カンザキイオリ エモーショナルなボカロソング「君の神様になりたい。」

カンザキイオリ エモーショナルなボカロソング「君の神様になりたい。」

カンザキイオリ エモーショナルなボ
カロソング「君の神様になりたい。」

若い人にこそ聴いて欲しいボカロ曲
将来のこと、自分が暮らしている環境のことを考えて病んでしまう若い方は多いはずです。
そんなあなたにぜひとも聴いて欲しいボカロ曲がこの「君の神様になりたい。」。
胸が熱くなり、悩みなんてどうでもよくなり、部屋から飛び出したくなる。
とにかくエモーショナル。この曲を聴いて、自分の心を解放してしまいましょう!
「君の神様になりたい。」とは?
「君の神様になりたい。」は2017年9月30日にYouTubeで、10月1日にはニコニコ動画で公開されたボカロ曲です。
使用VOCALOIDは初音ミク。ダイナミックな音像と人の感情の芯を捉えるような歌詞が聴く人の心に刺さり、たちまち人気曲に。
2019年1月時点での各動画サイト合計再生回数は200万回以上!
まるで独白のような、畳み掛けてくる歌が刺さります。また、ピアノとストリングスの切なくて泣けてくるフレーズが心の奥底まで染み込んできます。
歌ってみた動画などのカバーも数多い、カンザキイオリの代表作のひとつです。

作者はアニメ主題歌も手がけているカンザキイオリ
ではここで、作詞作曲者であるカンザキイオリをご紹介させて頂きます。
ボカロPとしてのデビューは2014年に公開された「プロテクト」。初期は黒柿という名義で活動していましたが、2015年2月に投稿された「哀伝ティティ」から、カンザキイオリに名称を変更しました。
若い世代が抱える不安、葛藤、苦しみを代弁するような歌詞が共感を呼び、徐々にその名を知られるように。
2019年にはアニメ「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」の主題歌を、ミュージシャン、コトリンゴと共に担当。
そちらでの名義は「Schrödinger's Cat」なので気づいていなかった方もいるのではないでしょうか。
代表作のひとつ「命に嫌われている。」はボカロソングのカラオケランキング上位に位置する人気作品でもあります!
「命に嫌われている。」については、また別にUtaTenサイト内で特集していますので、ぜひそちらもチェックしてみてください!
【特集】歌詞の意味を知ると伝えたい言葉に気付かされる「命に嫌われている。」を読む

心の奥底に訴えかけるような歌詞のメッセージ性
それでは「君の神様になりたい。」の魅力について、ここから存分に書いていこうと思います!
やはり、まず注目したいのは歌詞。
この曲が好きになった理由は歌詞だ、という方は多いはずです。
誰かの気持ちを代弁するような、自分の思いを全て曝け出すような言葉選びに、読んでいるだけでも胸が熱くなってきます!
時には強さが感じられ、時には弱くも見えて、そして人間味に溢れている。

