スキマスイッチ『奏』で奏でられるメッセージとは?

スキマスイッチ『奏』で奏でられるメッセージとは?

スキマスイッチ『奏』で奏でられるメ
ッセージとは?

男女の切ない恋物語
この楽曲は、歌詞中の主人公である“僕”が“君”に出逢い、恋をして両想いになる物語を描いたものだ。
歌詞は、恋人同士になった2人が離れ離れになる切ない場面から始まる。
“君”と離れてしまう“僕”の悲しみが伝わってくる。
“君”もきっと同じ気持ちだろうから、最後はそんな気持ちから少しでも離れさせてあげたくて、笑顔で別れようと思っていたのに、顔を見ると悲しい気持ちが勝ってしまい、笑顔も作ることが難しい。

奏(かなで) 歌詞 「スキマスイッチ」
https://utaten.com/lyric/jb20605108
これからはお互い違う場所で成長し、大人になっていくのだろう。
“君”のこれからが幸せなものであって欲しいと願う“僕”。別れる間際に「さよなら」の言葉は切ないから、“君”にエールを贈りたいけどうまく出てこない。

不器用ながらも、“君”のことを一番に考える優しい“僕”の姿が浮かぶ。

“君”のことを想い歌う“僕”
「たとえばここにそんな歌があれば」「たとえばそれがこんな歌だったら」という歌詞から、“僕”はいつの頃からか歌を歌う、歌を作るなど楽曲制作に携わっていることが推測できる。
“君”のことを想って作った歌を世に出し、遠く離れた“君”の元へ届いて欲しい―そんな“僕”の心情を読み取ることができる。

奏(かなで) 歌詞 「スキマスイッチ」
https://utaten.com/lyric/jb20605108
“僕”は“君”に出逢い、好きになったその日から、毎日が楽しくなった。今までは、朝起きることがしんどい時もあったが、今はまた“君”に会えると思うと、朝が早く来て欲しい気持ちになった。
“君”が聴いてくれると思うと、伸びやかな歌声が出るようにもなった。“君”が“僕”の人生を明るく照らしてくれたのだ。

『奏』が作られた背景に迫る
離れ離れになってしまった“君”に“僕”が側にいてあげられることはできない。
それならば、“君”が悲しい気持ちの時には励まし、幸せな気持ちの時にはその幸せが長く続くような歌を作って、自分の歌が“君”の側にいてあげられればいいなと“僕”は音楽の道を志したのだろう。

奏(かなで) 歌詞 「スキマスイッチ」
https://utaten.com/lyric/jb20605108
そしてこの楽曲は、歌詞の最後で驚きの展開を迎える。ノンフィクションだろうと思った物語が唐突にフィクションめいたものとして認識させられるのだ。

「たとえばそれがこんな歌だったら」の「こんな歌」とは、この楽曲『奏』とを指している。ここまで書いてきたように“僕”の“君”に対する想いがたくさん散りばめられた歌詞。
スキマスイッチの2人のどちらかの実体験を元にして作られた歌なのかもしれないし、架空の人物である“僕”が、架空の設定でこの『奏』という曲を作ったということなのかもしれない。

TEXT 蓮実 あこ

UtaTen

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