芸能プロモーターのジャニー喜多川社
長が死去、享年87

フォーリーブス、SMAP、嵐など多くの国民的アイドルを排出する芸能事務所・ジャニーズ事務所の代表取締役であり、音楽プロデューサーや演出家としても活躍したジャニー喜多川が2019年7月9日、くも膜下出血のため死去した。

1950年、ジャニーの父親の勤務先だった真宗大谷派東本願寺ロサンゼルス別院が会場となったことが縁で、美空ひばりのアメリカ公演のステージマネジメントを担当。

1960年代のはじめ、ジャニーは自身の居住施設でもある東京・代々木にあった占領アメリカ軍宿舎『ワシントンハイツ』にて、近所の少年たちを集めた少年野球チーム「ジャニーズ」のコーチとなった。本人のニックネームを冠とした、その野球チームが母体となりエンターテインメント事業に乗り出す。野球チームのメンバーから4名の少年（真家ひろみ、飯野おさみ中谷良、あおい輝彦）を選出し、ジャニーズ（通称・初代ジャニーズ）を結成する。

1962年、芸能プロダクションのジャニーズ事務所を設立。1975年に株式会社として法人化される。1980年代、フォーリーブス、郷ひろみ、たのきんトリオ（田原俊彦、近藤真彦、野村義男）、シブがき隊、少年隊、光GENJIなど、様々なスタイルのアイドルを大ヒットに導く。

1991年にはSMAPがCDデビュー。その後も、TOKIO、V6、KinKi Kids、タッキー&翼、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey! Say! JUMP、NYC、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Z、ジャニーズWEST、King&Princeなど、生み出したアイドルグループは枚挙にいとまもない。日本芸能史に燦然と輝く、男性アイドル界の開拓者にしてカリスマである。

「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」、「最も多くのナンバーワン・シングルをプロデュースした人物」として、ギネス世界記録を持つ。