松尾スズキ×松たか子×瑛太『世界は
一人』(脚本・演出 岩井秀人、音楽
:前野健太)をWOWOWで6月に放送

岩井秀人の手掛けた音楽劇『世界は一人』が2019年4月14日に北九州芸術劇場で千秋楽を迎えた。そのタイミングに合わせて、同作品がWOWOWが6月に放送されることが発表された。松尾スズキ、松たか子、瑛太ら豪華俳優陣が演じるのは、林間学校でのおねしょ事件をきっかけにそれぞれの人生が交錯してゆく同級生。松が松尾演じる登場人物の母親や妻になったり、逆に松尾が松演じる登場人物の父親を演じたりと、ひとりが何役も担うことで、それぞれの心理的側面を浮き彫りにしてゆく。
本作は、松尾演じる吾郎の壮絶な人生が軸になっているが、ひきこもり経験のある岩井自身の体験を含め、さまざまな人生がもとになっている。ネグレクト、家族間の確執、トラウマなど深刻なテーマを内包しつつも、幼なじみ3人が経験する一瞬一瞬のきらめきが、切ないドラマとして、そして繊細な喜劇として重層的に描かれる。
ミュージシャン前野健太が作り出した音楽は、3人の人生の“ねじれ”と“交わり”から湧き上がる感情そのもの。劇中歌の作詞には岩井も携わっており、豪華出演陣による歌が、ささやかな人生を宇宙的視野へといざなう奇跡ともいうべき舞台に昇華する。共演者は、菅原永二、平原テツ、さらに本作が岩井の舞台作品初参加の平田敦子、古川琴音。パルコ・プロデュースによる舞台。

<ストーリー>
舞台はかつて炭鉱を中心に栄えるが、環境汚染が進んだことが原因で衰退し、寂れてしまった海辺のある町。この町で生まれ育った3人の同級生、両親に溺愛されて育つ吾郎(松尾スズキ)、家は裕福だが母の愛情を知らない美子(松たか子)、貧乏な家に育ち、吾郎と美子に言い知れぬ感情を抱く良平(瑛太)。彼らは小学校の林間学校でのおねしょ事件をきっかけに人生を交錯させ、家族との確執、窃盗、自殺未遂などさまざまな出来事を経て、人生の罠から逃れながら成長していく。やがて大人になり、二度と交わることがないと思われた彼らの人生が再び結び付く。

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