【特集】BURNOUT SYNDROMESってどん
なバンド?

「またバーンアウトの話ですか? 本当に好きですね(笑)」

周りからこう言われてしまうほど、動向が気になって仕方ないバンドがいる。熊谷和海(Vo&G)、石川大裕(B&Cho)、廣瀬拓哉(Dr&Cho)からなる、大阪出身の3ピースバンド・BURNOUT SYNDROMESだ。BARKSではたびたび彼らに取材を行ない、音楽的な部分というよりは、どんな人間性のバンドなのかをお伝えしてきたが、ここで改めてその魅力について紹介したいと思う。

(※今回の撮影テーマは「石川大裕とデート」です。詳細は記事のラストで)
Twitterでは日々様々なハッシュタグがついたツイートが投稿されている。彼らに関するものとして「#バーンアウトの良いところ3選」というハッシュタグを見つけ、のぞいてみたところ多くのファンが自主的に参加して「良いところ」をツイートしていた。特に目立ったのは「ファンサービスが素晴らしい」という言葉だ。バンドのサービス部門を担当するのは石川大裕。ベースを弾き、コーラスをするだけでなく、総合司会、総監督としてライブを盛り上げ、社交性抜群で広報も担う26歳、四人兄弟の三男である。

彼の活力は「人を楽しませたい」という気持ち。楽しませるための準備、努力すること自体を楽しいと感じるため、労力を注ぐことについて大変だとは思わないそうだ。
BURNOUT SYNDROMESの最新アルバム『明星』は、小さな星にひとりぼっちで暮らす王子さまの語りから始まるストーリー仕立ての作品。同作を携えて3月に行なわれ、全公演がソールドアウトしたツアー<全国ワンマンツアー2019『明星〜We have a dream〜』>ではアルバムの内容を再現するとばかり思っていたが、アルバムの大きな枠としてのテーマは踏襲しつつも全く別の設定をもとにしたSF要素満載の物語が繰り広げられた。

総監督の石川はツアーが始まる1年前から構想して形にしたと話す。テーマパークのようなドキドキとワクワクを追求し続ける石川のこだわりが見られるのはワンマンライブだけではなく、フェスやイベント出演の際も同様だ。彼らのライブが毎回新鮮に感じるのは、石川がその日にあわせた演出と練りに練ったMCを持ってくるという部分が大きいだろう。
「ライブハウスに行ったことがない」というファンがとても多いこともバンドの特徴のひとつ。小さな子どもをよく見るし、家族揃って応援しに来ているファンもいる。先日、こんなツイートを見かけた。

「バーンアウトのライブ行ってみたい。けど、ライブ行ったことない…。ましてやライブハウスなんて経験ない…。初めてすぎて盛り上がり方とかわかんない…。」

BURNOUT SYNDROMESのことを気になってはいるけど、ライブハウスに行ったことが無いからという理由で躊躇している人に伝えたい。彼らのライブのなかに危険なことは一切無く、周りに怪我をさせるような暴れ方をする人もいない。そして、彼らは「あなた」に向けて曲を届けてくれるから、ひとりぼっちでも大丈夫。ライブの楽しみ方は総監督が教えてくれるし、3人は未だ見ぬ「あなた」に出会うことを心から楽しみにしている。初めてでも問題なく楽しむことができる、それがBURNOUT SYNDROMESのライブだ。
安心してライブに参加できる人が少しでも増えるよう、BURNOUT SYNDROMESチームは動き続ける。<全国ワンマンツアー2019『明星〜We have a dream〜』>の追加公演(
)、12月15日からスタートする新ツアーの会場では「ファミリーゾーン」(3歳以上〜小学生未満対象)が用意され、さらに数量限定で子ども用のイヤーマフ(防音ヘッドフォン)の貸し出しをすることも発表されている。
「究極の楽しい」を実現させるため、彼らはライブ以外の部分でもその力を発揮する。ライブが無い期間には、石川による動画企画「利きお茶」「歌詞カルタ」「以心伝心ゲーム」などのメンバー登場動画がこまめに公開され、ファンを飽きさせることがない。先日公開されたバンドの宣伝動画は某アニメのノリで作られ、最後には「サービス、サービスぅ!」なんてセリフも入っていてBGMもまさしく“それ”。ファンのテンションを最高潮へと導くための努力を怠らない。
先日、ファン発信で「#おねがい大裕さん」というハッシュタグも生まれた。「こんなグッズが欲しい」「地元にライブしに来てほしい」「こんな企画を見てみたい」など様々なツイートが寄せられていて、それに対して石川はInstagramでメンバー会議の様子を公開した。たくさん届いた要望のなかからいくつかピックアップし、検討している様子を見せたのである(ストーリー機能で公開されたため、現在は視聴不可)。彼らが何よりも大切にしているファンの声がきちんと届くバンド、BURNOUT SYNDROMES。お願いのなかに、「ゆっくり休んでください」「健康でいてください」といった、メンバーを気遣うメッセージが含まれていたことも印象深い。

