REPORT / Spotify Early Noise Nigh
t #10 SASUKE、Mega Shinnosuke、竹
内アンナ、Ghost like girlfriendら
新世代のアーティストが一堂に会した
“Early Noise Night #10“をレポー
ト
“Spotify Early Noise Night #10”が6月5日(水)に渋谷・SPACE ODDにて開催された。毎回Spotifyがプッシュする国内ニューカマーが出演することで、耳の早い音楽リスナーからの支持を獲得している同イベント。3月にEX THEATER ROPPONGIにて開催した過去最大規模でのスペシャル回も記憶に新しいが、今回は東京開催のホームにて、いつもどおりの360°ステージでの公演に。ラインナップにはSASUKE、Mega Shinnosuke、竹内アンナ、Ghost like girlfriendといった、ジャンルもシーンも異なるが、いずれもソロ・プロジェクトとして活動する新世代アーティストたちが集った。
Text by Takazumi Hosaka
Photo by Satoshi Imamura
Text by Takazumi Hosaka
Photo by Satoshi Imamura
SASUKE
今回もチケットはソールドアウト。開場と同時に多くのオーディエンスが駆けつけるなか、トップバッターとしてステージに現れたのは先月16歳になったばかりだというSASUKE。ラップに歌やダンスなどのパフォーマンス面、トラックメイク、作詞作曲などの制作面において多彩なスキルを持つ俊英だ。1曲目は音源よりもBPMも早く、さらにバウンシーにエディットされた「インフルエンザー」を披露。その若さとは裏腹に、堂々たるパフォーマンスで会場の空気を一気に掴んだ。MCでは「僕のライブは撮影OKになりますので、バンバン撮ってSNSに上げてください。撮ったからには上げてくださいね。拡散希望ということで」と、会場の笑いを誘う瞬間も。
新元号に変わったばかりということで、「新元号覚え歌」「平成終わるってよ」といったタイムリーなシングル曲を、キレのいいラップ調のフロウとダンスも交えつつパフォーマンス。また、間には合唱コンクールで聞いた曲のフレーズを使用したという楽曲「sciencely solution」を、DTM上で構築していく様を聴かせるといった展開も。柔軟な発想と確かなスキルを見せつけつつ、人懐っこい彼のキャタクターもよく伝わってくるライブとなった。
新元号に変わったばかりということで、「新元号覚え歌」「平成終わるってよ」といったタイムリーなシングル曲を、キレのいいラップ調のフロウとダンスも交えつつパフォーマンス。また、間には合唱コンクールで聞いた曲のフレーズを使用したという楽曲「sciencely solution」を、DTM上で構築していく様を聴かせるといった展開も。柔軟な発想と確かなスキルを見せつけつつ、人懐っこい彼のキャタクターもよく伝わってくるライブとなった。
■SASUKE Set List
01. インフルエンザー(2019edit)
02. STORY
03. 新元号覚え歌
04. sciencely solution
05. 平成終わるってよ
02. STORY
03. 新元号覚え歌
04. sciencely solution
05. 平成終わるってよ
Mega Shinnosuke
SASUKEからのバトンを受け取ったのは、福岡出身、こちらもまだ10代のクリエイター、Mega Shinnosuke。登場するや否や「1000円分じゃなく、1万円分、10万円分踊って帰りましょう」とのMCから、ヘヴィなグルーヴを奏でるジャム・セッションへ。そこから一転、ドラマーのカウントから瑞々しいカッティング・ギターが飛び出す「桃源郷とタクシー」へ。TempalayのAAAMYYYがコーラスとして参加していることでも知られる同曲では、風通しの良いサウンドとMegaの甘い歌声が響き渡ると、会場の空気が変わっていくのを感じた。
「東京で3回目のライブなんですけど、あまり緊張とかはしないんです。でも、口がめっちゃ乾く」と、MCでは飄々としてどこか掴みどころのないキャラクターも露呈しつつ、性急なビートで駆け抜ける「憂鬱なラブソング」、切ないメロディが印象的なメロウ・ナンバー「blue men.」を披露。緩急をつけた展開で観るものを飽きさせない。最後は予算1万5千円で制作したというMVも話題の「O.W.A.」。ファンキーなグルーヴとどこかオリエンタルなテイストを感じさせるシンセ・リフで独特の世界観を提示し、ステージを後にした。
「東京で3回目のライブなんですけど、あまり緊張とかはしないんです。でも、口がめっちゃ乾く」と、MCでは飄々としてどこか掴みどころのないキャラクターも露呈しつつ、性急なビートで駆け抜ける「憂鬱なラブソング」、切ないメロディが印象的なメロウ・ナンバー「blue men.」を披露。緩急をつけた展開で観るものを飽きさせない。最後は予算1万5千円で制作したというMVも話題の「O.W.A.」。ファンキーなグルーヴとどこかオリエンタルなテイストを感じさせるシンセ・リフで独特の世界観を提示し、ステージを後にした。
■Mega Shinnosuke Set List
01. 桃源郷とタクシー
02. 憂鬱なラブソング
03. blue men.