カンザキイオリの楽曲の魅力のひとつが、この、真っ直ぐで心の奥底に訴えかけてくるような言葉の渦です。
「君の神様になりたい。」の内容にはこのあとじっくりと触れていきますので、お楽しみに!
壮大でエモい!サウンドのかっこよさ
では次にサウンドについて!
「君の神様になりたい。」のサウンドは簡単に言うと、ピアノロック調です。
まず、アコースティックギターの音とエレキギターの歪んだ音が疾走感あるドラムフレーズとともに曲の芯を支えています。
そこにピアノのエモーショナルで切ない旋律が重なり、胸がぎゅっと締め付けられるような味わいを生み出しています。
さらにストリングス!ストリングスパートの柔らかいハーモニーが曲全体を包み込んでいますね。
ストリングスパートがないと愚直なまでにまっすぐなピアノロックになりますが、あることによって奥行き感、壮大な雰囲気、曲調を形作っています!
「君」への思いが詰まった歌詞
さて、ここからは歌詞の内容をじっくり紐解いていこうと思います。
さきほども紹介した歌詞ですが、改めてこの部分から見ていきましょう。
まずタイトルにある「君の神様になりたい。」という言葉通り、歌詞は「君」に対してのメッセージが綴られています。
ここで言う「君」は聴く人のこと。
そして歌詞に出てくる「僕」は作者自身だと察せられます。
というのも、おおまかに歌詞の中身を説明すると「歌の力で君を救いたい」という内容だからです。
「歌を作る自分」つまりカンザキイオリから「君へ」言い換えるとリスナーへのメッセージソングだと言えます。
冒頭からとても胸締め付けられる歌詞ですね。
曲を聴いた人に、命の大切さ、家族の大切さを分かって欲しい…なんて言いながら、実は共感して欲しかっただけ。
つまり、良いことを言って承認欲求を満たしたいだけなのが「僕」だということです。
創作している中で、なかなか言い出しづらい本音、ではないでしょうか。たくさんの人から共感を得たい。
もちろん本音なので「命を大切に、家族を大切に」は嘘ではありません。
しかし自分の中にある承認欲求に気づいていて、後ろめたさに悩んでいます。
「君の神様になりたかった。」とあります。
さきほども書きましたし、ここでも「ただのエゴの塊だった。」と綴られているように、自分を満足させたいがために「僕」は歌を作っています。
そして、そういう気持ちでは誰も救えない…なんて思っています。
しかし、僕の歌で聴いている人の心を救いたい、という思いはあるのです。
創作全般に言えることですが、自分が作ったものに対して「これを作った人は、私を救ってくれた神様だ」なんて思われたら、それ以上の喜びはありません。
でも自分にはそんな才能はないし、救えるとも思えないけど、でも「君」を助けたかったからこの歌を作った、というのがここのフレーズです。
「君の神様になりたい。」のメッセージ性が凝縮された部分と言えますね。
自己満足だけで人は救えない。でも救いたい。でも無理だ。
「僕」の葛藤が如実に現れているのがサビの歌詞です。
さらにこのあと「僕」がどういう感情を抱いているのかが綴られていきます。
「あなたに救われました」なんて言ってくれるけど、結局は自分自身で解決したんだろ?という、投げやりな言葉がありますね。
誰かを救うことに憧れたところで、結局はボロボロの自分がここにいるだけ。
それをどうにかしようと「ゲロを吐くように歌う日々」。余裕はありません。
でもそうして必死に歌って、等身大の自分で誰かを救えないかと「僕」は考えています。
そして、考えに考えを重ねた結果、ひとつの答えに行き当たります。
「僕」の歌で救うのは無理かもしれない。
でも「君」は幸せになれる、と。
「僕」の歌があろうがなかろうが、幸せになれるよ、と。
人は弱くない、「君」は強いんだ、という真っ直ぐで真摯なメッセージです。
どうでしょう。どこか悲しくて、でも心揺さぶられる歌詞ではないでしょうか。
大サビです。
まず、自分の強さに気づいて欲しい。
そして、ほんのちょっとでも、僕の歌が立ち直るためのきっかけになれれば嬉しいな…という終わりです。
生々しいとも言える、溢れ出す思いで締めくくられていますね。
特に、将来への不安を抱えた若者、自分がどういう風な人間になりたいかを考えている学生にじっくり向き合って欲しい歌詞の中身でした。
「君の神様になりたい。」のオススメ歌ってみた動画を3つご紹介!
ではここで、「君の神様になりたい。」のオススメ歌ってみた動画をご紹介させて頂きます!
メガテラ・ゼロ

ひろみ

楠木郁

もしカラオケで歌うのであれば、メロディーを意識するよりはいかに感情を込められるかを考えた方がいいかもしれません。
多少外れていても、この歌詞のメッセージ性が再現できるかどうかに重きを置いた方が、曲の雰囲気が出るはずです。
ぜひとも全力で、ぜひとも大声で!
曲の雰囲気とは真逆?な作者本人にも注目!
先ほども書きましたし、動画ページの作者コメントを読んで頂ければ分かりますが、やはりこの曲の「僕」とはカンザキイオリ自身だと思われます。
誤解を恐れずに言うと、ネガティブ思考な曲です。きっと彼自身が抱えている悩みなのでしょう。
ですが実は、カンザキイオリはとてもユーモア溢れる人物としても知られています。
彼のそういった側面を見たい方はぜひ、Twitterの公式アカウントをチェック!
■カンザキイオリ公式Twitter
それを踏まえた上で、またぜひ「君の神様になりたい。」の歌詞も読んでみてください!
また違った捉え方ができるはずです!
▼もう一度「君の神様になりたい。」の歌詞を読む

TEXT 荒木若干

UtaTen

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