昭和から平成そして令和へ~ミュージ
カル『アニー』ゲネプロレポート/【
THE MUSICAL LOVERS】ミュージカル『
アニー』第32回

★ウォーバックス(藤本隆宏)、アニー(岡菜々子・山﨑玲奈)が出演予定

2019年4月27日(土)19:56-20:54
日本テレビ『世界一受けたい授業』
★メイキング特番、日テレプラス(CSチャンネル)でも放送予定
2019年4月27日(土)4:30-、5月5日(日)24:00-、5月7日(火)22:00-、5月10日(金)22:00-ほか
日テレプラス(CSチャンネル)『シューイチプレゼンツ開演直前!ミュージカル「アニー」魅力たっぷりSP!』
【THE MUSICAL LOVERS】Season 2ミュージカル『アニー』
【第32回】昭和から平成そして令和へ~ミュージカル『アニー』2019ゲネプロレポート
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2019年の丸美屋食品ミュージカル『アニー』が4月27日(土)より新国立劇場 中劇場にて上演される(5月13日まで。8月より大阪・松本・仙台・広島・名古屋でも上演)。オリジナル初演は42年前の1977年4月21日、NYブロードウェイのアルヴィン・シアター(現ニール・サイモン・シアター)で開幕し、同年のトニー賞でベスト作品賞など7部門を受賞した。一方、1986年(昭和61年)にスタートした日本テレビ主催版は以後毎年開催され、34年目の今年は平成と令和の二つの元号をまたぐ公演となった。ちなみに平成最終日4月30日(火)の『アニー』は12時からチーム・モップ、16時30分からチーム・バケツがそれぞれ担当する。そして令和最初の5月2日(木)は12時からチーム・バケツ、16時30分からチーム・モップが担当する。こうして昭和・平成・令和の三世代に亘り上演が継続されてきた本作、のべ176万人もの観客に感動を与え続けてきたというから、まさに国民的ミュージカルと呼ぶにふさわしい。
その『アニー』2019のゲネプロ(最終通し稽古)と囲み会見が、開幕前日の26日に、新国立劇場でおこなわれた。2017年からは演出に山田和也を迎え、翻訳台本・振付・舞台美術・衣裳なども一新された。山田といえば、2020年に渡辺直美主演のミュージカル『ヘアスプレー』を演出するが、その『ヘアスプレー』の脚本も、『アニー』と同じトーマス・ミーハンが手掛けている(ただし『ヘアスプレー』は、マーク・オドネルと共作)。
さて、このほどメディア向けに公開されたのは、チーム・バケツの『アニー』だった(第一幕のみ)。舞台は、世界大恐慌直後のニューヨーク。誰もが希望を失う中、寒い孤児院で本当の両親が迎えに来る「明日」を信じて生きるアニーを、岡菜々子(おかななこ)が演じた。その模様を、アニーになりたい歴32年の筆者がここにレポートする(注意:ネタバレNGの方は、この先の閲覧をご遠慮ください)。
<ミュージカル『アニー』あらすじ>
世界大恐慌直後の1933年12月、真冬のニューヨーク。1929年からの世界的大恐慌が色濃く残り、家や職を失う人々にあふれ、誰もが希望を失っていた。そんな中、ニューヨーク市立孤児院には前向きな11歳の少女アニーがいた。アニーは孤児院を脱走し、犬のサンディ、さらには「フーバービル」の人たちと出会うが、警官に補導され孤児院に連れ戻される。そこに大富豪ウォーバックスの秘書グレースがやって来た。アニーはウォーバックス邸でクリスマス休暇を過ごすことに。ウォーバックスはアニーにひかれ、養子にしたいと願う。しかしアニーは「普通の子と同じように両親と暮らしたい。父さんと母さんを見つけ出したい」と望んだ。ウォーバックスは5万ドルの賞金を出し、アニーの両親を公開捜索。しかし両親になりすまそうとする悪人は、全米にごまんといた。どうするどうなる、アニー!?(第一幕:70分 休憩:20分 第二幕:60分<予定>)

■サンディが小型犬に!
これまで日本テレビ主催の『アニー』において、アニーの相棒である野良犬「サンディ」といえば、「白くて大きなフワフワの犬」だった。1986年から2017年までサンディを勤めてきたのはオールド・イングリッシュ・シープドッグ。2018年はレトリバーの血を引くミックス犬となったものの、いずれも大型犬だった。しかし今回、チーム・バケツのアニー(岡菜々子)の相棒は、トイ・プードル(♂)に! また、もう片方のチーム・モップのアニー(山﨑玲奈)の相棒も、ミックス犬(♀)となり、大幅イメージチェンジが図られた。
「Tomorrow」を歌うアニー(岡菜々子)とサンディ。サンディはこれまでの大型犬から大幅チェンジ!
