L→R 高嶋 楓、南 菜生、今田夢菜、大上陽奈子

L→R 高嶋 楓、南 菜生、今田夢菜、大上陽奈子

【PassCode インタビュー】
このアルバムが照らす未来を信じて
突き進んでいく

アルバム『ZENITH』以来、約1年8カ月振りとなるメジャー2ndアルバム『CLARITY』をリリースしたPassCode。「Ray」「Tonight」といったライヴに欠かせない楽曲をはじめ、前作よりもバラエティーに富んだ作品に仕上がっている。アルバムへの想い、今作を引っ提げたツアーへの意気込みを南 菜生と高嶋 楓に訊いた。

自分たちの身ひとつで戦っている
という私たちの現状

1年8カ月振りのオリジナルアルバム『CLARITY』がリリースされましたが、今回はどんなアルバムにしようと思って作り始めましたか?

前作の『ZENITH』はモノクロな感じで、“PassCodeとはこんなものだ!”と見せつけるような、殴りかかるような作品なんですけど、今回の『CLARITY』はそんな『ZENITH』があったからこそ作れたと思いますね。自由さやカラフルさがあるものにしたいというのを、作曲をしていただいている平地孝次さんとメンバーみんなで話しました。だからこそ、今回のアルバムには光が降り注ぐような曲や光にまつわる曲が多くなっています。

「Ray」や「DIVE INTO THE LIGHT」などはタイトルからも光が感じられますね。

はい。狭い空間で外に出たくて足掻いて歌っているようなイメージの曲が多かった『ZENITH』に対して、今回はもっと大きなところで歌っていて。もっと遠く、どこまでも行けるような作品になったなって思います。
高嶋
私も同じ。メジャー1stアルバムとして『ZENITH』を出せたからこそ、出せたアルバムだと思います。

3月31日に代官山UNITで行なったリリースイベントでもアルバムの中からの新曲をいくつか初披露されましたが、反響はいかがでしたか?

高嶋
どの曲もすごく反響が良かったです。「DIVE INTO THE LIGHT」は配信もされていなくて、初めて聴く曲だったにもかかわらず、すごく盛り上がってくれました! レコーディングをしている時から“ライヴで盛り上がりそうな曲だな”って思っていたんですけど、その時のイメージ通り、ライヴ映えする曲だと実感しました。

さっき南さんが言ってたようにカラフルなアルバムになりましたが、曲順を決めるのは難しくなかったですか?

曲順は平地さんが決めてくれました。もともと1曲目の「PROJECTION」だったら“1stソング”という仮タイトルが付いていたり、「4」は4曲目という意味で“No.4”という仮タイトルだったり、平地さんが曲を作りながらアルバムの中の何曲目に入れるかというのを想定されていました。悩んだのは「horoscope」の置きどころだったらしいです。「WILL」が最後と決めていたので、例えば「horoscope」~「WILL」という流れでアルバムを締め括るとしっとりとした印象で終わる感じがするので、最終的に真ん中あたりに入れたと聞きました。
高嶋
「horoscope」はこれまでの楽曲とは違うタイプなので、真ん中にあることでアルバムの中のいいアクセントになっていると思います。
うん。シングル曲でもやってこなかったタイプの曲だし、PassCodeの新しい挑戦の曲でした。

収まるべくして収まった曲順だと言えそうですね。ラストの「WILL」も最後に相応しい曲だなって思いましたし。

高嶋
最後は歌とギターで終わるんですけど、アルバムの最後がそれだというのがエモいなって思いましたし、すごく意味があることだと思いました。
そうそう。歌とギターのところは、最初はもっと音数があってサビっぽい感じだったんですけど、あえて派手さや装飾をなくすことで、戦っている自分たちの姿を分かりやすく伝えることができたと思っています。何も纏わず、鎧や武器も持たず、自分たちの身ひとつで戦っているという私たちの現状を。平地さんからそういう説明を受けて、この曲が最後にあることに意味があるんだなって思いました。それと、このシンプルなアレンジになった理由も。シングルの場合は3曲収録されていても一曲一曲のつながりはあまり考えずに作っていますけど、アルバムは1曲目から12曲目までのつながりや流れも重要だと思っていますし、『CLARITY』はそのつながりのきれいさが感じられるアルバムだなって。

ちなみに、アルバムタイトルの“CLARITY”はどういう意味が込められていますか?

高嶋
直訳すると“明快な”という意味なんですけど、これまでPassCodeが辿ってきた道を信じて、これからもこのアルバムが照らす未来を信じて突き進んでいくという意味が込められています。

まさに光が見える、ポジティブな意味が込められていたんですね。12曲に加えて、ボーナストラックとしてドラマ『賭ケグルイ season2』と『映画 賭ケグルイ』のオープニングテーマになっている「一か八か」が収録されていますが。

平地さん以外の方では初めての曲です。最初は“PassCodeの色になるのかな?”って不安もありましたけど、アレンジした音を聴いたらPassCodeの音だと思えて安心しました。平地さんが作っているからこういうカラーになっていると思っていたんですけど、アレンジなどを加えることによってちゃんとPassCodeの曲になるという発見というか、新しい可能性が見えた曲です。

このドラマと映画をきっかけにPassCodeの世界に触れる人も増えそうですね。

高嶋
そうだと嬉しいです! この前、『“賭ケグルイ”Fes.』というイベントに出演させてもらった時にドラマの1話と2話を観たんですけど、「一か八か」がちゃんと『賭ケグルイ』の世界観と合ってるなと思いました。
L→R 高嶋 楓、南 菜生、今田夢菜、大上陽奈子
アルバム『CLARITY』【初回限定盤】
アルバム『CLARITY』【通常盤】

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着