作曲家・船村徹の三回忌法要に北島三
郎、五木ひろし、鳥羽一郎ら140人出

北島三郎


「別れの一本杉」「王将」など5,500曲以上の作品を手がけ、平成29年2月16日に亡くなった戦後歌謡界を代表する作曲家・船村徹(享年84)の三回忌法要が2月16日、東京・高輪のグランドプリンスホテル高輪で行われた。

今回の三回忌法要には、「仲間たちをなァ 大事になァ」という故人が遺した言葉をもとに招待された親しい業界関係者たちや北島三郎、五木ひろし大月みやこ鳥羽一郎島津亜矢ら歌手、合わせて140人が出席。元気なころの笑顔の遺影、そのとなりに「仲間たちをなァ 大事になァ」という文字と故人が大好きな日本酒が飾られた祭壇の前で、会場に駆けつけた出席者たち一人ひとりが献花。

最初に故人の長男で、作曲・編曲家の蔦将包氏が施主として「父は賑やかなことが大好きでしたので、皆さまもぜひごゆっくりと盃を傾けながら楽しんでいってください」とあいさつ。続いてJASRAC理事長の浅石道夫氏が来賓のあいさつをした後、船村門下生出身で、門下生で作っている「船村徹同門会」(会長・鳥羽一郎)で名誉相談役を務める北島三郎が「あっという間の三回忌ですが、いまだにお師匠さんが旅立ったとは思えません。私は1年前に大事な息子を亡くしました。私のおやじとその息子は、月日が経つにつれて思い出がいっぱいよみがってまいります。事あるごとに息子、そしておやじ、お師匠さんが浮かんできます。25歳で歌手になった私は、船村徹という父親と、星野哲郎さんはお母さんで、その両親の間に生まれたのが北島三郎です。そんなおやじがあって私の今日があります」とあいさつ。
五木ひろし


また、五木ひろしが「(デビューのきっかけとなった)全日本歌謡選手権で10週間、毎回、私の歌を聴いてくださったのが船村先生でした。そして何よりも思い出すのが、5週目に歌ったのが、大好きな曲『男の友情』を(作曲者の)船村先生の前で歌ったのですが、先生から「よくこんな難しい歌を選んだね」と言われ、10週勝ち抜いたとき「君のような歌手がいまの歌謡界に必要なんだよ」と、最高のお褒めの言葉をいただきました。五木ひろしとしてスタートして49年目に入りましたが、その10週がなければ私は存在しません。私は船村門下生でも何でもありませんが、すっと応援し続けてくださったのが船村先生でした」と、故人との想い出を語った。
(左から)村木弾、静太郎、鳥羽一郎、天草二郎走裕介


「仲間たちバンド」が、船村徹の数々のヒット曲の中から同メンバーたちが選んだ想い出の曲から「柿の木坂の家」「みだれ髪」、家族が選んだ想い出の曲から「街路樹」「風雪ながれ旅」を心を込めながら演奏。また、故人の形見分けとして、衣服や帽子、ぐい呑みなど120点が抽選で出席者たちにプレゼントされた。

最後に鳥羽一郎、静太郎、天草二郎、走裕介、村木弾の内弟子5人が祭壇の前に立ち、全員で船村作品「師匠(おやじ)」を歌い、鳥羽は「三回忌にまた船村先生を大勢の皆さんにしのんでいただき、ありがとうございました」と礼を述べた。

(提供:サンニュース)

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