ドミコにしか鳴らせないロマン溢れる
ロックサウンド。
ドミコのダイナミックなギターとエネル
ギッシュなドラムから鳴る「最高にカッ
コいい」ロックに陶酔する。
昨年<これはバズるぞ2018>で5位にラ
ンクインしたドミコって?
曲のテイストはピザのように種類が豊富。ピザには生地がないと成り立たないように、ドミコの生地にはロックサウンドが敷いてあります。
そこに泥臭さだったり、スタイリッシュさであったり、気怠さだったり、ポップネスが加わって彼らならではの味付けがされて最高にカッコいい楽曲が出来あがります。
またドミコの歌詞は難解なものが多いです。
例えば”怪獣たちは”の〈喉元を塞いでいた 割れた破片 ストローで吸ってみたい〉。
“怪獣たちは”と名付けられた曲名でストローのフレーズが出てくる不思議さが引っかかります。
さかしか(Vo/Gt)は自身の音楽について、
【音楽で何かを訴えかけることはしないので。音楽で何かを訴えかけるのって、めっちゃダサいなって思うんですよ。】
歌詞に関しても、意味やメッセージよりも単語とメロディーが合うところを大切にしているようです。
昨今、シーンを圧巻するバンドの多くがメッセージやテーマを大切にしています。
自身の考えを届けるには、音や歌詞を使って受け入れてもらいやすくすることが、多くの人に知ってもらうための第一歩だからです。
しかしドミコは敢えて何かを訴えたりしません。
そこにはドミコ自身のポリシーが存在するからです。余計なことは考えず、純粋に音楽を楽しんでほしいという音楽愛がドミコの音楽をつくっています。
どうしても言葉の意味やバンドのストーリーばかり考えてしまう頭デッカチな人に、「これ、どう?」と曲を突き付けるシンプルなかっこよさがドミコの魅力です。
ツーピースバンド、ドミコのライブ
くじらの巣
また、ワールドクラスのライブをする彼らは17年にバンド初の中国ツアーを敢行。JETが来日した際にはなんと全公演でゲストとして出演を果たしました。
ライブをみていても、曲作りに関しても、自分たちでつくることを大切にしています。
型があるものよりも形をつくっていく工程こそが、彼らを彼らたらしめる理由ではないでしょうか。
さかしか(Vo/Gt)は元々、ベッドルームミュージックが好きで宅録で曲作りをしたり、音を楽しむためにスタジオに入り、そこから曲をつくったり、2部屋分くらい離れたところにマイクを置いて録音することでドラムの響かせ方を変えてみたりと、アナログな手法で音楽を楽しみながら作っています。その姿勢はDIYに勤しむ青年のようにまっすぐで楽しげです。
ドミコの人気おすすめ曲
まどろまない
さかしたは「まどろまない」と言っている舌の動きが面白いと語っており、計算ではなく感覚的に曲をつくっているのだと感じました。
またこの曲はストレイテナーのホリエアツシがドミコをプッシュするキッカケになった曲でもあります。
こんなのおかしくない?
社会の不条理にぶつかったときに聴くと、その憂鬱をスカッと晴らしてくれます。
2番のBメロのフレーズが〈胸、荒い、呼吸、細い肩、腕、腰、頭ん中〉と単語ばかりなのに、メロディーが綺麗で歌詞カードを見ないと英語ではという錯覚に陥ります。
ちなみにニール・ヤングの“Hey Hey, My My”のような「ロックは死なない」という意味ではないそうです。
ペーパーロールスター
〈ハロー あたしは怖がりもしない〉の歌い出しとストリートアートをする老婆が不敵に笑う姿が痛快で、西海岸をオープンカーでぶっ飛ばしているようなスピード感がたまらないです。
最新アルバム”Nice Body?”から感じた
こと
“ベッドルーム・シェイク・サマー”の心地よい浮遊感に浸っていると、はなからドミコらしさなんてものはどこにも無かったのだと気付きました。
彼らはただ、自分たちがカッコいいと思えるものを追いかけていくだけなのです。宅録でも、瞬発的に作った曲でも、アナログな録音の仕方でも、カッコよければ問題なし。心に響く音楽がないなら自分たちでつくれば良い。
ロマン溢れるDIY精神で、ファンの心を捉えて離しません。
ベッドルーム・シェイク・サマー
今後行われるライブ
ドミコ「Nice Body Tour?」 (全てワンマン公演)
2019年3月10日(日) 名古屋:CLUB UPSET
3月16日(土) 札幌:KRAPS HALL
3月20日(水) 宮城:enn 2nd
3月24日(日) 大阪:umeda TRAD
3月29日(金) 新潟:CLUB RIVERST
3月30日(土) 金沢:GOLD CREEK
4月6日(土) 岡山:ペパーランド
4月7日(日) 香川:高松TOONICE
4月19日(金) 東京:LIQUIDROOM
5月18日(土) 沖縄:output
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ドミコ長谷川Twitter
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ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。