ベジャールがフレディ・マーキュリー
に捧げた『バレエ・フォー・ライフ』
を上野・東京国立博物館で野外シネマ
上映

映画『ボヘミアン・ラプソディ』で一躍話題のフレディ・マーキュリー、そしてクイーン。この『バレエ・フォー・ライフ』はバレエ『ボレロ』などで知られる振付家、モーリス・ベジャールが、クイーンの17の名曲に振り付けたバレエ作品。日本では2008年以来上演されていないこの作品が、2019年4月26日(金)・27日(土)、東京国立博物館で上映される。
『バレエ・フォー・ライフ』はモーリス・ベジャール・バレエ団のカリスマダンサーにして、1992年にHIVで亡くなったジョルジュ・ドンと、1991年にドンと同じ病で亡くなったフレディ・マーキュリーらを追悼するためにつくられたものだ。1997年にモーリス・ベジャール・バレエ団によって初演され、そのカーテンコールにはブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、エルトン・ジョンらが登場し、最後にかかる名曲「ショウ・マスト・ゴー・オン」を生演奏したという、いわばクイーンお墨付きの作品でもある。バレエとロックという異色の出会いが生んだこの話題作は1990年代に一度映像化されたが、その後絶版に。以後はモーリス・ベジャール・バレエ団の公演でしか接する機会のないという、今では幻の作品と言ってもいいものだ。
上映は上野公園の東京国立博物館の表慶館の前に設置された特別スクリーンにて。2020年のモーリス・ベジャール・バレエ団来日公演で上演が予定されているが、作品の全容を目にする機会は、これが実に11年振りとなる。バレエファン、クィーンファンはもとより、初めてバレエにふれるという方々もぜひ、この機会に足を運んでみてはいかがだろう。開映前には、元ロッキンオンの名物編集者で現在はバレエやクラシックのライターへと転身した小田島久恵氏のプレトークも聞ける。
なお、この上映は、〈上野の森バレエホリデイ〉(2019年4月27日~29日)の一環。今年3回目となるこのイベントでは東京バレエ団によるブルメイステル版『白鳥の湖』公演のほか、バレエ関連のショップやダンサーによるトークショーなど、バレエに関する様々なイベントが催される。こちらもぜひ楽しんでいただきたい。
photo Kiyonori Hasegawa
文=西原朋未

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