクワイやブラン・ニュー・ヘヴィーズのようなアシッドジャズも生まれている。第2次ブリティッシュ・インベイジョン以降、90年代半ばにしてアメリカとイギリスのロック事情はかなり違ったものになるのだが、風土や文化の違う国だから好まれる音楽が違うのは至極当然のことだと思う。
アマチュアバンドのような
風貌のウィーザー登場
92年にロスで結成されたウィーザーは、インディーズ的なCMJとメジャーそのもののMTVの両者に認められたスター不在のオタク的要素を持つグループの最右翼であった。ウィーザーはギターとボーカルのリヴァース・クオモをリーダーに、同じくギターとヴォーカルのブライアン・ベル(当初、ジェイソン・クロッパーがギターであったが、デビュー作のレコーディング中に辞めたため、入れ替えで参加)、ベースとヴォーカルのマット・シャープ、ドラムのパトリック・ウィルソンの4人組で、ほとんどの曲をリヴァースが手掛けている。
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