質の高いポップスを純粋に楽しむフレ
ンズの魅力。青春チャレンジツアーで
思い出の土地を巡る
Photography_Ray Otabe
Text_Tomoyuki Mori
90年代J-POP~渋谷系に連なる高品質ポ
ップ
この日は、6月26日にリリースされたニューシングル収録曲「楽しもう」(篠原涼主演映画『今日も嫌がらせ弁当』の主題歌)、「iをyou」(ドラマ『きのう何食べた?』エンディングテーマ)も披露。2曲ともかなりリアクションが良く、既にファンの間で浸透していることが実感できた。この日のライブでは演奏されなかったが、「NO BITTER LIFE」(サッポロビール「ホワイトベルグ」TVCMソング)、「TITLE ROLE」(映画「ヌヌ子の聖☆戦〜HARAJUKU STORY〜」挿入歌)など、いわゆるタイアップソングも多いフレンズ。CMソング、映画の楽曲などのオファーが絶えないのも、このバンドの親しみやすさと音楽性の高さが幅広いフィールドで認知されているからだろう。
メンバーのキャラを活かした演出もたっ
ぷり
フレンズはライブのなかで寸劇(?)を行うことも多く、エンターテインメント性に富んだステージでも知られる。メンバーのキャラが際立っていて、全員が目立ち、主役を張れるのもこのバンドの特徴だ。
ブラックビスケッツの「タイミング~Timing~」(1998年)のカバーから始まった後半は、高揚感、多幸感に溢れた楽曲を次々と披露し、フロアをガッツリ盛り上げる。ハンズアップ、ハンドクラップ、コール&レスポンスを自然に織り交ぜながら、観客の体を揺らし、笑顔にするポジティブなパワーは、まさにこのバンドの真骨頂。ここまで純粋な“楽しさ”を生み出せるバンドは、本当に稀だと思う。音楽的なクオリティの高さと解放感に満ちたステージングを両立できている理由は、メンバー全員が豊富なキャリアを持っていること。えみそんは元・THEラブ人間でシンガーソングライターとしても活動。長島はthe telephones のメンバーとしても知られ、関口は元・The Mirraz 、三浦、ひろせも以前は違うバンドで活動していた。メンバーそれぞれがバンドで活動することの楽しさと難しさを熟知していて、そのうえで“誰もが楽しめるポップミュージック”を追求する――それこそが、フレンズの強みなのだ。これまでのキャリアに頼らずに、リーダーの長島を中心にライブハウスのブッキングライブ、イベントの小さいステージから少しずつ“フレンズとしてのキャリア”を積み上げてきたことも記しておきたい。
フレンズの原点はMISIAの「Everything
」(?)
フレンズはこの後、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」 などのフェスに出演。11月からは秋冬ワンマンツアー「シチュエーション・コメディーseason4」を全国6か所で開催する(ファイナルは2020年1月12日の東京・ LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)公演)。2018年12月にはTOKYO DOME CITY HALL 公演を成功させるなど、ライブの規模も確実に大きくなっているが、以前から公言しているように、5人の目標は東京ドーム。老若男女を魅了するフレンズの存在は、さらなるスケールアップを果たすことになるだろう。
M2 夜にダンス
M3 楽しもう
M4 iをyou
M5 地球を越えても
M6 Hello New Me!
M7 常夏ヴァカンス
M8 夏のSAYにしてゴメンネ♡
M9 NIGHT TOWN
M10 夜明けのメモリー
M11 元気D.C.T 〜プロローグ〜
M12 fisherman
M13 タイミング~Timing~ フレンズcover ver.
M14 塩と砂糖
M15 ビビビ
M16 Love,ya!
EN
M1 Everything / MISIA
M2 ベッドサイドミュージック
フレンズ オフィシャルサイト
フレンズ twitter
質の高いポップスを純粋に楽しむフレンズの魅力。青春チャレンジツアーで思い出の土地を巡るはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。