■YES! 早見優のハニガン
ニューヨーク市立孤児院で、アニーたちの地獄をつくる存在が、院長のハニガン(早見優)だ。これまでの舞台経験は、『オズの魔法使い』でドロシー、『レ・ミゼラブル』ではコゼットという可愛い役ばかりで、今回のオファーの際も「アニー役かしら?!と思った」と制作発表で笑わせていた早見だが、今回の舞台では、ゲネプロ後の囲み会見でも大富豪ウォーバックス役の藤本隆宏が「キュートでセクシー」と絶賛していたとおり、大人の女性の魅力を強烈に放ってみせた。
ラジオドラマ「ヘレン・トレント」をうっとりと聴く表情、孤児院を脱走したアニーを連れてきた17管区ウォード警部補(矢部貴将)に取り繕うときの可愛らしさ……この早見ハニガンの放つ“誘惑光線”に、洗濯屋のバンドルズ(後藤光葵)や17管区ウォード警部補は何故か“クラッ”となってはくれないけれど。「恋人もいないのに子どもだけはいる」と嘆くハニガンは、子どもにめっぽう手厳しい。皆に「大好きです、ハニガンさん」と言わせておいて、けだるそうに「フンッ」と吐き捨て、早朝からの掃除や裁縫仕事の指示をする。部屋中に隠した酒ビンが全部からっぽだったときのイライラ。変幻自在な表情を見せるハニガンに、筆者の心の中では思わず「YES!」と喝采が上がった。
「Little Girls」
■大富豪の威厳を支える、強く優しい秘書グレース
アニーは、大富豪ウォーバックス(藤本隆宏)の秘書グレース(蒼乃夕妃)に選ばれ、ウォーバックス邸でクリスマス休暇を過ごすことになった。
「I Think I'm Gonna Like It Here」
これまで若さと精悍さが際立っていた藤本は、3年目を迎えた今年、しわがれ声の威厳あるウォーバックスを演じた。一方で、アニーがウォーバックスの仕事をお茶目に妨害すると、本気で相手してしまうような子どもっぽさも見せる。
アニー VS ウォーバックス
「子どもたちと一緒に舞台に立つことが初めての経験」と制作発表で語っていた元宝塚歌劇団トップ娘役の蒼乃。彼女のグレースは、アニーへの優しい視線、ウォーバックスの秘書としてのキリリとした強さ、ハキハキと自分の意見を通す実直な仕事人ぶりがとても清々しかった。「孤児を招きたい」としか言われなかったのでアニーを連れてきたら、「孤児といえば普通女の子だろう」などとウォーバックスに理不尽を言われるが、キッと目を見開いて正論で返す強さ! しかし、ウォーバックスが弱気になれば、喝を入れて力づける。また、時折見せるユーモラスな演技も、なかなかどうして、堂に入っていた。
愉快なグレース
岡の演じるアニーは、飾らない素直さに引き込まれ、歌声は優しく澄んでいる。筆者は心の中で何度も「素晴らしい……」とつぶやいた。大富豪のウォーバックスの家でクリスマス休暇を過ごせる幸福さよりも、本当の両親と暮らしたいんだと訴えるシーンは、このセリフを何百回も聞いた筆者でさえも、涙が止まらなかった。
■服部杏奈、再び『アニー』の舞台へ!