04. O.W.A.
02. 憂鬱なラブソング
03. blue men.
04. O.W.A.
竹内アンナ
この日の3番手はLA生まれ京都在住のSSW、竹内アンナ。彼女もまだ21歳という若さながらも、ステージに上がった姿からは凛としたオーラを感じさせる。この日はプロデューサー・名村武(Ba.)、UNCHAINの谷川正憲(Gt.)、Schroeder-Headzの渡辺シュンスケ(Key.)、黒猫チェルシーの岡本啓佑(Dr.)による通称“ナムチルバンド”を引き連れてのパフォーマンス。アーバンな空気感を湛えた「TOKYO NITE」からTLCの名曲「No Scrubs」と、初っ端から艷やかな歌声を存分に聴かせてくれる。中でも「No Scrubs」は、バンド・アレンジもすっかり板に付いているようで、出色の出来であった。
そこから一転、デビュー時からの人気曲「ALRIGHT」ではアップテンポで爽快な演奏に。「この夏、ちょっとした冒険に出掛ける、そんなきっかけになるという想いを込めて」との紹介で披露されたのは、6月26日(水)リリースの新作『at THREE』のリード曲であり、イベント当日に先行配信された「20 -TWENTY-」。エレクトロニックなサウンドも取り入れた音源版とは異なり、こちらもバンドでのアレンジによってより力強い演奏、そして竹内の芯の通ったボーカルが印象的であった。「最後一緒に盛り上がっていきましょう」との掛け声とともに、疾走感溢れる「Free! Free! Free!」でライブは幕締め。絶妙な清涼感を残したままステージを後にした。
そこから一転、デビュー時からの人気曲「ALRIGHT」ではアップテンポで爽快な演奏に。「この夏、ちょっとした冒険に出掛ける、そんなきっかけになるという想いを込めて」との紹介で披露されたのは、6月26日(水)リリースの新作『at THREE』のリード曲であり、イベント当日に先行配信された「20 -TWENTY-」。エレクトロニックなサウンドも取り入れた音源版とは異なり、こちらもバンドでのアレンジによってより力強い演奏、そして竹内の芯の通ったボーカルが印象的であった。「最後一緒に盛り上がっていきましょう」との掛け声とともに、疾走感溢れる「Free! Free! Free!」でライブは幕締め。絶妙な清涼感を残したままステージを後にした。
