羊文学のポップサイド『きらめき』。
これは変化か、それとも根幹か?
羊文学の真ん中
ー一聴して柔らかい音が聴こえてきて、とても新鮮でした。本作の制作がどういうところから始まったのかを聞かせていただけますか。
塩塚モエカ(G&Vo):
今年の春くらいに化粧品か何かのCM曲をコンペに出すって言われたのがきっかけなんですけど、最初はそんな曲ないわと思って。ー(笑)。
塩塚モエカ(G&Vo):
でも、去年の秋くらいに一度作ったまま、今出すのはちょっと違うかなと思ってた曲があって。それをアレンジしたら合うんじゃないかと思って作ったのが「あたらしいわたし」です。まあ、コンペは落ちましたけど。ゆりか(B):
そうだね(笑)。塩塚モエカ(G&Vo):
でも、別にEPのために曲を作るっていう感じではなくて、『きらめき』は今まであった中から、女の子っぽいやつを集めてみたEPっていう感じです。ー「女の子っぽい曲」っていうのは、ご自身では羊文学のイメージとそうかけ離れたものではない?
塩塚モエカ(G&Vo):
そうですね、これまでもあったと思います。確かに羊文学は歪みを持っていると思うんですけど。でも、ライヴではギターにオーバードライブをかけていても、レコーディングの時は何もかけてなくて。生音で録っている部分がほとんどだったりするし、これまでもたとえば「step」とかを聴いてみると、今回のEPみたいな音もあるんですよね。ーうん、確かに。