34年目の上演となる『アニー』には、何度かこの舞台に立っているキャストも多い。特にウォーバックス邸の英国人執事ドレークを演じる鹿志村篤臣と、17管区ウォード警部補およびバート・ヒーリー(第二幕)を演じる矢部貴将は、ともに出演19年目だ。
今年はそこへ、2006年アニー役だった服部杏奈が、ルースター(青柳塁斗)の恋人・リリー役として『アニー』の世界に戻って来た。鹿志村・矢部とは13年の時を経て共演となる。上演34年目の『アニー』ならではの奇跡だ。
かつての悪だくみされる側から、今回は悪だくみする側にまわった服部。猫背で「ダハハハハ~」と粗野に笑い、お金にがめつい。お金に関する計画はリリーが考案しているらしく、ルースターに何かと指示している。アニーが大富豪ウォーバックスの養子になりそうだと知ると、「ズルイ!」と、ゴキブリをひっくり返したようにジタバタする。その野太い歌唱力で、ふてぶてしさをよりいっそう強調してみせる。日本テレビの番組「東京暇人」にて、すっかり筋肉芸がおなじみになった青柳塁斗が演じるハニガンの弟・ルースターは、今年もイケメンの仮面を破り捨てて大いに笑わせる。2017年からルースターを演じてきた青柳は、貫禄が身についた服部に嬉しそうに尻に敷かれている。このバカップルにハニガンが加わった三悪で歌う「Easy Street」は、くるくると回転するリリーのダンスに引っ張られ、大迫力だ。
「Easy Street」
■2019年の個性あふれる子どもたち
最初、アニーと孤児たちはニューヨーク市立孤児院で暮らしている。アニーだけは両親がまだ生きていて、いつか自分を引き取りに来ると信じているが、他の子どもたちは自分たちが両親を亡くした孤児であることをしっかり自覚している。とはいえ、最年少のモリー(三浦あかり)は寂しくてたまらない。パパとママがいなくなる夢を見ては、泣いてしまうのだ。そんなモリーにせがまれ、アニーが両親からの手紙を読もうとするとき、皆が「ハッ」とする。もう飽き飽きしているのだ。
それでも、アニーが理想の家族を思い描く「Maybe」を歌うと、失った家族を思い出しているかのような表情で、静かに聴き入る。壁にもたれかかったダフィ(山口紗來)の遠い目。ダフィはこれまで、頼れる一番上のお姉さんというイメージだったが、彼女も寂しさを抱えたひとりの子どもなのだとわかる。ケイト(塩原くらら)は、何かとハニガンに言い返す好戦的なモリーに「こらっ」「こっちへおいで」とこっそり叱り、ハニガンの命令にはビクッと身体を震わせる。
個性あふれる子どもたち
テシー(舟久保美咲希)は、モリーが洗濯かごに入れられて見えなくなってしまうと身体をよじって笑う。これまで気弱なイメージったテシーだが、ハニガンに命令されたドレス作りには、床をペシペシ叩いて密かな抵抗を見せる。ペパー(古矢茉那)はベッドからぴょーんと飛び降りるなど跳躍力が魅力。すぐにジュライにつっかかるペパーの態度は、愛情の裏返しだろうか。メガネが特徴的なジュライ(梁 世姫)も、キビキビした口調で強気に言い返す。散歩シーンではさりげなく体操しており、歌声のハリがまたすごい。これまでのジュライ像(おっとりしている読書家)を覆していて痛快だ。この孤児たちが束になったときの騒々しさは尋常でない。アニーがウォーバックスの養子になりそうだ、と聞いたときの孤児たちの、うるっさいこと!! ハニガンじゃなくとも、「うるさーーーーい!!」と叫び出しそうなリアリティだ。
「It's A Hard-Knock Life」
■アンサンブルにもご注目を
前述のとおり、鹿志村篤臣と矢部貴将は、ともに出演19年目だ。ほか、4年目を迎える谷本充弘、2010年タップキッズ・アンサンブルとしては3年目の神谷玲花、2年目の伊藤広祥・岩﨑ルリ子・川井美奈子、今年からのニューフェイスは後藤光葵、笹岡征矢、木村つかさだ。
ビッグナンバー「N.Y.C.」では、未来のスター役のソロを、初出演の木村がつとめる。今年は未来のスターがアニーと踊る、幻想的なシーンが印象に残った。この「N.Y.C.」にはダンスキッズ(天野竜人、大川正翔、小泉夕桜、土井祐杏貴、長岩萌那、増田心春)も華をそえ、数々の人物が行き交うタイムズスクエアのきらめきを表現する。
一方で、アニーが孤児院を脱走した際に行きつく「フーバービル」や、アニーたちが食べている「どろどろスープ」など、大恐慌時代の貧しさも描かれる。この両輪が、『アニー』の世界を深く描いているのだ。演出の山田ほか、クリエイティブ・スタッフ(音楽監督:佐橋俊彦、振付・ステージング:広崎うらん、美術:二村周作、照明:高見和義、音響:山本浩一、衣裳:朝月真次郎、指揮:福田光太郎)も2017年より続投し、盤石かつテンポの良いステージを支えている。余談だが、「フーバービル」でアニーがもらう謎の食べ物、今年はかなり美味しいようで、アニーは「Hooverville(We'd Like to Thank You, Herbert Hoover)」の曲になっても手放さず、バクバクとむさぼっていた。
「Hooverville(We'd Like to Thank You, Herbert Hoover)」
