Mr.Childrenの隠れた名曲を10年代別に厳選!

Mr.Childrenの隠れた名曲を10年代別に厳選!

Mr.Childrenの隠れた名曲を10年代別
に厳選!

Mr.Childrenについて
1989年(厳密には昭和64年)に結成された4人組のロックバンドです。
4thシングル『CROSS ROAD』のロングヒットから5thシングル『innocent world』で初のオリコン1位を取得すると、その後の売れっぷりや人気具合は社会現象にもなりました。
多くのヒット曲を生み出しており、ダブルミリオン(200万枚以上の売上)となった『名もなき詩』やドラマに映画「コードブルー」の主題歌となった『HANABI』は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。ミスチルという略称で幅広い年代の人に親しまれています。
Mr.Childrenというバンド名はchildrenという言葉の響きをメンバー全員が気に入っていたことと、大人になった後のことを考慮して作られたそうです。
「大人から子供まで幅広く聞いてもらいたい」という願いが込められていますが、最初は深い意味を持たず響き重視であったこともミスチル(特にフィーリングを重視する桜井さん)らしいですね。
Mr.Childrenの隠れた名曲
現在までJ-POPの王道だけでなく、ロックンロールなもの、社会風刺やパーソナルな日常などの様々なタイプの楽曲を作っているミスチル。
大ヒットしたMonster級のシングル曲はもちろんですが、他にもたくさんの名曲があります。中にはカップリングやアルバム曲なのにファンでない人も耳にしたことのある曲も…そんな隠れた名曲を10年スパンで2曲ずつピックアップしていきます。
1990~1999年代
●星になれたら(2nd Album『KIND OF LOVE』収録)
ライブでも時折り披露される初期の名曲です。というより代表曲に近いかもしれません。とても素敵な曲なので今回ピックアップしました。爽やか&爽やか。
空を見上げていると余計なことを忘れられたりすることってありませんか。
そんな瞬間を大切に感じられたり、ライブではみんなで手を上げていて見えない部分で繋がっているような心強さがあります。
別れを歌にした内容で、これ程までにキラキラした世界観があるなんて衝撃的ですよね。桜井さんの歌う雰囲気が合わさって明るく、とびきり清々しい気持ちになります。帰り道のおともにいい感じです。
●旅人(12th Single『マシンガンをぶっ放せ -Mr.Children Bootleg-』カップリング、カップリング集アルバム『B-SIDE』収録)
ミスチルの中でも特殊なロックナンバー。ファンの間でとても人気のある楽曲です。
Mr.ChildrenはJ-POPの王道なイメージが強いですが、こういうロックンロールな曲もかっこいいんです!
2010年のap bank fes(環境問題をテーマにした野外フェスティバル)では共演でスキマスイッチがカバーしていました。
情報社会やデジタル化が進む中でスルーすることや空気を読むことに疑問を持ったり、温かみを大切にしたいと思いながら彷徨う日々など…。色々な迷いが旅人に例えられています。
カップリングのシングル表題曲である『マシンガンをぶっ放せ -Mr.Children Bootleg-』のBootlegには海賊版という意味があって、当時の環境や音楽業界の立ち位置に向かっての反発心も込められているようですよ。
そういった背景を抜きにしても、勢いがあって何となく聞いてるだけで楽しめるのが旅人のいい所です!
2000~2009年代
●ロードムービー(9th Album『Q』収録)
アルバム曲ながらファンには人気の高い楽曲で、私もとても大好きな曲です。メロディがあまりにも綺麗すぎて。バイクに恋人を乗せて走っているときの心情が描かれています。
個人的にはロードムービーの歌詞の中でこの部分がとても大好きです。上手く言葉では表現出来ないのですが、優しくてゆるい空気感にほっとした気持ちになれる気がして。
きっと遊び疲れた後で家路に帰る途中、楽しかった事や今後の事を考える内にそれすらも飛んでいきそうなくらい、ふわっとした幸せに包まれているのでしょうね。
ライブで1度直接聴いたことがあるのですが、とても美しくて言葉にならなかったです。歌詞だけで映像が鮮明に浮かんでくるまさにロードムービーのような1曲です。
●ファスナー(10th Album『IT'S A WONDERFUL WORLD』収録)
スガシカオの作風をインスパイアして作られた楽曲で、交流の深さからコラボも実現しています。(映画『Mr.Children /Split The Difference』にて)
スガシカオといえばシリアスだったり官能的なイメージの曲も多いですが、まさにスガシカオの楽曲をMr.Childrenが歌ったら~がぴったりします。
まず1番のサビですが歌詞だけ読むと怖すぎてゾッとしますよね。秘密をウルトラマンのファスナーに例えるところが、桜井さんならではの作風でインパクト抜群です。人間の裏表の比喩でもあるのでしょうね。
それが2番のサビでは少し肯定的に捉えられているように感じられます。
