ドクター・ジョン、亡くなる前にアル
バムを完成。「彼は最後の作品になる
と知っていた」

6月6日心臓発作のため急逝したドクター・ジョンは、昨年12月、新たなアルバムを完成させていたという。コラボレーターによると、身体の衰えを感じていた彼は、これが最後のアルバムになると覚悟していたそうだ。
ギタリストでプロデューサーのShane Theriotは『Rolling Stone』誌にこう話した。「制作を始めた当初、マック(ドクター・ジョン)は多分、これが最後の作品になるとは思っていなかったと、僕は思う。でも、終わるころには彼はわかってたはずだ。僕の心は張り裂けそうだった。なぜなら、彼の調子が良くないのを知っていたからね。彼は古いタイプの労働倫理の持ち主だった。一晩に5回プレイするのが普通で育ってきた。彼はよくこう言ってたよ。“なんであれ、やらねばならないことは、やらねばならない。こいつを終わらせなくてはならないなら、終わらせなくてはならない”ってね」

キーボード・プレイヤーのDavid Torkanowskyも「マックは、これが彼の最後のアルバムになるってわかっていた」と話している、

Theriotによると、ドクター・ジョンは新作の出来に満足していたという。「僕ら、座って、全てを2回聴いてみた。彼は一緒に歌いながら、大きな笑みを浮かべてた。それで、僕を車まで見送ったとき、僕のことをじっと見て、“嬉しいよ。正しい選択だった”って言った。そして、僕を抱きしめ、頬にキスしたんだ」

新作にして最後となるアルバムの詳細は、今後発表される。ドクター・ジョンのスタジオ・アルバムは2014年リリースの『Ske-Dat-De-Dat: The Spirit of Satch』以来となる。

Ako Suzuki

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