ライブ中のメンバー紹介で、石川は3人の名前のあとに、「そしてここにいるあなたでBURNOUT SYNDROMESです!」と言う。ファンを4人目のメンバーだと公言しているわけだが、多くのエピソードから、その発言が決してライブを盛り上げるためのものではないということがわかる。ファンと誠実に向き合う姿もまた、彼らが愛される理由だ。
たった3つでは収まらない「#バーンアウトの良いところ」を書き綴ってきたが、このメッセージは「あなた」に届いただろうか。

BURNOUT SYNDROMESのワンマンツアーは年に一度きり。一年間の活動の集大成として開催され、そこには一年分の愛が込められている。ツアーの追加公演として4月26日に行なわれる東京・TSUTAYA O-EASTでのワンマンライブでは、とある発表も予定しているという。「あなた」とその内容を分かち合うことが、彼らの幸せに繋がるはずだ。
文◎高橋ひとみ(BARKS)
撮影◎生熊友博
■石川大裕(B&Cho) コメント

撮影めちゃくちゃ楽しかったです!
恋に忙しかった時の自分に戻れたみたいでした!笑

あの頃はデートプラン考えるのに半年とか1年とか普通に費やしていました。
寝ても覚めてもそればっかり。
何したら喜んでくれるかな?こんなサプライズは笑ってくれるかな?バイバイはちょっと寂しいぐらいで丁度いいんかな?…とか。

それが今はもう大切な人が、バンドを応援してくれる貴方だけになったから、寝ても覚めても貴方の事ばっかり。
ライブや物販でたまにしか会えない関係だからこそ全力で考えます。
こんな僕で良ければこれからもずっとよろしくお願いします。

石川大裕
■カメラマン・生熊友博 コメント

以前BARKSさんの取材撮影にて石川さんよりとても良い感想をいただきましたので、今回も楽しみにしておりました。

ビシッとキメてくると伺っていたので、魅力を引き出す為にきちんと準備をして撮影に臨みました。

スカートや髪が画角に入ったら、デートの雰囲気を出しやすいと思いましたが、それが無くても彼女と2人でいる雰囲気が出せる様に切り取り方と話し方を考え“デート中ってこういうシチュエーションあるよな”って考えながら撮影しました。とても良い勉強になりましたし、石川さんのデート中の表情や仕草を引き出せたと思います。

生熊友博


■撮影テーマについて

BURNOUT SYNDROMESにとってのライブは「デート」である。石川さんがライブのMCでそう言っていました。デート=日時や場所を決めて会うこと。デートもライブも、待ち合わせをして楽しい時間を共有するという部分が同じだからだそうです。

彼らの初ワンマンライブは、2013年12月に東京・渋谷CLUB CRAWLで行なわれました。それから5年4ヶ月、2019年4月に現時点での最大規模の会場、東京・TSUTAYA O-EASTワンマンに挑みます。どちらのライブハウスも同じ渋谷エリアにあるので、この機会に改めて「初デート」の場所に行ってみることにしました。

デートにはもちろん花束を。コーヒーを飲んだり、散歩をしたりと、楽器を持っている写真は1枚もありませんが、それもバーンアウトらしいかなと(笑)。素敵な写真ばかりなので、ぜひ最後のページまでご覧ください。

高橋ひとみ(BARKS)


<全国ワンマンツアー2019 〜EXTRA SUPER STAGE〜>

2019年
4月26日(金)東京・TSUTAYA O-EAST
5月10日(金)大阪・BIGCAT
※チケット情報はこちら


<BURNOUT SYNDROMES 全国ツアー>

2019年
12月15日(日)愛知・THE BOTTOM LINE
12月20日(金)東京・Zepp Tokyo
2020年
1月11日(土)宮城・Rensa
1月24日(金)福岡・BEAT STATION
1月25日(土)広島・VANQUISH
2月11日(火・祝)大阪・なんばHatch

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