【内田雄馬 インタビュー】
自分のことを少しでも
肯定する気持ちに
なってくれたら嬉しい
僕の音楽がその人を動かす
きっかけになったら嬉しい
カップリング曲「SOS」はR&Bテイストのバラードですが、R&Bはお好きなんですか?
R&Bは大好きで、高校時代から三浦大知さんや東方神起さんなどを聴いてきました。その中でもバラードは特に好きでしたね。
「SOS」は内田さんの好みが反映されているわけですね。
はい。前シングル「Before Dawn」のカップリング曲「Stardust」を作ってくださったShogoさんと早川博隆さんから“こういう曲もあるけど、どうですか?”とご提案していただいたのですが、聴いた瞬間に“歌いたい!”と思いました。
エモーションを溜め込んで爆発させているような歌声ですね。
そうですね。物語性の強い歌詞なので、僕が今まで演じてきたキャラクターと重なるところもあって。いろいろなキャラクターの顔を浮かべながら歌っているうちに、すごく感情移入してしまったのですが、それをグッと堪えながら、どこか俯瞰から見て表現するような気持ちで歌いました。だから、聴いた方自身を投影してもいいですし、その人の中で感情が入りやすいアニメのキャラクターや関係性に重ねて聴いてもらってもいいと思います。
3曲目の「MAJESTIC」はフェスが似合いそうな楽曲ですね。
広い場所で歌いたい曲です。掛け声もあるので、みんなで一緒に歌いたいですね。デビュー曲の「NEW WORLD」と同じく、SHOWさんが作詞作曲をしてくださったのですが、僕は音楽活動において“共有する”ことを大事にしているので、みんなでひとつのものを作るという内田雄馬の音楽の在り方を存分に反映して作っていただきました。僕が振りかざす旗にみんなが集って、そこから“一緒に行こうぜ!”みたいな。そういう意味でも、みなさんが新しい未来や夢に向かう時の原動力のひとつになってくれたらいいですね。
早くライヴで歌いたいですね。
早くみんなと一緒に歌いたいです! いずれはワンマンライヴやツアーも行ないたいと思っているので、その時の大きな盛り上がりのひとつになるんじゃないかなと思います。以前に三浦大知さんや東方神起さんのステージを観たことがあるのですが、その時に僕が感じた衝動みたいなものを、みなさんにも感じてもらえるライヴにしたいですね。
昨年5月のデビューからちょうど1年ですが、どんな変化がありましたか?
まだいろいろなものを吸収している時期ですけど、客観的に物事を見られるようになりました。“アーティスト内田雄馬”は自分だけじゃなく、活動を支えてくれているチームや聴いてくださるみなさんによって成り立っていて、それは個人としての内田雄馬とも違うものだと思っています。どうすればよりみんなに楽しんでもらえるかを自分ひとりで主観的に考えるのではなく、いろんな意見を取り入れて、みんなで同じ方向を目指すのが素敵だなと。音楽活動を通してもっとも感じたのが、そういう気持ちでした。この考え方は声優の活動にも還元されています。アニメは大勢でひとつの作品を作るので、音楽活動を通してそのことを強く意識できるようになりました。そういう意味では、すごく大きな1年でしたね。
“アーティスト内田雄馬”として、何か聴く人に対して伝えたいことは?
自分も音楽が好きなので普段からいろいろ聴くのですが、音楽は日常を彩ってくれるものだと思っています。楽しい時、辛い時、頑張りたい時、いろいろな感情にその都度寄り添ってくれるものだから、その人の人生におけるプレイリストに内田雄馬の曲を1曲でも入れてもらえることができたらなと。“洗濯をしよう”とか“走りに行こう”でもいいですし、僕の音楽がその人を動かすきっかけになったら嬉しいですね。
取材:榑林史章
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シングル「Speechless」2019年5月8日発売
KING RECORDS
- 【期間限定盤(DVD付)】
- KICM-91930
- ¥1,800(税抜)
- 【通常盤】
- KICM-1930
- ¥1,300(税抜)
ウチダユウマ:2013年に声優デビューし、数々の人気作で存在感を発揮。その一方で自身の出演作品のライヴイベントでは高い歌唱力も披露。歌の活動に期待が高まる中、さわやかにどこまでも突き抜ける声とキレのあるダンスを武器に、18年5月にシングル「NEW WORLD」でアーティストとしてデビュー。19年3月に『第13回声優アワード主演男優賞』を受賞、同年秋からは初の単独ライヴツアーを開催し、追加公演をパシフィコ横浜にて行なった。そして、21年10月には幕張メッセイベントホールにて『YUMA UCHIDA LIVE 2021「Equal Sign」』公演を成功させた。内田雄馬 オフィシャルHP
「Speechless」MV(Short ver.)