ROTTENGRAFFTY 新木場で灼熱の対バ
ンツアー前半戦終了 新曲制作開始の
報告も!!

ROTTENGRAFFTY 20th Anniversary Beginning of the Story 2019/6/27@東京 新木場STUDIO COASTw/ BRAHMAN
ROTTENGRAFFTYの結成20周年ツアー“20th Anniversary Beginning of the Story”、前半戦最終日、東京公演。ソールドアウトで観客がパンパンに詰めかけたSTUDIO COAST。BRAHMANが凄まじい気迫と圧倒的なパフォーマンスを見せつけた後、ステージに現れたROTTENGRAFFTY。
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KAZUOMI(G./Programming.)が吠え、N∀OKI(Vo.)がライブのスタートを宣言、「寂寞-sekibaku-」が始まった途端に興奮は一気に爆発。振り上げられた無数の腕の中をダイバーが舞う。ステージの5人もオーディエンスも最初から全力、テンションは尋常ではない。「夕映え雨アガレ」「更生」と重ね、N∀OKIが「瞬間を生き延びろ!」と叫んで「世界の終わり」でフロアを興奮のるつぼに落とし込み、NOBUYA(Vo.)が「新木場、とことんやろうぜ!」と更に客を煽る。
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「1stアルバム1曲目!」とN∀OKIが告げた「切り札」。ヴォーカル2人の掛け合いとハーモニー、KAZUOMIのソリッドなギター、侑威地(Ba.)が練り上げた太いグルーヴ、HIROSHI(Dr.)が繰り出すタイトなリズム、そして5人の声が立て続けに襲いかかるミクスチャーサウンド。最高だ。
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「PLAYBACK」ではオーディエンスは大きな声で叫び、ヘドバンし、腕を振り上げ、ジャンプして、ステージの5人と一緒に歌い、“ライブ”という最高の空間を作り出す。そしてKAUZOMIが「みんな聴きたい曲あるだろうけど、一生懸命やるからさ。懐かしいの…」と言って始まった「生クリーム」~「鬼ごっこ」~「・・・・・マニュアル02.5」というメドレーはまさにファン垂涎。会場の至るところから悲鳴に似た歓喜の声があがる。
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まったく客を休ませることなく、照明が落ちたステージでNOBUYAが「まだまだいけるやろお前ら? 殺す気でかかってこいよ!」と叫んで「THIS WORLD」へ。次から次へと惜しげもなく繰り出されるキラーチューン、誰でも盛り上がらないわけにはいかないだろう。NOBUYAがフロアに突入し、N∀OKIが柵の上で叫び、KAZUOMIもギターを置いてフロアへ突入。ステージの上も下も全員が全力で、全身でライブを楽しんでいる。
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KAZUOMIが「遠慮するなよ、俺らに全部ぶつけてこい! 」と叫んで始まった「零戦SOUNDSYSTEM」でライブの様相はますます混沌と化す。いきなりKAZUOMIがステージダイブし、数えきれないほどのダイバーが舞い、興奮が一切途切れないカオスの状態に。やばい。何が起こるかわからない。これがROTTENGRAFFTYの真骨頂だ。
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MCでは、17年前に高田馬場PHASEで対バンしたBRAHMANへの感謝の気持ちを告げ、前衛がN∀OKIで後衛がNOBUYAというフォーメーションが抜群に映える「e for 20」で存分に魅せ、オーディエンスの体力の残りをすべて出し尽くさんと「銀色スターリー」「D.A.N.C.E.」と怒涛の流れ。ライブは佳境に入っていき、高い天井のCOASTのフロアの温度と湿度はぐんぐん上がり、観客の興奮は更に強くなる。
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N∀OKIが声を枯らしてオーディエンスを煽り、KAZUOMIは「おい、もう終わるぞ」と客を挑発し、オーディエンスはそれに応えて汗だく全力でステージに襲いかかる。バンドもバンドなら、ファンもファンだ。ここには最高の奴らしかいない。
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ステージ前にざっと見て100人以上の肩車ができ、それが一気に舞った「金色グラフティー」。もちろんステージ前だけではなく、フロアは端から端まで、2階席なども関係なく腕を振り上げ、ROTTENGRAFFTYの一挙手一投足に歓喜、ただ観ているだけなのに全身が汗でじっとりと濡れてくる最高の時間。そして「Rainy」を全員で歌い、あっという間に本編終了。同曲の歌詞にあるように、全員が“このままずっと”と最高の瞬間が続くことを願っていただろう。
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アンコールでは「TIME IS OVER」、そしてBRAHMANのDr.RONZIが途中からスペシャル参加した「Bubble Bobble Bowl」で大団円。楽しくて、時にはとてつもなくエモーショナルで、強大な一体感があって、5人の感謝の気持ちがめちゃくちゃ伝わってきて、なのに喧嘩を売るような形相で襲いかかってきて、何が起こるかわからないライブハウスのヒリヒリした緊張感があって、とにかく全部が全力で。昔からずっと変わらなくて、でも20周年を迎えてめちゃくちゃグレードアップした“ROTTENGRAFFTYらしさ”を存分に味わえた。今日のROTTENGRAFFTYも最高だった。
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最後に1人ステージに残ったKAZUOMIは「俺らは次の音源の制作に入ります。早ければ夏の終わりくらいには、いつリリースできるか発表できるかもね…まだわからへんけどね。また会いましょう、ありがとうございました」と頭を下げ、ステージを後にした。ROTTENGRAFFTYはどんな未来を描いてくれるのだろうか、今から彼らの未来が楽しみでならない。
text:山中 毅
photo:かわどう、石井 麻木

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