「高畑勲展」イメージボード、レイア
ウト画など、展示内容の一部詳細が明
らかに

 昨年4月5日に死去した日本アニメーション界の巨匠・高畑勲監督の回顧展「高畑勲展――日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation」の展示内容の一部が明らかになった。
 「1章 出発点─アニメーション映画への情熱」では、高畑監督が1961年に演出助手として手がけた「安寿と厨子王丸」から、新たに発見された絵コンテが公開され、アニメーション作家としての歩みを踏み出した高畑監督の原点に迫る。
 「2章 日常生活のよろこび─アニメーションの新たな表現領域を開拓」では、東映動画退社後に参加した「アルプスの少女ハイジ」(74)の、絵コンテやレイアウト画、オープニング原画、セル付き背景画などを展示。これらを検証することで、宮崎駿、小田部羊一、近藤喜文といった盟友たちとのチームワークのかたちを浮き彫りにしていく。
 「3章 日本文化への眼差し─過去と現在との対話」では、85年に設立されたスタジオジブリで高畑監督が手がけた、「平成狸合戦ぽんぽこ」(94)のイメージボードやレイアウト画、セル付き背景画などを公開。日本の現代史に注目し“里山”というモチーフのもと、日本の風土や庶民の生活を描き出していく高畑の話法を解説する。
 「4章 スケッチの躍動─新たなアニメーションへの挑戦」では、「かぐや姫の物語」(13)ほか、日本古来の絵巻物の研究から発展した、デジタル技術を利用した水彩画風の描画法など、人物と背景が一体化した新しい表現スタイルを紹介していく。そのほか同展では、絵を描かない高畑監督の“演出”というポイントに注目し、制作ノートや絵コンテといった未公開資料も多数展示される。
 「高畑勲展――日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation」は、7月2日~10月6日に東京国立近代美術館で開催。4月23日からは、展覧会公式サイトほかで前売り券の販売がスタートする。一般1300円、大学生900円、高校生400円で、ローソンチケットでは手ぬぐいセット券(2200円)、 チケットぴあでは湯のみセット券(2000円)、イープラスではチケットフォルダセット券(1700円)も、各1000枚限定で販売中。

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