L→R YUKI HORIKAWA(Dr&Cho)、SAWA YORIKI(Vo&Ba)、HIROYA HIRAI(Gu&Vo)

L→R YUKI HORIKAWA(Dr&Cho)、SAWA YORIKI(Vo&Ba)、HIROYA HIRAI(Gu&Vo)

【LONGMAN インタビュー】
インディーズベストで実感する
必死に駆け抜けてきた日々

一瞬一瞬を大事に、全力でやっていく

今作は一枚を通して聴く充実感も味わえたのですが、抑揚の付いた流れが心地良くて、M1~M9でもパッケージしてみたくなったり、M10「IN THIS WAY」でアルバムが第二のスタートを切るような勢いがあるのも印象的ですね。

平井
そうなんですよ。僕もそう思っていて、M9終わってM10始まるまでの間はもっとあっても良かったなというのが心残りです(笑)。

曲順で意識したことはありますか?

平井
勢いが欲しくて、あえて同じような曲を並べた部分もありますが、基本は飽きられないようになるべく毛色の違う曲を並べるようにしました。
さわ
最後に新曲の「BY MY SIDE」を入れることによって、LONGMANのこれからの未来を見据えてもらえるような感じにできたのではないかなと思っています。
平井
うん。曲の切なさもより引き立ったんじゃないかなと。

LONGMANに直向きな印象を受けると同時に、ひたすら自分自身を奮い立たせ、葛藤してきた想いも痛感しましたが、特に思い入れのある楽曲はありますか?

平井
僕は基本的に弱気だし、ネガティブ思考なところがあって、だからこそそういう自分が聴いて前向きになれるような歌詞を書くようにしているんです。そういう意味では「Sunset」にたくさん助けられましたね。
さわ
強いて言うなら「FEEL GOOD」です。活動休止をしていた時に、またライヴをしてステージからの景色を見たいと思い描いて作った曲なので、あの頃を乗り越えて今ライヴができていることの幸せを実感します。
ほりほり
僕は「Weakly」です。僕がLONGMANに誘われた時に“こんな曲やってます”って「Weakly」のCDをもらって、家に帰って聴いた瞬間に加入を決めました。つまり、僕の人生を変えた一曲なんです。

メンバーのみなさんにそれぞれの想いがあるように、ファンの方にとっても感慨深くなる節がたくさんあると思います。そんな中、最後に収録された新曲「BY MY SIDE」はデビューを前にした今の気持ちと、これからも変わらない想いを歌っていて、前の18曲を聴いたからこそ、より染みる一曲でした。

平井
当たり前だったことが急に当たり前じゃなくなることはいくらでもあるし、だからこそ一瞬一瞬を大事にして、ひとつひとつのことを全力でやらないとなと思っていて。そういう想いを歌にしました。曲調や構成も今までのLONGMANにはないようなものができたので、ベストアルバムに入る新曲としては良かったんじゃないかと思います。
さわ
1度歌えなくなってしまったのを乗り越えて、やっと前に進めるようになったから、こういう歌詞になったのかなと感じました。平井さんは“歌詞の意味は各々で自由に読み取って”という人なので、いつも自分勝手な解釈をしているのですが、私のサビパートは“もう立ち止まらないように”と祈るように歌ってます。初めてこの曲のデモ音源が平井さんから送られてきた時にめっちゃ良いと思ってTwitterに思わずつぶやいたくらいなので、今回かたちにできて良かったです。
ほりほり
僕はもともとこの曲くらいのテンポがすごく苦手で。ずっと練習していて、今回のレコーディングからやっと少し苦手意識が減ったような気がします。

ジャケットには旧譜のデザインが隠されているのもメモリアルで素敵ですね。

平井
旧譜ジャケットのデザインを隠すのは、いつも描いてくださっている内田さんのアイデアなんです。これまでのLONGMANの歴史が感じられて、より一層この一枚が感慨深いものになりました。

タイトルを直訳すると“辞書”ということで、今作に収録された19曲はもちろん、入らなかった楽曲たちも含めて、全ての楽曲たちや経験が今後の糧や道標になるという想いが受け取れました。

さわ
ベストが完成してから私も同じことを思いました!(笑) LONGMANのいろいろな表情が見て取れるので、初めてLONGMANを知る人にはまずお勧めしたい作品になりました。このベストをきっかけに収録されていない楽曲にも興味を持ってもらえると嬉しいです。

デビュー後もぶれることなく突き進んでいくと思いますが、これからの活動に向けた意気込みや、挑戦してみたいことがありましたら教えてください。

さわ
目標は“愛媛県武道館でライヴをする”なので、だんだんと広い会場でやっていけるように良い曲を作って、カッコ良いライヴをできるよう日々頑張ります! 欲張りすぎかもしれませんが、メンバーそれぞれの人柄までも気に入ってもらえたらいいなぁと思っています。
ほりほり
愛媛でフェスもやってみたいですね!
平井
一個一個の活動を大事にして、今ふたりが言ったような目標に向けて近付いていきたいです。

取材:千々和香苗

アルバム『Dictionary ~indies BEST 2013-2019~』2019年6月12日発売 VION
    • DLSN-0004
    • ¥2,300(税込)
LONGMAN プロフィール

ロングマン:四国・愛媛発の男女ツインヴォーカルパンクバンド。2012年より現在のメンバーで活動スタート。14年に1stフルアルバム『Neverland』を全国リリースし、15年8月には2ndミニアルバム『tick』発売。17年夏よりライヴ活動を休止していたが、18年に復活ライヴを行ないさまざまな大型フェスにも参戦。19年11月にTVアニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のEDテーマ「Wish on」でメジャーデビューを果たした。精力的にライヴ活動を続けながら、20年に1stフルアルバムを発表し、21年にミニアルバム『This is Youth』を発表。23年10月にアルバム『10/4』をリリースした。LONGMAN オフィシャルHP

「Weakly」MV

「Weakly」MVメイキング

LONGMANレコーディング
『Dictionary indies BEST 2013-2019』

OKMusic編集部

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