作・演出 藤田貴大、柳楽優弥主演 
悪の相克を描くヒーローの物語『CIT
Y』が開幕 舞台写真とコメントが到

2019年5月18日(土)彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて、作・演出 藤田貴大、柳楽優弥主演の舞台『CITY』が開幕した。演出・藤田貴大と主演の柳楽優弥よりコメント、舞台写真が到着したので紹介する。
晩年の蜷川幸雄も新作の執筆を依頼するなど、破格の才能として高く評価され、多くの観客やクリエイターを魅了して来た演劇作家・藤田貴大。2017年からの2年間で大小さまざまな23作品を発表、2018年11月には初のパリ公演も成功させるなど活躍している藤田が「新たなフェーズ」と位置付けるのが新作『CITY』。
撮影: 井上佐由紀
故郷や子ども時代、架空の異国の町を題材にして来た藤田が、一転、現代の都市を舞台に描く物語。モチーフとなるのは「ヒーロー」。正義とは? 悪とは? 多様な価値観が共存する現代社会での善悪の相克を描く、藤田の渾身の作品だ。
藤田貴大 コメント
光と影のアンサンブルを、都市というコンセプトでつくりました。柳楽優弥さんの鏡のような眼に、どんな現代が映るか。そしてその様子を、いくつもの眼が凝視する。劇場にて、かんがえつづけています。

撮影: 井上佐由紀

柳楽優弥 コメント
久しぶりの主演舞台なのでしっかり集中して挑みたいなと思います。
(初めての藤田さんとの作品作りですが、)稽古していて、藤田さんの新しいことへのチャレンジに参加できているんだなと実感しています。いい意味で刺激的な舞台になっているんじゃないかなと思います。ファッションと音楽の融合やパネルでの映像表現だったり、エンターテインメントととしても楽しめる作品になっているので、是非、劇場へ足を運んでいた だけたら嬉しいです。

撮影: 井上佐由紀
【あらすじ】
妹の死の真相を追う兄は、町を守るために悪と対峙する。
彼は言う。「ただしさは、みえるか?」。
現代の都市。事故で死んだ妹(青柳いづみ)の死を不審に思った兄(柳楽優弥)は、孤児としてともに育った青年(宮沢氷魚)の助力を得ながら、妹の死の真相を追っていた。猟奇的な連続殺人犯(内田健司)など、都市の暗部に否応なく触れることになった兄は、いつしか町を守る存在として悪と対峙するようになって行く。やがて妹の死から端を発した出来事が都市を脅かす一大事件へと発展する頃、兄は事件の背後にいるひとりの男(井之脇海)に辿り着く。

本公演は5月18日(土)~26日(日)彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて上演、兵庫、豊橋公演もあり。

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