岡村靖幸「愛はおしゃれじゃない」に
見る、本当の愛。
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■岡村靖幸 w 小出祐介「愛はおしゃれじゃない」
妄想が止まらない
「愛はおしゃれじゃない」は一途でまっすぐな想いを描いたラブソングだ。
いきなり、「モテたいぜ君にだけに」というキラーワードが出てくる。
そう、この主人公は、モテたいのだ。
しかし誰でもいいわけじゃない。
しかし誰でもいいわけじゃない。
興味があるの「君」だけ、「君」にさえモテればそれだけでいいんだ!という一途な気持ち。
その切実さが見えてくる歌詞ではないだろうか?
異常なまでに妄想が止まらない主人公。
しかし、思春期の恋愛などそんなものだろう。
行動に出す勇気がないので頭の中だけでどんどん妄想が膨らんでしまう。
この主人公もそう。
いろいろ考えても電話ひとつできないのだ。
いろいろ考えても電話ひとつできないのだ。
岡村靖幸の歌の中にはこういう男の子が多く出てくる。
ファッションなんかじゃない
二番では主人公の暴走がさらに加速していく。
君と同じマスカラや口紅をつけたら、君の気持ちがわかるんじゃないか…。
バカなのか?と一瞬思ってしまうけれど、彼の気持ちを笑ってはいけない。
彼は真剣なのだ。
彼は真剣なのだ。
切実に、一途に「君」を想うからこそ、ヤバいところまで行ってしまうのだ。
そう、「君」への想いは流行やファッションとは違う。
時間とともに移り変わるものじゃない。
この愛は真剣なんだ。
この思いは切実なんだ。
この愛は真剣なんだ。
この思いは切実なんだ。
しかしそれを口にしようとしても口ごもってしまう。
なんて切実で、キュートなラブソングなんだろう。
岡村靖幸への愛でもある
先にも書いたように、この曲の作詞を担当したのはBaseBallBearの小出祐介だ。
先にも書いたように、この曲の作詞を担当したのはBaseBallBearの小出祐介だ。
1984年生まれの小出祐介は、1990年前後の岡村靖幸初期のピークをリアルタイムでは知らないかもしれない。
しかし、この曲の歌詞を見てほしい。
奥手な主人公、胸キュンな青春、一途で切実な想い。
奥手な主人公、胸キュンな青春、一途で切実な想い。
どれも、岡村靖幸が描いてきたものだ。
この曲は見事に岡村靖幸の世界を表している。
この曲は見事に岡村靖幸の世界を表している。
ここまでその世界観をコピーできるのは、小出祐介自身が岡村靖幸の大ファンであり、その歌詞の世界をよく理解しているからだろう。
これは久保ミツロウのジャケットイラストにも同じことが言える。
それもまた、「一途で切実な愛」であるのだと思う。
一途な愛が生んだ青春ラブソングの名曲、ぜひご堪能いただきたい。
TEXT まぐろ