ゲネプロ終了後、大富豪ウォーバックス役の藤本隆宏、ハニガン役の早見優、アニー役の岡菜々子(おかななこ/チーム・バケツ)・山﨑玲奈(やまさきれな/チーム・モップ)による会見が劇場ロビーで行われた。
二人のアニーは記者から「仲良し?」と質問されると、「言われてみるとわかんないけど……」「そういうことにしとこッ」と、全く飾らない。そんな2人を藤本は「2人ともすごく自由。形ではなく心で演じている」、早見も「2人ともすごく上手だから、キュンキュンきて、気づいたら泣いちゃってる」と絶賛した。藤本が「早見さん、自分の出番の前に泣いちゃって」と稽古の裏話を披露したが、アニー2人は、岡「稽古になると怖くなる」、山﨑「普段はすごく優しいのに、稽古になるとガラッと変わってハニガンになる」とのこと。「すっかりハニガンが降りてきている」と語る早見は、怖がられていることに「嬉しい」と余裕の微笑みを見せていた。
以下、会見でのコメントを下記に紹介する。
◆アニー役(チーム・バケツ):岡菜々子
お稽古があっという間で本番と思うとお腹が痛くなるし、人がいっぱい動くシーンとか、舞台稽古でセットが沢山入ってきたときは、大変だなあと思ったけど、チームバケツとモップのみんなが楽しくお話をしてくれて緊張がほぐれるので、最後まで頑張りたいと思います。同じアニー役の山﨑玲奈ちゃんとは、周りからはすごく仲良いねと言われます! ゴールデンウィークはなくなっちゃうけど、家でゴロゴロしているより舞台をやっていた方が楽しいかなと思います!自分が出ているところも見て欲しいけど、みんなの個性も出でいるので、そこにも注目して欲しいです。
◆アニー役(チーム・モップ):山﨑玲奈
初めての主演のミュージカルなので、頑張ってお客様達に自分のアニーを伝えられるように頑張ります。キャストのみんなの動きに合わせて、自分の段取りをおうのが難しかったですが、流れでやってみると楽しくて、すごくワクワクしています。最後にみんなで出るクリスマスのシーンが素敵なので、そこを見て欲しいなと思います。早見さんは、休み時間とか普段は優しいのにお稽古に入るとガラッと変わりすぎて、アレ?っとなっちゃいますけど、ハニガンにちゃんとなれていてすごいなと思います。ゴールデンウィークというより今の季節がわからなくなるくらい集中しているので、疲れは溜まっているかもしれないけど、家にいるよりみんなでワイワイやっていたほうが、絶対楽しいなと思います(笑)
◆ウォーバックス役:藤本隆宏
私は3年目ではありますが、3年目といっても新しい演出もたくさんあって、全く違う作品になっていますし、アニー2人の歌声が素晴らしく、とても素直に芝居をするので、今からすごく楽しみにしています。アニー役の2人は、形の演技をせず心で演じているところと、サンディに大変な思いもしていたようですが、ちゃんとコミュニケーションをとっていたので、素晴らしいなとおもいました。二人で励ましあっているところが、微笑ましくて、本当に仲がいいなと思います。サンディが変わったことも見所の一つかな。そして本当のブロードウェイで観ているかのような、早見さんのセクシーさとキュートさにも注目してほしいです。実は早見さん、ご自身が出ないシーンの稽古を傍でご覧になってたんですが、泣いていらっしゃって、涙を拭いながらご自身の出演シーンのお稽古に出られていました(笑)ストーリーの素晴らしさと楽曲の素晴らしさ、そして頑張っている子供たちの姿が、こんなに長年続く作品のポイントかとおもいます。
◆ハニガン役:早見優
初めてアニーに参加させていただきましたが、幕が開くことにすっごく楽しみな気持ちです。1ヶ月みなさんとお稽古をさせていただいて、本当に楽しかったので、早くみなさんにも楽しんでいただけたらと思います。意地悪な役は初めてで、話し方など、演出家の方に色々アドバイスをいただき、今はすっかりハニガンが降りてきていて普段からいじわるになっています(笑)心苦しさなどはなく、役としてはすごく楽しいです。アニーとウォーバックスの2人の歌を聴いているとキュンキュンしますし、感動して涙が出るくらい入り込んでしまいますね。お客様には、子供たちや、アニーを筆頭に強く生きていく女性の姿、そして素晴らしい楽曲などワクワクするものばかりなので、そこをぜひ楽しんでいただけたらと思います。
(オフィシャル写真)
なお、このレポートは第一幕まで。写真を見てのとおり、「アニーの髪の毛がモジャモジャしていない」ことにお気づきだろう。あのおなじみのヘアスタイルは、第二幕から。どのタイミングかは見てのお楽しみだが、当時大人気だった子役シャーリー・テンプルの髪型、という流行を取り入れている。このほかにも『アニー』には1933年の世俗が反映されており、ウォーバックスの電話の相手バーナード・バルークも、アニーがウォーバックスに提案されたニューヨーク散策コースも、すべて実在する。その他、細かい人物設定や、物の名称、セリフ、時代背景など、もっと追ってみたいと思うかもしれない。そんな時には、当連載の「アニー用語辞典 <前編>&<後編> 」をご覧いただければ幸いである。また、ミュージカル『アニー』に関して、もっと深く知りたい方も、下記連載記事をご参照されたい。
取材・文=ヨコウチ会長
舞台写真撮影=安藤光夫

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