ケイシー・マスグレイヴス、単独来日
公演大盛況。着物ダンサーとの共演も

ケイシー・マスグレイヴスの初の単独来日公演が5月20日(月)、東京・LIQUIDROOMにて開催された。
2月の第61回グラミー賞では年間最優秀アルバムを含む4冠を達成し、チャイルディッシュ・ガンビーノと並ぶ最多受賞に輝いたケイシー。一夜限りの東京公演のチケットはもちろんソールドアウトとなり、フロアは開演前から満場のオーディエンスの期待と熱気に包まれた。以下、同公演のオフィシャル・レポートをお届けする。

   ◆   ◆   ◆

ケイシーは、グラミー賞を獲得した最新アルバム『ゴールデン・アワー』(2018年7月日本発売)を中心に、グロリア・ゲイナーの「恋のサバイバル」(原題:I Will Survive)のカバー曲などを含め、全19曲を披露。海外では、先日行われた<コーチェラ・フェスティヴァル>をはじめ、普段大規模なライブを行っている彼女。ギター、バンジョー、キーボード、チェロ、ベース、ドラムなどフル・バンドと、楽曲にリンクする素晴らしいステージ・プロダクションを携えて、キャパシティーを問わない、世界トップ・レベルのパフォーマンスを魅せてくれた。
ライブは、アルバム『ゴールデン・アワー』1曲目収録の「スロウ・バーン」からまさに“スロウに”スタート。その後、彼女の特徴である、カントリー・ミュージックとポップスのクロスオーヴァ―が素晴らしい楽しい楽曲と、スロウで、心を浄化されるような透き通る歌声と柔らかいパフォーマンスが続き、思わず涙する人も。また、洋楽アーティストの公演とは思えないほど、終始、全ての曲でケイシーとお客さんの合唱が続き、非常に待望された来日公演だったことが手に取るように分かった。

今回、3度目の来日となったケイシーは、サンリオや宮崎駿監督の映画作品の大ファンなど、大の親日家であるが故、ライブ中に「コンニチワ!コンバンワ!アリガトウゴザイマス!あ、あと、スミマセン!」など知っている日本語を数回披露。また、「前回の来日では原宿での買い物に時間を費やし過ぎちゃった。今回は、寿司トレイン(ミニ電車に乗って寿司が流れてくる回転寿司)に行って、終始笑ってたの!」などというエピソードも語ってくれた。

ライブ中盤では、6人のバンド・メンバーを一人ひとり、丁寧に紹介。順に名前を呼ぶのはもちろんのこと、「彼は、(アメリカの)〇〇州出身の〇〇です!」と、メンバーの出身地含め、一人ずつを紹介。バンド・メンバーを家族のように想う、ケイシーの優しい一面が垣間見られる瞬間だった。
最後に披露した楽曲は、日本でケイシーの代名詞ソングと言っても過言ではないヒット・シングル「ハイ・ホース」。自身の楽曲でも、数少ないアップテンポで、縦ノリができる楽しい曲に、会場の熱気はこの日のピークに。そして、曲の中盤からはなんと、着物を着た日本人ダンサーが2名登場。2人はゴールドの煌びやかな扇子を持ち、「ハイ・ホース」のリズムに乗ってパフォーマンスを盛り上げた。ライブ用にアレンジされた長めのアウトロでは、ケイシー自身も扇子を手に持ち、3人でコラボ・ダンスを披露。最高潮の中、会場は幸福感に包まれたまま、約90分の初来日公演は幕を閉じた。

ステージを降りる直前に、「早くまた日本に戻ってきても良いかしら!?」と観客に質問を投げかけたケイシー。待望の再来日はいつ頃になるのか、ケイシーから今後も目が離せない。

撮影◎@_24young_
   ◆   ◆   ◆

■<Kacey Musgraves oh, what a world: tour>2019年5月20日(月)東京・LIQUIDROOM公演 セットリスト

1. スロウ・バーン
2. ワンダー・ウーマン
3. バタフライズ
4. ロンリー・ウィークエンド
5. ハッピー&サッド
6. メリー・ゴーラウンド
7. ウェスタン・ジャム~ハイ・タイム(メドレー)
8. ゴールデン・アワー
9. ダイ・ファン
10. マザー
11. オー、ホワット・ア・ワールド
12. ファミリー・イズ・ファミリー
13. ラヴ・イズ・ア・ワイルド・シング
14. ヴェルヴェット・エルヴィス
15. 恋のサバイバル(カバー)
16. スペース・カウボーイ
17. フォロー・ユア・アロウ
18. レインボー
19. ハイ・ホース


ケイシー・マスグレイヴス『ゴールデン・アワー』

2018年7月4日(水)発売
UICO-1303 ¥2,500+税
※歌詞・対訳、解説、日本盤ボーナス・トラック3曲収録
[トラックリスト]
1. スロウ・バーン/Slow Burn
2. ロンリー・ウィークエンド/Lonely Weekend
3. バタフライズ/Butterflies 
4. オー、ホワット・ア・ワールド/Oh, What a World
5. マザー/Mother
6. ラヴ・イズ・ア・ワイルド・シング/Love Is a Wild Thing
7. スペース・カウボーイ/Space Cowboy
8. ハッピー&サッド/Happy & Sad
9. ヴェルヴェット・エルヴィス/Velvet Elvis
10. ワンダー・ウーマン/Wonder Woman
11. ハイ・ホース/High Horse
12. ゴールデン・アワー/Golden Hour
13. レインボー/Rainbow
14. メリー・ゴーラウンド/Merry Go ‘Round  ※
15. フォロー・ユア・アロウ/Follow Your Arrow ※
16. ハイ・ホース(ヴァイオレンツ・リミックス)/High Horse (Violents Remix) ※
※国内盤ボーナス・トラック

詳細・購入:https://umj.lnk.to/kmgh

関連リンク

BARKS

BARKSは2001年から15年以上にわたり旬の音楽情報を届けてきた日本最大級の音楽情報サイトです。

新着