■Set List 竹内アンナ
01. TOKYO NITE
02. No Scrubs
03. ALRIGHT
04. 20 -TWENTY-
05. Free! Free! Free!
02. No Scrubs
03. ALRIGHT
04. 20 -TWENTY-
05. Free! Free! Free!
Ghost like girlfriend
この日のトリを務めるのは、SSW・岡林健勝によるソロ・プロジェクト、Ghost like girlfriend。6月19日(水)にリリースした1stアルバム『Version』で〈EMI Records〉よりメジャー・デビューを飾った彼だが、この日はステージ上にひとりで登場。「(want) like (lover)」や「fallin’」といった美しいファルセットが印象的なナンバーを次々と披露。「どこ見て話せばいいんですか……(笑)」と、MCでは360°ステージに対する若干の緊張も感じられたが、一言一言丁寧に言葉を紡ぐ様子からは、彼の誠実なキャラクターがよく伝わってきた。
アグレッシヴなビートにラップ調のボーカルを乗せる「shut it up」では、終盤にはシャウトまで飛び出すなど、エモーショナルな一面も。一方「髪の花」はEDMやスタジアム・ロックのような壮大なサウンド・スケープを描き出していた。また、「4、5年前に演者の方と話すと、『こういうBPMにすれば売れるかな』『こういう歌詞にすれば売れるかな』っていう話題になりがちだったけど、今日共演した方たちは自分の音を発明した人たちだと思います」と称し、彼らとの会話を通して「時代に媚びずにやっていこうかなという気持ちになった」と明かした。そしてその発言とリンクするように、最後は「Last Haze」で壮大なエンディングに。「ずっと歌い続けたいなと思いながら作った曲」と説明された同曲でステージを後にするも、鳴り止まない拍手に応える形で急遽アンコールまで行うことに。
「(アンコール)用意してないんですけど、本編でやった曲でも良ければ、もう一度やらせて頂きます」と、彼らしい丁寧なMCから再び「髪の花」を披露。この日の一番手に登場したSASUKEのリミックスも話題となった同曲で、再び華々しいラストを演出してくれた。
アグレッシヴなビートにラップ調のボーカルを乗せる「shut it up」では、終盤にはシャウトまで飛び出すなど、エモーショナルな一面も。一方「髪の花」はEDMやスタジアム・ロックのような壮大なサウンド・スケープを描き出していた。また、「4、5年前に演者の方と話すと、『こういうBPMにすれば売れるかな』『こういう歌詞にすれば売れるかな』っていう話題になりがちだったけど、今日共演した方たちは自分の音を発明した人たちだと思います」と称し、彼らとの会話を通して「時代に媚びずにやっていこうかなという気持ちになった」と明かした。そしてその発言とリンクするように、最後は「Last Haze」で壮大なエンディングに。「ずっと歌い続けたいなと思いながら作った曲」と説明された同曲でステージを後にするも、鳴り止まない拍手に応える形で急遽アンコールまで行うことに。
「(アンコール)用意してないんですけど、本編でやった曲でも良ければ、もう一度やらせて頂きます」と、彼らしい丁寧なMCから再び「髪の花」を披露。この日の一番手に登場したSASUKEのリミックスも話題となった同曲で、再び華々しいラストを演出してくれた。
■Ghost like girlfriend Set List
01. (want) like (lover)
02. fallin’
03. shut it up
04. 髪の花
05. Last Haze
02. fallin’
03. shut it up
04. 髪の花
05. Last Haze
なお、次回の“Spotify Early Noise Night”の開催も早くも決定。巨匠・松本零士が宇宙船をイメージし、デザインしたことで知られる客船「Hotaluna」にて、スペシャルな船上パーティとして7月5日(金)に開催される。お台場レインボー・ブリッジの夜景を観ながら、Yo-Sea、DJ CHARI、Gottzといった気鋭のラッパー、DJのパフォーマンスが堪能できる、貴重な一夜となることだろう。
【イベント情報】
【イベント情報】
Early Noise Night #11
日時:2019年7月5日(金) 受付19:00 / 出港19:30 – 寄港21:30
会場:Hotaluna | ホタルナ(TOKYO CRUISE 日の出桟橋)*
料金:前売り ¥2,000(フリー・ドリンク)
出演:
Yo-Sea
Gottz
3House
DJ CHARI
DJ KANJI
……and more!
主催:Spotify
協力:クリエイティブマン / Spincoaster
企画・制作:AOTL / bpm tokyo
お問い合わせ:Spotify Japan ens@spotify.com
*発着場所:日の出桟橋 水上バス乗り場(東京都港区海岸2-7-104 )
※就航コース:日の出桟橋〜お台場・レインボーブリッジ
※未就学児童(6歳未満)のご入場をお断りいたします。
チケット一般発売日:6月19日〜( e+(https://eplus.jp/sf/detail/2233120001?P6=127&P1=0402&P59=1) )
会場:Hotaluna | ホタルナ(TOKYO CRUISE 日の出桟橋)*
料金:前売り ¥2,000(フリー・ドリンク)
出演:
Yo-Sea
Gottz
3House
DJ CHARI
DJ KANJI
……and more!
主催:Spotify
協力:クリエイティブマン / Spincoaster
企画・制作:AOTL / bpm tokyo
お問い合わせ:Spotify Japan ens@spotify.com
*発着場所:日の出桟橋 水上バス乗り場(東京都港区海岸2-7-104 )
※就航コース:日の出桟橋〜お台場・レインボーブリッジ
※未就学児童(6歳未満)のご入場をお断りいたします。
チケット一般発売日:6月19日〜( e+(https://eplus.jp/sf/detail/2233120001?P6=127&P1=0402&P59=1) )
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