ドロドロした曲ですが、後半は違った世界が見られるのもミスチルの良さなのかなと思いますし、官能的な表現の裏に隠れた深さにただただ呆然とします。
スガさん自身もファスナーをとても気に入ってるそうで、後に新たに共演したものが『Sugarless II』というアルバムで音源化されていますよ。
2010代~
Prelude(16th Album『SENSE』収録)
過去の楽曲のイメージが盛り込まれている名曲。Preludeはあまり有名ではないと思いますが、ファンでない人にも1度は聞いてほしいイチオシの楽曲です!
散りばめられているというより、意図して絶妙な意味合いを持ったものになっていて、1曲1曲のストーリーを掘り下げてみるとより深く楽しめます。
好きな曲をあげればキリがありませんが、個人的にはミスチルの中で1番といってもいいくらい大好きな歌詞です。
物理的にも心理的にも旅への出発を表しているシーンが浮かびます。自分にとってのテーマ曲だったり、お気に入りの曲を聴いてる時ってとても心地よいですよね。
徐々に高鳴っていくメロディーと呼応するように気持ちも高まって、清々しい気持ちになります。
「光の射す方へ」はダイレクトにタイトルが使われています(1999年リリースの16thシングル)。
今にも走り抜けている風景が広がってきそうですね。夢幻(まぼろし)の部分はこの曲より後のリリースですが、アルバム『REFLECTION』収録の『fantasy』にも重なるようにも思えます。
現実的なのが『fantasy』だとしたらこの『Prelude』はロマンチックな輝きを描いているのではないでしょうか。
いくつかフレーズごとにピックアップしてみました。
・"Hey you 日が暮れる"
→『雨のち晴れ』
・"英雄になれると勘違いしてた"
→『HERO』
・"目指してたその向こうへ"
→『その向こうへ行こう』
・"長いこと続いてた自分探しの旅"
→『終わりなき旅』
・"七色の光を放ってた夢がしぼんじゃったとしても顔を上げな"
→『エソラ』
絶対的なものではなくて、聴く人によって様々な楽曲が浮かんでくるところも素敵なポイントです。
例えば、”要らないぜ 荷物なんて 何も持たないで飛び乗れ!”の部分は、『Everything(It’s you)』の”僕が落ちぶれたら 迷わず古い荷物を捨て”にも重なったり、『ランニングハイ』の、”なら 息絶えるまで駆けてみよう 恥をまき散らして”というイメージも彷彿とさえます。
聴く人なりのMr.Childrenが浮かび上がってきますし、色んな楽しみ方があっていいですね。
●未完(18th Album『REFLECTION』収録)
ここまでド直球で少年的なミスチルは初めてでしょう!聞いていると何故かBUMP OF CHICKENの『ロストマン』が思い浮かんできます。
曲の雰囲気は『オンリーロンリーグローリー』のような疾走感と、Mr.Children自身の楽曲『少年』(アルバム『SUPERMARKET FANTASY』に収録)の闘志に、勢いを掛け合わせたようなイメージです。とにかくひたむきで熱い!
桜井さんはBUMP OF CHICKENの大ファンでメンバーに入りたいくらい好きだそうです。
ロストマンは特に好きな楽曲として挙げているので、何か影響を受けたのかもしれませんね。2000年~2010年の10年間の中で最も印象的な1曲だと語っていました。(MUSICAの2010年1月号・00年代特集インタビューより)
青春、野球のイメージが強いですね。人間いつかは死ぬのだからやりたいことをやっていこうというメッセージを感じます。ミスチルがこういうメッセージを放つのは珍しいと思うので初めて聴くと驚くかもしれません。
未完のスタジアムツアーに行った時に少し遅れて入場したのですが、既に曲が始まっていてそれが『未完』だったんです。
野外ということもあってなんだか野球場にいるような感覚、そしてどこまでも響き渡りそうなメロディーで、ちょっと少年の頃に戻ったような気がしました。機会があればぜひ野外公演で聴いてみてください!
型にはまったものを取っ払うことの難しさってありますよね。応援してくれる人もいれば、快く思わない人もいたり。本当に難しいものです。時には自分自身がよく分からないこともあったりするかもしれません。
それでも心では確かな気持ちがちゃんとあるってことを教えてくれる曲です。
皆さんにはどんな約束の場所がありますか?
セルフプロデュースでより熱く
メジャーデビュー時から小林武史によるプロデュースが続いていましたが、アルバム『REFLECTION』での一部セルフプロデュースを経て、アルバム『重力と呼吸』で完全セルフプロデュースになりました。
バンドでありながらポップスの頂点を越えて、近年はストレートかつエモーショナルなサウンドに熱が高まります。
ツアーもシンプルさを重視した編成が増えてきているので、よりミスチルらしいパフォーマンスを見れると思うとワクワクが止まりませんね!
現在進行形の熱量もみんなで楽しみましょう!
TEXT Keizy

UtaTen

歌詞検索・音楽情報メディアUtaTen

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着